19〜 謎の視線 〜
主人公視点に戻ります。
俺は、朝4時半に目を覚ました。
昨日早く寝たおかげで、頭もスッキリし疲労も全く感じられない。
母さんが帰ってきているので、起こさないように忍び足でリビングに向かう。
早く起きすぎたなぁ……。モール開くまで、結構時間あるし何しよう。
俺は考え事をしながら、朝食兼母さんのお弁当を作っていた。
体育祭で、あんなに疲れるとは思わなかったな。最近運動してなかったから、体力が衰えたのかな?!
自分の体力の衰えを実感し、俺は朝から走りに行くことを日課にすると決めた。
俺は、母さんの弁当を作り終え朝食を摂るとジャージに着替えた。
今は、6月の後半だ。朝はまだ少し冷えるが、走ったら暑くなると思い半袖半ズボンのやつにした。
外に出ると案の定、寒かった。
うわ、思ったより寒いなぁ……。早く走ろ。
怪我をしないように、アキレス腱を伸ばしたり足首を回したりと準備運動を充分に済ませて走り出す。
まだ日が出ていないので街灯の光を頼りに薄暗い道を走る。
行先は、ちょっと遠いがスーパー。自転車では40分程だが、走りだともっとかかる。
時間もあるし、距離的には体力付けるには丁度いい!
同じペースで走りながら、周りの景色を楽しむ。朝早くから犬の散歩や、ウォーキングをしているおじさんおばさんを見かける。
いつも車や人通りが多い道も、朝早いため静かだ。
やっぱり、人間は静かな所だと心が穏やかになる者なのだろうか?
冷ややかな風を身体に受けながら、静かな道をただひたすらに走り、スーパーに着いた。少し息が上がっているが、まだまだ全然疲れてはいない。
少し休憩した後で俺はまた走り出した。今度はさっきよりもスピードを上げて走る。
時間が経つにつれ、徐々に太陽が出てくる。
俺は朝日に照らされながら、気持ちよく走った。
自分の吐息、自分の足音が心地良い。
朝早くから走るのも中々いいなぁー。そんな事を思いながら家に向かう。
家の近くまで来た時に、視線を感じて足を止めて後ろを振り向くが、誰もいなかった。
なんだ? 今一瞬誰かに見られてた気がしたけど、気のせいだったかな?
俺は少し怖くなり、またペースを上げて家に帰宅した。
「へぇ……こんな朝早くに走るんだねぇ……。感心感心……。よし、この子にしよう……」
視線の人物は薄らと気味の悪い笑みを浮かべた。
俺は、今日で朝早くから走るのが最初で最後になるなんて、この時は知る由もなかった。
俺はあんな事に巻き込まれるなら、走りに行かなければよかったと、後々後悔することになる。
最近筆が乗ってて、ストック貯めてるので余裕できたら更新頻度あげる予定です!




