封記解放
誤字が有るかも知れませんが暖かい目で見ていただければ幸いです。
これは夢か?俺は誰か知らないが女の子追いかけている様だった。
女の子は「ひーくん今日は来ないで、来ちゃダメ今日は絶対に私に近寄らないで。」そう言い小さな少女は駆けていった。
(俺をひーくんと呼ぶこの小さな少女は一体誰なんだろう?何だか見覚えがある様な、誰かに似ている様なそんな気がした。)
「何で○○ちゃん、どうしてちかよっちゃいけないの、ねぇ待ってよーおいてかないで、ぼくそんなにはやく走れないよー」
幼い俺の声が聞こえ女の子は俺が追いかけて来たことに気が付いたようだ。
少女は立ち止まりいった「ひーくん!!何で!」と
追い付いた幼い俺は言った「あーやっとおいついた○○ちゃんどうしておいていくんだよー」と
「ひーくん何で…何で来たの‥来ちゃダメって…言ったのに!‥どうして!」
(何だか少女は慌てて居るような、焦って居るようなそんな感じがした、そして少女以外の気配が増えた気がした。)
男が現れ「へぇ君がひーくんなのか、じゃあ死んで貰おうか邪魔なんだよね君は!僕らの道具に、人形に余計な感情を植え付けてくれちゃってさ迷惑なんだよねぇだから死んで欲しいんだよねー」そう言い男は笑いながら幼い俺の首を無造作に掴み上げ徐々に力を加えていった。
(力を加えられて幼い俺の意識が朦朧とし始めたころ少女は泣いていた。)
泣きながら「○○!…止めて‥ひーくんに彼に…てを出さないで‥その手を離して…お願いだから‥もうこれ以上…ひーくんを…私の大切な人を‥傷付けないで!…大切な人を‥壊さないでよ!」
男は言った「○○ちゃん離してあげても良いよ♪その代わり君がこっちに戻ってきて従順な人殺し人形さんに戻って僕らに従ってくれるならね♪離してあげても良いよどうする○○ちゃん♪」と
少女は泣き震えながら「…わ‥解りました…言われた‥様に…あなたに‥従います…だから‥だから…その手を離して!‥彼を殺さないで!」と言った。
その言葉を聴き男はニヤリと笑い、幼い俺の首から手を離したそして「じゃあ来て貰おうか。」と言い少女の手を掴んだ
そこで俺は誰かに揺さぶられて起きた。
誰が掛けてくれたのかわからないが毛布が掛けられていたようだ。
誰かわからないが、ベッドに腰を掛けて意識の無い雫の頭を撫でながら「汝は、我等の愛し子の我等が姫にこの娘に害を為す者か?我等が愛し子に害を為す積もりなら容赦はせん。」と言い俺に敵意を向けてきた。
「誰だか知らねぇが俺はこの娘にアンタ等の愛し子に雫に害を為す積もりはねぇ!」と俺は言った。
男は「そうか!良かった、害を為す積もりがないなら君に頼みたい事がある、この娘は強いが強いからこそ全てを一人で抱え込み自分以外の者達が傷付かない様に戦う、傷付くのはこの娘だけ。大切な者いやこの不条理な世界に生きる全てを護るためなら、自分の身体を傷付けても例えその結果自分が死ぬことに成ろうとも自分自身を犠牲にしてでも護ろうとするだろう、例えそれが自分を異端として蔑んだ者達で有ったとしても。だから、君がこの娘の傍に居られる存在なら直ぐ傍でこの娘を支えてくれないか?頼む!」と言った。
俺は「そんなこと言われなくても俺は雫を自分に出来る限り支える積もりだ!」と言いそして、自分の名を名乗り男の名を尋ねた。
男は「この場に居る我は一人の人間で有って一人の人間ではない、我等は一言で言えば神だ。この姿の時はシンと呼ばれている。はっきり言って好きなように呼んでくれて構わない。」といった。
「はぁぁ!神だと。」と驚いたが取り敢えず俺は男をシンと呼ぶことにした。
シンは男は「では頼んだぞ」と言い置き一瞬にして消えた、少し経ち彼女が雫が意識を取り戻した。
俺は直ぐに医師と先生に雫の意識が戻ったことを伝えに病室から駆けていった。
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その後ボソッと「封印した彼の記憶が封印が破られて、記憶が開放されて来ている一体どうして。」と言う声が何処からか聞こえた。
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飛燕の彼の夢に現れた少女は一体誰なのか、彼が見た夢は一体何なのか徐々に明かされていく真実は一体何を意味するのか。
暗く悲しい少女の過去と少年の過去、そして苦しみに辛さにまみれた少女の生活が、存在する理由が。
真実が明かされていく中、彼らは一体何を手にするのだろう。
彼らの行く先に何が待って居るのだろうか。
作者の
紅月アリアで御座います。
今作品は如何でしたでしょうか。
拙著を読んで下さり誠に有り難う御座います。
更新は不定期ですが続きはアップさせて頂きます。
では
次回
緋舞血桜
~氷華舞夏~
執筆中ですが完成次第にアップさせて頂きます。
それでは今作品の後書きを締め括らせて頂きます。
ではまた何処かでお逢いしましょう。