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ゆめのおちかた~終わりに向かう二つの世界、小説家とアニメーターを目指す何者かになりたい若者と、夢破れたTSダメ親父が紡ぐ英雄のいない物語~  作者: 高山路麒
第三章 果てしなき大地、気高き欲望を持つ変革者達【第一部3】

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3-8 クエスト・リアンの義手を修理しよう&管理者権限レベル2付与

 リアンの義手を直すために俺は希典先生に助けを求め、錬金術っぽい工房へと向かった。


 ちっぱい幼女になった希典先生と再会した時は演出のため廃墟っぽくなっていたが、今もそこまで変わっておらずマタンゴさんズが不思議な機械を占拠して遊び場にしていた。


「ほへー。これがアンジョの技術なのか」

「言っとくが俺達の世界にもこんなものはなかったからな」


 技術屋のリアンは未知の技術を見て改めて感心する。かつてはこの場所でオーバーテクノロジーな品々を作っていたのだろうが、損傷が激しくまずは設備を修理するところから始めなければならないだろう。


「姐さんのピンチだからと聞いてやって来たでヤンスが、見事にポッキリと壊れちゃったでヤンスねぇ」

「ここのところ大分無茶したからなあ。どうだ、直せるか? 材料と道具があればこっちで勝手に修理するけど」


 リアンの危機を聞きつけ皆も集まり、サスケは軸の部分が壊れた痛々しい左腕を手に取る。


 俺は門外漢だが今の技術でも作るのが難しそうな程度に複雑な構造をしているし、簡単には直せそうもない。


 ちなみにニイノとアマビコは不参加だ。朝から見かけなかったしどこかで釣りでもしているのだろう。


 マタンゴさんに関しては時々増えてるし、正直どれがニイノの友達なのかちゃんと見分けられないので何とも言えないけど。


「もう直すよりも新しく作ったほうがいいんじゃないの。工房も上手く使えばもっといいものが出来るし。折角だ、チュートリアルも兼ねて智樹ちゃんが作ってみなよ。ホレ、権限レベル上げるから自分で作ってみぃ」

「あ、はい」


 希典先生は壊れた義手を見てそう結論付け、メニュー画面を開き難しそうな操作をし、さらっと俺の管理者権限のレベルを上げ様々な機能を使えるようにした。


「タスクは用意しておいた。工房の修理に必要な材料は自分で集めてねぇ。簡易クラフトセットの機能も拡張しておいたし、他にも欲しいものがあれば今後は自分で作りな。終末世界なんだからDIYをしないと」

「適当だなあ。出来る事が増えて助かるっちゃ助かるけど、面倒だからただ単に丸投げされただけな気もするんだが」

「そっちのほうがいいじゃねぇか。ナーゴ族に受け継がれたモノづくりの血が疼くぜ!」

「お前にナーゴ族の血は流れていなかったはずだけど」


 希典先生はどうやら出来る限り自主性に委ねる方針の様だが、任せきりも良くないし出来る限り自分達で出来る事は自分達でやったほうがいいだろう。


 こうして衣食住を用意してくれただけでも十分だし、希典先生に感謝こそすれ文句を言う筋合いなんてない。


「そうダヨ! モノ作りはロマンなのサ! アタシは飛行機を作りたくて仕方がないんだヨ、ついでにパーツも作ってくれると嬉しいネ」

「おうよ、この際色々試してみようぜ!」


 この瞬間を待ちわびていたリンドウさんはリアンと意気投合し誰よりも張り切っていた。バイタリティ溢れる彼女ならそのうちスペースシャトルを作って異世界人初の宇宙飛行士になりそうだ。

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