表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
偽善者でも天然ならモテるというのは本当ですか?~天然偽善者は無自覚にモテまくる~  作者: 絶対人生負け組


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/29

25〜 弱みを握るための作戦 〜

「すみませーん!」



  俺は、さっき九條様のカッコイイ姿をみて驚いて、固まっていた女性の店員さんの近くに行き声をかける。


  九條様は、何をするつもり? とでも言わんばかりに俺の行動をジッと監視していた。



「……っ?! あっ! はい! 申し訳ございません。何でしょうか?」



  店員さんは、やっと自我を取り戻したのか慌てて用件を聞いてくる。



「あのですね……? ――――」



  そして、俺は九條様の弱みを握るためにある事を店員さんに伝える。



「わ、わかりました」

「いいんですか?!」



  俺が本当にしてくれるのかと、確認のためにもう一度訊くと「私も、見てみたいですから!」と腕まくりをしてさっさと行動し始めた。



  ノリの良いお姉さんで良かった! これで九條様の弱みを握れる!



  思わず悪い笑みを(こぼ)すと九條様は、気持ち悪い物でも見たかのような顔をして試着室のカーテンを閉めた。

  その間にも店員のお姉さんは、可愛い服を選んでいた。



  ――そう、これは九條様が可愛い服を着たらどんな感じになるのか、そしてどんな反応をするのかを知るための過程だ。


  いつもクールな九條様は可愛い服を着ないのだろうと推測する。すると、普段着ていない可愛い服を着ると恥ずかしがる筈!

  その恥ずかしがっている表情を写真に収めて弱みを握る。そういう作戦だ!



  店員のお姉さんにも協力を頼んだら、すぐに了承してくれた。

  多分、店員さんもカッコイイ九條様が可愛い服を着たら、どんな感じになるのかが気になったのだろう!

  あ、もちろん店員のお姉さんに撮影の許可は貰ったよ!






  九條様が、試着室のカーテンを開けて着ていたものを持って出てくる。

  九條様の元々着ていた服は特に何もデザイン性のないTシャツにジーンズ。



  ……別に買わなくてもいいんじゃ?……。

  九條様の意図がよく分からないなぁ……。ファッションにそんなに詳しくないと思うのに服屋さんに来たがるなんて、何か裏があるに違いない! ……と思う。



  試着室から出てきたばっかりの九條様だったが、店員のお姉さんに引っ張られてまた試着室の中に入ってしまった。



  店員さん、結構強引だねっ?!




 ●●●



  私は、服屋さんでバイトをしている大学生の中元(なかもと)麻由美(まゆみ)だ。



  今日は大学が臨時で休みになってしまったので、平日の今日も服屋のバイトをしていた。

  私がバイトをする理由、それは普通にお金が欲しいから!



  こう言ったら金欲が強い人みたいに思われるかもしれないから一応言うが、一人暮らしだから生活費を稼ぐ必要があるのだ。

  大学の場所的に家から通えないから、大学の近くにあるアパートを借りている。



  まぁ、私の事なんてどうでもいい!


  今さっき、物凄くクールな美人の高校生? がお店にやってきた。目の端が少しつり上がっていて、真面目そうな雰囲気を(かも)し出している。



  かと思うとその後ろから、保護欲をかき立てられるような可愛らしい顔立ちで、よく見たら結構かっこいい男の子がキョロキョロしながら入ってきた。



  何この2人! 美男美女姉弟(きょうだい)?! 男の子の方が身長が低いし、話しているところを聞いてみても声変わりはしてないみたいだなら弟であってるよね? 小学高学年かな? いやでも、似てないような……。



  まぁ、今どき義理の姉弟とかも居るだろうしそんな所だろう。今日は土日の体育祭の振替休日かな? 私もあそこの学校通ってたからなぁ……。結構種目多くて2日に分けるの運動音痴の私からしたら、地獄の2日間だったなぁ……。



  少し昔の高校での体育祭を思い出しながら見ていると、クール美人の姉が服を持って試着室に入っていった。





  しばらくして、試着室のカーテンが開かれるとそこに居たのはさっきと同じクール美人なお姉さんだった。



  私は、2つの驚きを同時に感じて思わず口が開いて固まってしまった。



  ――何を着てもやはりクールな美人の人はカッコよくなるんだと言う事の驚きが1つ。



  もう1つは、元々着ていた服もTシャツにジーンズとシンプル過ぎるファッションだったが、今回試着しているのもシンプルな黒のパーカーにジーンズ。



  ――そう、この人は容姿はそこら辺の男顔負けなのにファッションセンスは壊滅的という事で驚いている。



  やっぱり、人には欠点があるものなんだなと改めて思った日である。



「すみませーん!」



  クールお姉さんに見とれていると、イケかわ弟君に声をかけられてようやく自我を取り戻した。


  慌てて対応すると、弟君は面白い事を私に話してきた。

  それは、クールなお姉さんに可愛い服を着せたら、どんな感じになるのかを知りたくないかと言う話だった。

  私も正直気になっていた所なので、「わかりました」と即答してしまった。



  気合を入れるために腕まくりをして、可愛い服を探しに行く。



  正直、私もバイトなのでそこまでファッションに詳しい訳では無い。でも、人並みにはファッションには気を使っているつもりだけど……。



  なので、パッと見で可愛いやつを決める。

  クールお姉さんが出てくる前までに探さないといけない。色々あって、悩むが時間が無いのでササッと決める。





  クールお姉さんが、元の服に着替え終わったところで私は自分が可愛いと思う服を持って、試着室の中にクールお姉さんを引っ張り入れた。



「えっ?! ちょ、ちょっとなんですか?!」



  動揺した声を上げるクールお姉さん。



  うぅ……ちょっと強引過ぎたかな……。でも可愛い服を着た所を見るためならこのバイト、クビになっても後悔はない!!!



「お客様に、オススメしたい服があるので試着して貰えませんか?」


「え、えぇと……。外で友達が待っているので……」



  あれれ? まさかの姉弟では無かった?! あの身長差で友達なの?! もしかしてあの男の子も高校生?!



  衝撃的事実を知り、狼狽(うろた)えるが押してみる。



「お友達が、オススメしたお洋服ですよ?」


「……そ、それなら着てみます……」



  選んだ服を渡して、試着室を出る。



  いよっっし!! これで、可愛い服を着たクールな美人の姿が拝めるぞ!!

  なんか自分で思ってて気持ち悪いな……。

  それよりも、この人は見た目に反して押しに弱いのかもしれない。ギャップ萌えっ!

  あの男の子と付き合ってるのかなー? でも、友達って言ってるし。美男美女同士、結構お似合いだと思うんだけどなぁ……。




  ……あれ、試着遅くないかな? あ、もしかして普段着ないような物だから難しいのかな?



「お客様〜? 大丈夫ですか?」


「あ、えーと……だ、大丈夫ですっ!」



  明らかに大丈夫そうでは無い声色で返事が返ってきた。これは、もしかしたら諦めて着ないと言うかもしれない! それだけは絶対阻止しなければ……。



  期待しながら、待っている男の子にも悪い。



「お客様〜? ちょっと失礼しますよー」



  外から中が見えないように注意しながら中に入る。



「えっ?! ちょっ……?!」

 

 

 

 


 

新キャラ登場です!!

そして、刀夜が考えた弱みを握るための作戦は成功するのか気になる所ですね。



最近は、ラブコメの執筆が捗っております。いつか、1週間だけでも毎日投稿出来たらなと夢見ています……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