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ゆめのおちかた~終わりに向かう二つの世界、小説家とアニメーターを目指す何者かになりたい若者と、夢破れたTSダメ親父が紡ぐ英雄のいない物語~  作者: 高山路麒
第二章 暗き世界で光輝く太陽【第一部2】

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2-178 ヒロイズムに憑りつかれたヒカリの暴走

 ――仲村渠ヒカリの視点から――


 一番隊を助けるために海沿いの埠頭エリアに急行すると、出現する敵の雰囲気がガラリと変化する。


 壊れたバリケードと死体が転がる道路を闊歩する変異ゾンビたちは陽気に楽器をかき鳴らし、まるでお祭りでもしているかの様に楽しげだった。


「ギャアアア!?」

「アイヤッ、アイヤッ、アイヤッ」


 もちろん楽しいのはゾンビたちだけで、防衛隊の人は普通に鋭い爪や刃物で八つ裂きにされていたけど。


 殺された防衛隊の人はすぐにゾンビの仲間になって、笑顔でカチャーシーを踊りながら街を練り歩きさらに行列を増やしていく。これだけ見ればなんだかそういうイベントにしか見えない。


「なんかちょっと楽しそうだね」

「なら混ざってみる?」

「流石にそれはちょっとやだな!」


 しかしユーモラスでもこれはゾンビハザード、私は切り込み隊長の役割を果たしノミコちゃんと一緒に敵を蹴散らしていく。


 巨大な影の手でベシン。もいっちょベシン。まるで羽虫を潰すみたいにノミコちゃんは敵を倒していった。


 見た目は個性的でも強さは普通のゾンビと大差ない。ましてや今は最強の守護霊のノミコちゃんがいるから楽勝だね。


「なんだろうこれ、見た事ない怪物でござる」


 ニアちゃんは愉快で奇妙なゾンビに首を傾げながらも普通に射殺した。


「多分沖縄の妖怪のマジムンがモチーフになっているんだろうね。まるでハロウィンだ」


 けれど鳳仙は沖縄版ハロウィンとでもいうべき光景に、ある可能性に思い至ったらしい。


「この先にいるのは旧希典派なんだっけ。ならこの先にいるのはきっと旧希典派序列三位の大儀見ジャックスハルオ、通称子供使いブギーマンMr.ハロウィンだ」


 鳳仙いわくボスキャラは旧希典派の大幹部らしい。私もそこまで詳しくないけど、端末室でもチラッと見たし、出発前のミーティングでもそんな事を話してたっけ。


「かなりの大物ってわけか……どんな相手でもやっつけるだけだよ! 大将首は貰ったー! 行くよ、吹雪!」

「ぶも!」

「「ぷいぷい!」」

「ヒカリ!?」


 ならばここで捕らえない手はない、私は吹雪に跨って踊り狂うマジムンゾンビを吹き飛ばしながら現場に急行した。


「はいドォーン!」

「ぶもー!」


 こんな雑魚には用はない。マジムンが持っていた大太鼓ウフデークーに力任せにタックルをかますと大地を揺らす音が鳴り、衝撃波で雑兵たちは吹っ飛んでしまう。


「ちょ、飛び出したら駄目だって!」


 うん、大技も決まっていい感じ。後ろの方にいるチクタ君は何かを言っていたけれど気にするものか、とにかく急がないと!


(……まあいいか。一度痛い目を見たほうが)

「ノミコちゃん?」


 だけどその時ノミコちゃんのあくどい声が聞こえ、私は不思議に思って彼女に話しかけたけれど返事は無かった。


 はて、空耳かな。いつの間にかいなくなったしはぐれちゃったのかもしれない。


 うーん、でもノミコちゃんは私よりずっと強いから大丈夫だよね。そんな事よりも町の人を助けて、ミトラさんの役に立つために頑張るんだ!

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