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偽善者でも天然ならモテるというのは本当ですか?~天然偽善者は無自覚にモテまくる~  作者: 絶対人生負け組


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16/29

16〜 偶然? それともカードの効果? 〜

あけましておめでとうございます!

今年もよろしくお願いします!

「げ、女王様!」

  俺は思わず反射的に女王様と言ってしまった。



  女王様は体育祭の時に、俺がC組のバカ2人組に絡まれてるところを止めてくれた人だ。

  だが、止め方が怖かった……。何となくC組を支配してそうなちょっと怖い顔つきだし、声も威圧的だった。

  第一印象はまさに、女王だった。なので、俺は勝手に女王様と呼んでいるのだ。




「げ、って何よ。げ、って。それに、女王様って私の事かしら?」

「えぇーと……その……」


  やばい! 女王様怒ってる?!

  女王様改め、九條玲奈(くじょうれいな)様は見下すような目で睨んできた。

  俺は、声をかけられたことに驚いて、反射的に「女王様」と言ってしまった事に後悔する。


  正直に言ったら許してくれるかもしれない、と淡い期待を胸に抱いて俺は口を開く。

「女王様って言うのは――」



  俺が体育祭での印象でそう呼んでいることを説明すると、九條様は「ふーん」と少し不機嫌そうな顔をした。

  正直に言ったけどダメだった?! なんか、さっきより不機嫌そうだし……。


  俺がネガティブ思考をしていると、九條様が口を開き「それで? げっ。って、なんで言ったのかしら?」と問うてきた。


「それは、そのー(じょう)お……九條様に俺が虫嫌いなのを知られたのもあるし、急に後ろから声をかけられたから……」


  最後の方は聞こえるか分からないぐらいの小さい声になってしまった。

  虫嫌いなのを、誰かに知られたら広められる可能性が高い。それこそ、洋太や勇心に知られたらどんな悪戯をされるか分かったもんじゃない。



  そんな感情と、咄嗟に声をかけられた驚きによって「げっ」と思わず反射的に言ってしまったのだ。



  あれ? 俺そんなに悪くなくない?! 急に話しかけてきた女王様が悪いと思うんだけどなぁー……。



「あら、そんな事だったの? と言うか、九條様って……まぁもういいわ」

  女王様は、さっきよりも少し穏やかな表情で言葉を発した。

  よし! 正直に言う作戦成功だぁー!



「あ、貴方が虫を嫌いな事。別に誰にも言うつもりないから、気にしないでいいわよ」

  俺の心を見透かしたかのように言われてビックリしたが、安心した気持ちの方が勝って、ため息をついた。



  女王様は話が終わるなり、俺の横を通り過ぎて行く。

  しかし、俺の少し前まで来るとピタリと歩くのを止めて、振り返って来た。

  女王様は、人差し指をピンとたてて

「但し、私の機嫌を損ねた時は覚悟しときなさいよ?」

  と少し愉しそうな顔で一言、忠告して来た。

  女王様は言いたい事を言えて満足したのか、近くにあったカゴを取って奥の方のお弁当等が売ってある方に歩いていった。




  俺は、機嫌を損ねないようにあまり関わらないでおこうと考えたが、ある事を思い出してしまった。

  それは、女王様に1000善ポイントを使ってしまったことだ。

  あぁー!!! もっとちゃんと考えて使うべきだったァー!!

  後悔するも、もう遅い。



  あれ? でも、惚れさせる事が出来るとか書いてあったけど惚れてる様子無いような……。

  もしかして、やっぱり嘘とか?!



  だが、文字が勝手に消えたり浮かんだりしてきて変わった所を見た俺はもう少し信じてみる事にした。

  もしかしたら、効果が現れるまで時間がかかるのかもしれない。

  そういう事にして、俺は考えるのを放棄した。

「あ、俺も夜ご飯買わないと」

  俺は本来の目的を思い出して、さっき女王様が向かった弁当売り場に向かった。





  近くに行くと、女王様が何やら「うーん?」と人を殺しそうな物凄い形相で、お弁当を睨んでいた。

  俺は話しかけようか迷ったが、機嫌を損ねると怖いので無視する事を選択して、自分は何にしようかと棚を見ながら考える。



  うわぁー。焼きそば美味しそうだな。あ、でもこのオムライスも美味しそう。いや、でもこっちのカツ丼も美味しそう。あー! でもカツカレーも美味しいんだよなぁー!



  美味しそうな物が多いコンビニ弁当を見るとどれも食べたくて悩んでしまう。

  多分、女王様も同じ事を思っているのだろう。

  俺は悩みに悩んで結局カツカレーを買うことにした。

  それと、栄養バランスを考えてパックに野菜が入っている物と、野菜ジュースも買うことにした。



  野菜ジュースを取ろうとした瞬間に「き、決めるの早いわね……」と女王様から声をかけられた。

「あー。うん。ここから家まで遠いし早く決めないと帰り着くの遅くなっちゃうからね」

「そ、そうなのね。コンビニ弁当ってどれも美味しそうで決めるのが難しいわね。貴方は何にしたの?」

  そう言い、俺が持っているカゴの中身を覗いてきて驚いた顔をした。

  多分、野菜と野菜ジュースを買おうとしていることだろうと思う。

「栄養バランスは大事だからね」

  女王様に聞かれるよりも先に俺が喋ると女王様は、「へぇー」と感心したような声を出した。



「貴方って、いつも弁当なの?」

「いや、いつも母さんか俺が作ってるよ。でも、今日は母さん仕事で居なくて俺は体育祭で疲れてるから自炊する気にはならなかったんだよ」



  俺がわざわざ遠いコンビニに弁当を買いに来た理由を話すと、またもや意外と驚いたような感心しているような顔で俺の顔をみてきた。

  こうしてちゃんと話をしてみると、意外と表情がコロコロ変わって年相応の顔になるんだな。

  でも、C組を支配してそうな感じだったしやっぱり学校では無愛想で冷徹な感じなのだろうと思う。


  いつも、今みたいな感じで居ればいいのに。なにか理由があるのだろうか?

  俺はその理由について少し考えてみたが、何も思いつかなかったので考えるのをやめた。めんどくさいしね!



「決めれないから、私も貴方と一緒のにするわ」

  そう言って女王様は俺と同じカツカレー、野菜、野菜ジュースをカゴに入れていった。

  えぇ。美味しくなくても俺は責任取れないぞ?!

  後から文句言われても困るぞ。

「ほ、本当にそれで良いの?」

  俺は、女王様の機嫌を損ねて、虫が嫌いなことを皆に言われないためにも聞いてみた。

「毎日自炊してる人が買うものだから美味しそうじゃない? まぁ、色々チャレンジしてみるのも悪くないわ。別に美味しくなくても貴方のことは責めないわよ」

  俺の心配はどうやら不要だったようだ。




  それにしても、コンビニで偶然出会って結構話も出来て、仲良く……なれた? …… うん! 少しは仲良くなれたよね!


 これってもしかしてカードの効果なんじゃない?!

  と胸に期待を抱き始めた。

 

 

3500PV超えました。ありがとうございます!

今年も頑張ります!

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