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0110:辺境都市へ その2


国境の町でケルベロス退治をし再び辺境都市に向けて出発した。

順調にレベルアップもしてスキルの数も増えていった。


『そういえば、もう少しで新年になりますね、ご主人様』


アイラを奴隷商人から購入してもう少しで1年になるのか。

この世界には誕生日は1日しかない。

いつ生まれても新年が誕生日なのだ。


思い返すと今年はかなり濃い一年だったな。


・・・よく生き残れたよな。

我ながら頑張ったと褒めても良いよな。


「ということは、近くの町に着いたら税金を支払わないといけないな」


冒険者ランクも上がったので支払う金額もそれなりに上がっているばすだ。

とはいっても1人あたり金貨1枚くらいのはずだ。


『レックス、町が見えてきたわよ』


御者席にいるシェリーからだ。

こう言っては何だが小さな城壁に囲まれた小さな町だ。


「とりあえず、あの町に入るか」


税金はどこで納めても問題無いので支払えるなら早く支払っておきたい。

もし、税金を支払い忘れると最悪の場合は奴隷落ちになってしまう。


この世界は厳しいからな。


町の中に入ると小さい町ながら活気があるように見えた。

どうやら新年の祭りの準備に忙しいようだ。

それで活気があるように見えたらしい。


『はははは、あんたら旅の冒険者かな? ちょうど良い時期にやって来たな』


馬車をキャンプ場に預けて町を歩いていると酔っ払いの男に話し掛けられた。


「ちょうど良い時期って何かあるんですか?」


『あぁ、ちょうど新年の日だけビッグフットと言われると巨大ウサギが現れるんだが、このビッグフットの肉が凄く旨いんだよ!』


旨い肉と聞いてアイラの身体がピクッと動いた。


町の男が言うにはビッグフットはモンスターでは無く野獣らしい。

なので倒せば確実に旨い肉が食べられるとのことだ。


『ビッグフットの肉は鍋にして食べるのが一番なんだよ』


そう言われると是非ともビッグフットの肉を鍋で食べてみたくなるよな。


アイラ達を見るとビッグフットを狩りに行く気が満々だった。

ただし、新年限定イベントということなので、この町にあと3日間滞在する必要があった。


まぁ辺境都市に向かっているが特に急いでいる訳ではないので、ビッグフット狩りをすることに決まった。


『ねぇ、ところでビッグフットってどれくらいの大きさなの?』


『かなりデカイぞ。そこら辺の家と同じくらいの大きさだぞ!』


町の男が自慢気に説明してくれた。

そこら辺の家と言うのでそこら辺の家を見てみたが、そこら辺の家が小さいということは無かった。

少なくても俺の実家で農家の家よりも大きい。


・・・それって本当にウサギなのか?


かなり疑問だらけで言いたいこともあるが、とりあえずギルドに行って税金を納めておくか。


ギルドに到着して受付嬢に声をかけた。


「スミマセン、税金を払いに来たんですけど」


『あら、偉いですね。新年前に支払いにくるなんて』


いや、普通だと思うんだけどな。

金があるうちに支払っておかないと不安になると思うが。


ギルドカードを受付嬢に渡すと支払うべき税金の金額を教えてくれた。


『全員分で金貨6枚になりますね』


予想通りの金額だった。

受付嬢に金貨6枚を支払った後、ついでに何か依頼が無いかと思い依頼ボードを見てみた。


「あれ? 依頼ボードにほとんど依頼書が無いな・・・」


『受付嬢が張り忘れたんですかね、ご主人様』


ということで受付嬢に直接、どんな依頼があるのか聞いてみたところ驚きの答えだった。


『いやぁ、今はほとんど依頼が無いんですよ。依頼を出しても誰も受けてくれないですしね』


一体、何があったのかと聞いてみたが冒険者達はビッグフット狩りの準備に忙しいらしい。


『まぁ、ビッグフット1匹で金貨7~8枚になるから仕方が無いんですけどね』


なんと、ビッグフット1匹でそんなに稼げるのか!

