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0 独白
ミト、愛してるよ。
そんな短い言葉すら、僕はあいつに告げていなかったような気がする。
命ある土塊。
死ぬために生きている人形。
男の体をした可憐な美少女。
無垢な魂を宿す汚れの塊。
相反するものが同居し、無尽蔵のエネルギーを生み出す「矛盾の人形」。
それがかつての僕。
そんな僕に、ミトは長い年月付き合ってくれた。
隣にいるのが当たり前で、だからこそ何も言わなかった。
十万年の孤独の果てにあいつと出会い。
強大な神々と共に戦いながら、愛していることに気づくことなく数千年を過ごした。
──ああ、だめだ……もう起きていられない。
ミト……ねえミト、どこにいるの……ああ……お前はもう……どこかに行ってしまったのかな……
ミト……ねえ、ミト……
せめて……夢の中……で……