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みんな
「…私は、何が好きだったんだろう。」
『でも君は、沢山星を持っているよ。』
「どれも、みんなが好きな星を見つけていたんだ。それが私の好きだと、そう思っていたんだけど。」
『じゃあ君がさいしょに持っていた星をみせてくれないかい。』
「私がさいしょにもっていた星?」
『そう。』
「でもとても醜いよ。とても他人にみせられるものじゃない。」
『どうしてそう思うんだい?僕はまだ、一度も見たことがないのに』
「みんながそう言うから。」
『みんな?みんなって本当にみんな?100人中100人がそう言ったのかい?』
そう言われた時、ユニーは、幼い時星を見せた時の幸せそうな家族の顔や、褒めてくれた数少ない友達の存在を思い出しました。
それがわかったかのように、狐は続けて言いました。
『ね。みんなって、いうほどみんなじゃないんだ。褒めてくれた人達もいただろう。
さぁ、見せておくれよ。他人の星をこんなに探してくれる優しい人の星を、僕はみたいんだ』




