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偽善者でも天然ならモテるというのは本当ですか?~天然偽善者は無自覚にモテまくる~  作者: 絶対人生負け組


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26〜 服の力は偉大 〜

  クールお姉さんが、困惑の声を上げるので何をそんなに手こずっているんだと思い見ると……そこには、私が選んだ服を着て、顔を真っ赤にしている可愛いお姉さんの姿があった。



「…………」



  えぇ〜?! なにこの可愛い子は! 家に持って帰りたい!!!

  おおっと、誘拐罪で警察のお世話になるわけにはいかない。



「えと、お客様? お友達に見てもらわないんですか?」


「は、恥ずかしいのでやっぱり辞めます! 着替えるので出ていってください」



  それ程までに恥ずかしいのか口元を片手で隠している。自覚は無いのだろうけど、カッコイイ仕草のうちに入るので、服とのギャップが凄い。


  かと思えば、もう片方のては服の裾をギュッと握って下に引っぱっている。

  服の可愛さと相まって凄く可愛い。



  こんな姿をお友達に見せたら、1発で落ちるんじゃないかなっ?!



  私は、男の子の約束を守るためと恋の応援も兼ねて、勢いよく試着室のカーテンを開け放って外に出る。



「っ……?!」



  許してください、クールで可愛いお姉さん!!






 ●●●





  店員のお姉さんが、九條(くじょう)様に洋服を渡してしばらくたった時、お姉さんによってカーテンが開け放たれた。



  やっぱりこのお姉さん強引だねっ?! それ程までに可愛い服を着た九條様が見たいのか?

  まぁ、俺の目的とあんまり変わらないからナイスですっ!



  開け放たれたカーテンから、姿を表したのは赤面した九條様だった。

  それを逃すまいと俺は、スマホのシャッターを数回切る。


  九條様の着ている服は、パーカーなのは変わらないが猫耳パーカーだった。猫のイラストも描かれていて可愛い。

  下はさっきと同じ黒のジーンズかと思ったが、黒のミニスカートだった。



  す、凄い! 店員のお姉さんが選んだ洋服はもちろん可愛いけど、九條様は何も来てもやはりカッコ良さが(にじ)み出ていた。



「ど、どうかしら?」



  九條様の顔が少し赤い気がするけど、やっぱり恥ずかしいのかな?!



「凄くいいと思うよ! 可愛いし!」



  俺は思ったことを正直に言う。



「そ、そう? ありがとう」



  すると、九條様は勢いよく試着室のカーテンを閉めた。



  もうちょっと九條様の恥ずかしがっている姿を見たかったけど、計画は成功したので、満足だ! 九條様は、俺が写真を撮っていた事に気付いてない感じだったしね!

  よっし! これで弱みを握り返してやったぞ!

  これで俺の弱みと相殺して貰おう!





  そこで、ふとある事に気付いてしまった。



  ――あれ? 九條様って、写真撮っても拡散出来るような数のRINE友達いなくないっ?!

  少なくとも、俺は洋太(ようた)とかを通してなら拡散出来ると思う。



  だけど、さっきチラッと見た時、九條様は家族と俺以外に友達がいなかった。

  なら、九條様の家の前で撮られたアホ面は少なくとも拡散されないという事……。

  弱みが一気に2個も減った。あと一つは虫が嫌いな事……。ならば、それとこの猫耳パーカーの写真で相殺出来る!!



  よし! これで九條様の命令から解放されるぞ!

  九條様の買い物に付き合ったから、神様がご褒美をくれたのだろう!

  うん! そうとしか思えない! 神様ありがとうございますっ!!!



 ●●●




  私は、正直猫耳パーカーとミニスカートの服を彼に見せるのは恥ずかしかった。

  だけど、勇気を振り絞って、と言うか(なか)ば店員のお姉さんに強引に着せられた。



  ま、まぁ友達? になった彼が選んでくれたらしい服を着ないのは、申し訳ないから最初から着るだけ着てみようとは思っていたけれど……。彼はこういうのが好みなのかしら……?



  そして、心の準備が整っていないにも関わらずカーテンを開けられた。


  普段着ないような物を着た私は変じゃ無いだろうかと思い彼に「どうかしら?」と訊いてしまった。



  っ?! 私、なんてこと聞いたのよ。これで変なんて言われたら恥ずかしくてしばらく会話出来そうにないわよ……。それどころか、友達じゃなくなりそう……。



  そんな私の心配を裏切るかのように彼は「凄くいいと思うよ! 可愛いし!」と言った後にニコッと微笑(ほほえ)んだ。



  私は、ジワジワと恥ずかしさと嬉しさが湧いてきて、思わず表情が緩みそうになったので急いで彼にお礼を言って、勢いよくカーテンを閉めた。



「〜〜〜〜っっ?!!!」



  私は熱を冷やすかのように両手を頬にあてる。



  お父様以外の男性の方に可愛いなんて言われたのはいつぶりかしら……。



  私は着替えながら記憶を(さかのぼ)る。





  思い返してみれば、小学校以来初めてかもしれない。

  中学生や高校生になってからは、何故か男性の方にも女性の方からもカッコイイとばかり言われてきた。



  可愛いなんて言葉を言われる事が無くなってからは、『可愛い』と言う言葉がこれ程までに嬉し言葉なんて忘れてしまっていた。



  私だって、1人の女性だもの。嬉しくないわけないじゃない……。



  元々来ていた服に着替え終わったので、試着室から出ると彼は何か嬉しい事でもあったのか、ニコニコ笑顔を浮かべている。

  私はよく分からず首を傾げ、そのまま無視してレジへ向かう。



  カッコイイとばかり言われる私でも、可愛いなんて言わせる服だ。

  それに、猫のイラストも猫耳も可愛くて、気に入ったので買ってしまった。





  彼と出会ってから、最近楽しく感じるのは何故だろうか……?




 ●●●

 

遂に、昨日総ptが200ptを超えました。

(嬉しさのあまり、興奮してしまいあまり眠れませんでした)

皆様、ありがとうございます! これで執筆の励みにもなるので、これからもよろしくお願いします!

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