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偽善者でも天然ならモテるというのは本当ですか?~天然偽善者は無自覚にモテまくる~  作者: 絶対人生負け組


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11~ 秘密の話し合い ~

2000PV突破しました。ありがとうございます!

  え、え、何故それを?!

「そうなのかもしれないけど! 普通そんなにハッキリ聞いてこないでしょ?!」

「えぇ、いやー……聞いていいか一応許可取ったんだけど……」


  あ、そうだった。これは私が悪い。

  いや、今はそんな事は置いといて!

  いきなり谷川くんにSなのかと聞かれて戸惑う私だったが、すぐに冷静に考えてみる。

  なにかのスイッチ――Sスイッチが入って積極的な行動を取ってしまうようになったのは、高校に入ってからだと思う。

  では、私は人をいじめることが好きか――否、好きじゃない。

  Sスイッチが入ってしまうのは、いつも誰の前か……


「真田くん……?」

  私は、消去法で辿り着いた答えを思わず声に出してしまった。

「刀夜がどうした? ……あ、そういや佐藤。お前が変になるの刀夜の前だけじゃね?」

  小声でボソッと呟いた程度、けれど谷川くんはそれを聞き逃さなかったらしい。


  やっぱりそう思うよね?! 確かに、昨日の障害物競走で真田くんが怪我した時もスイッチが入っちゃって頬を触ってしまった。さっきだって、普段は絶対にしない事や言わない言葉を真田くんに言ってしまった。


  私が考えてる最中、私が発した「真田くん」という一言を聞いた谷川くんは、何かに気付いたのかニヤァと口端を釣り上げて邪悪な笑みを浮かべる。

  あぁ! 私なんで口に出しちゃったんだろう! 谷川くんが何かに気付いちゃったじゃん!

  谷川くんは私が胸中で自分を責めている事も知らず――衝撃的な事を言ってきた。





「もしかして、刀夜のこと……“好き”なのか?」

「ちっ、違う! 違う! たぶん……」




  最後の方は自信がなくなり、小声になってしまった。

  谷川くんは「たぶん?」と首を傾げる。

「ほら! 小学生の時、色々あったから“特別な存在”みたいに感じちゃうとか?」

  自分でもよく分からなく疑問形で返す。

「へー? 小学校一緒だったんだな。てか、自分の気持ちぐらい把握しとけよ」

  ギクッ! す、すみません……。

「あれ、でも刀夜。佐藤と初対面みたいな感じで接してないか?」

  谷川くんは早くもその疑問に辿り着いたらしい。

  谷川くんって意外と頭の回転早い?! バカに出来ないな……。

「まぁ、覚えてないのは当たり前かもねー」

  私は、あははは……と苦笑いしながら話を続ける。






  それから私は親の都合で、小3の1年間しか真田くんと関わっていないことを話した。もちろん、その頃の私の性格や容姿の事は一切話していない。





  それを聞いた谷川くんは、「1年なら覚えてないのも当たり前か……」と納得した――と思いきや、顎に手を当てて何やら考え事を始めた。

  な、なんだろう。まだ気になることがあるのかな?

  私は不安を抱くが、1つ谷川くんに話すべきか迷っている事があった。

  それは、真田くんの双子の妹――“紗夜”ちゃんの事だ。






  私が話すか迷っていると、谷川くんが口を開いた。

「小学校の頃刀夜と色々あったって言ってたよな? なら、結構仲良かったんじゃないか?」

「うん。確かに良い方ではあったけど、真田くんは分け隔てなく皆と仲良くしてたから自信ないけど……」

「そうか。なら、そんな刀夜がお前のこと覚えてないのはおかしくないか?」

  え? 何がおかしいんだろう。忘れてても別におかしな事ではないと思うんだけど……。

  私が首を傾げて理解してないのを察したのか谷川くんは、話を続ける。



「色々あった。それがなんなのか俺は知らないけど。少なくとも佐藤、お前が“特別な存在”だと思うようになった相手だ。刀夜も少なからず印象には残っているはずだろ?」



  た、確かにそうかも知れない……。でも、真田くんなら“あんな感じの事”何回もしてそうだけどな……。



「んで、1年間しか関わらずに転校。こんな事は滅多にないと思うぜ? 俺なら絶対覚えてるぞ?」

  そ、そうなのかなー……? 確かに関わって1年で転校する友達は珍しいと思うし、覚えてないとおかしい事なのかもしれない。



  人それぞれ記憶力は違うわけで、もちろん忘れててもおかしくないのかもしれないけれど。

  でも、確かに私も紗夜ちゃんの事で気になってる事があるから何となく納得出来た。







  谷川くんは意外と頭が回るし、結構信頼出来るからこの事を相談してみるのもいいかもしれない!

「私も、真田くんの事でちょっとおかしいと思う事があるんだ……」

  谷川くんは、「どんな事だ?」と目をキラキラさせて聞いてきた。





  谷川くんって、真田くんの事になるとなんか人が変わるというかなんと言うか……。っ?! もしかして、そういう趣味が……。 話しても大丈夫かな。






  私は不安になるが、意を決して紗夜ちゃんの事を話そうと言葉を発する。

「真田くんの妹――」

「――洋太〜。佐藤さ〜ん!」

  まるで図ったかのようなタイミングで話が遮られた。

  誰に呼ばれたのだろうと、声のした方に顔を向けると、真田くんが手を振りながら走ってきていた。

「佐藤、この話はまた今度な」

「う、うん」

  今度とは、いつ話すんだろう……。人前では話したくない内容だし……。

  てか、真田くんタイミング悪すぎ!

  私が胸中でボヤいてる事なんて知らずに真田くんは話しかけてきた。

「もうすぐ、クラス対抗リレー始まるから準備しないと間に合わないよ!」

「あぁ、もうそんな時間か。教えてくれてありがとな刀夜」

  谷川くんは、真田くんに爽やかスマイルで答えてゆっくりテントの方に歩いていった。

  真田くんも谷川くんと一緒に行くのかと思っていたが、何故か私の隣に立っている。

  どうしたんだろう? あ、トイレなのかな?

「どうしたの? 谷川くんと一緒に行かないの?」

「え、と……さっきはごめんなさい!」

  真田くんは、さっきの二人三脚が終わった後に倒れた事を謝ってきた。

「あぁ、全然大丈夫だよ! ていうか、あれは元はと言えば私が悪かったんだから!」

「いや、でも俺のドジに巻き込んじゃったわけで俺が悪いし……だから、何かお詫びをさせて下さい!」




  大丈夫だって言ってるのに……。昔からこういう所は変わらないな。




  多分断っても後からめんどくさい事になりそうな予感が……。



「じゃー、今度私と一緒に遊びに行くとかはどう?」

「へ? そんな事でいいの?」

「次の競技に遅れるといけないから、日にちとかはまた今度決めよう!」



  承諾はやっ! 冗談のつもりで言ったのに……。

 






  遊ぶ約束をした私達は急いで皆がいる所に戻った。

 



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