確かにそんなに稼げるなら普通の依頼なんて受けないのも頷ける話だ。


それなら俺達も荒稼ぎするかと考えていると受付嬢から警告された。


『あの、もしビッグフットを沢山狩ろうと思っているなら駄目ですよ。ビッグフットは1パーティーで3匹までとなっていますからね』


「え、そうなんですか?」


『はい。もしもそれ以上狩ってきたら罰金になりますからね。注意して下さいね』


残念ながら旨い話はそうそう無いようだ。

それでも3匹までは狩っていいわけだ。

であるなら3匹狩って1匹か2匹は俺達の食材にするもの良いかもしれない。


それはそうと、新年までのあと3日間は何をして過ごすかだな。

この町は小さい町なので娯楽施設なんて有りそうにもない。


『もし暇でしたら薬草採集の依頼を受けませんか?』


受付嬢からの提案だった。

どうやらビッグフットの討伐ではそれなりに怪我人が発生するらしいのでポーションの材料である薬草の需要があるとのことだ。


「確かに暇だしな。その依頼、受けますね」


暇潰しに薬草採集の依頼を受けることにした。

今日はゆっくりして明日から薬草採集をすることにした。


◇◆◇◆


翌日は朝から町の外に出て薬草採集をしていた。

街道から少し離れた草むらで薬草探しをしている。


ジーナが解析を使って薬草を見つけて俺達が薬草を摘んでいった。

薬草の見た目は雑草とそう変わらないためジーナの解析が非常に役立つ。


『というか、こんなの草を抜かないと分からないわよね』


シェリーの言う通りだ。

薬草と雑草の違いは根の色くらいしか分からない。

薬草の根は黄色なのだが雑草の根は白や茶色だった。


とりあえず、ジーナの解析のおかげで薬草を沢山採集することが出来た。

しかし、ずっと座り作業をしていたため腰が痛い。


本日、採集した薬草は500本を超えていた。

採集した薬草をギルドを持っていったところ、受付嬢も驚いていた。


『今日、1日でこんなに採集したんですか?』


それでも報酬は銀貨1枚、大銅貨5枚だけだった。

安いなぁ・・・

まぁ普通は冒険者に成り立てが受けるような依頼だしな。


あとは新年までのんびりとすることに決めた。


町中が新年のお祝いの準備をしていた。

町の人達は新年が待ちきれない様子だ。


◇◆◇◆


新年を迎えた。


町の人達は新年のお祭りで大騒ぎになっているが冒険者達はビッグフット狩りに一斉に町の外に飛び出していった。


ほとんどの冒険者達と台車を引いていた。


「ひょっとしたら、俺達のマジックバッグに入らないのかな?」


『う~ん、どうですかね・・・』


アイラも首を捻るばかりだ。


とりあえず、俺達は自分達のマジックバッグだけを持って町の外に出て、他の冒険者達のあとを追っている。


『いたぞー! ビッグフットの群れだ!』


先頭のほうから声が聞こえてきた。

どうやらビッグフットの群れを発見したようだ。


『よし! 野郎ども、行くぞー!!』


他の冒険者達も急ぎ出した。

俺達も他の冒険者達から遅れないように付いていった。


すると先に到着していた冒険者達は白い巨大な丸い物体と戦闘していた。


「あれがビッグフットか・・・」


さすがに家と同じ大きさということは無かったが、それでもかなりのデカさだった。


直径3mくらいの巨大な物体が跳び跳ねていた。

どこに顔をあるのか分からないがウサギの耳みたいなものがあった。


「あれって本当にウサギなのかな?」


『『さぁ・・・?』』


とりあえず、誰も戦っていないビッグフットを選んで戦い始めた。


「サーシャ、普通に魔弓を撃ち込んでみてくれ」


『了解です!』


サーシャが魔弓を撃ち込んだビッグフットの真っ白な毛に魔弓の矢が通用しない。


『えー! うそー! なんでー!』


実は通用しているのかもしれないがサーシャの魔弓を喰らってもビッグフットに変化が無い。


毛皮も売れるらしいので出来れば火魔法とかは使いたくない。


そうなると俺の真空刃の出番か?

もしくはナギサの薙刀か?


『レックス殿、薙刀で突き刺してみます』


ナギサはそう言うとビッグフットに1人で突進した。

そして薙刀をビッグフットに向けて突きを入れた。


『手応えありです!!』


薙刀の突きが無事にビッグフットに届いたようだ。


『ピギィィィ!!』




ーーーーーーーーーー


名前:レックス

種族:ヒューマン

年齢:18

レベル:13

ランク:C

ジョブ:支援術士

ジョブスキル:

【攻撃支援Ⅱ】【防御支援Ⅱ】【回復支援Ⅱ】

【回避支援Ⅱ】【強化支援Ⅱ】【魔力支援Ⅱ】

【魔法支援Ⅱ】【隠密支援Ⅱ】【隷属支援Ⅱ】

【経験支援Ⅱ】【呪縛支援Ⅱ】

加護:

【経験値2倍】【無詠唱】

【ジョブスキル全体化】【無限魔力】

【回復魔法】【刀剣術】【マッピング】

【真空刃】


名前:アイラ (主人:レックス)

種族:狐人族

年齢:21

レベル:12

ランク:C

ジョブ:軽戦士

ジョブスキル:

【双剣Ⅱ】【速度強化Ⅱ】【腕力強化Ⅱ】

【剣撃強化Ⅱ】【連撃強化Ⅱ】

加護:

【状態異常攻撃】【生活魔法(火)】

【雷魔法】【詠唱短縮】


名前:サーシャ (主人:レックス)

種族:エルフ

年齢:19

レベル:11

ランク:C

ジョブ:魔弓士

ジョブスキル:

【魔弓Ⅱ】【命中率補正Ⅱ】【誘導矢Ⅱ】

【弓強化Ⅱ】

加護:

【付与魔法】【風魔法】【異常回復】

【回復魔法】


名前:ジーナ (所有者:レックス)

種族:ヒューマン (人工生命体)

年齢:20

レベル:13

ランク:C

ジョブ:重騎士

ジョブスキル:

【盾術Ⅱ】【大剣術Ⅱ】【挑発Ⅱ】

【シールドアタックⅡ】【速度補正Ⅱ】

加護:

【解析】【罠探知】【生活魔法(光)】


名前:シェリー

種族:ヒューマン

年齢:20

レベル:12

ランク:C

ジョブ:魔法使い

ジョブスキル:

【火魔法Ⅱ】【詠唱短縮Ⅱ】【範囲魔法Ⅱ】

【魔力制御Ⅱ】【水魔法Ⅱ】【精神強化Ⅱ】

加護:

【杖術】【2重詠唱】


名前:ナギサ

種族:ヒューマン

年齢:19

レベル:10

ランク:D

ジョブ:薙刀使い

ジョブスキル:

【薙刀術】【腕力強化】【刀撃強化】

【体術】

加護:

【回復魔法】【火魔法】【詠唱短縮】

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