真実と空想
もし真実と空想が入り混じっていたら、真実が何かなんて誰にもわからない。
君が見ているものは真実だと誰が証明できる?
僕が見ているものが空想だと誰が証明できる?
真実なんて、空想なんて、わかりやしない。
僕がおかしいというのかい?
僕からしてみれば君がおかしいのさ。
はあ、そうして逃げるんだね。
説明を、証明をせずに逃げるんだね。
決め付けて、それで終わりなんだ。
君はまともで、僕は精神がおかしい。
ああ、そういうことにしておきたまえ。
僕だけが間違っているなら、僕から見たら世界が間違っている。
僕が正しく、世界がおかしい。
なら、正そうじゃないか。
とりあえず、証明しよう。
いま、僕の目の前にいる君が真実なのか、空想なのか。
なあに、簡単だ。
殺してみればわかる。
君が死んだら真実で、生きてたら空想だ。
ささ、証明しようじゃないか。
君がおかしいのか、僕がおかしいのかをね。