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ゆめのおちかた~終わりに向かう二つの世界、小説家とアニメーターを目指す何者かになりたい若者と、夢破れたTSダメ親父が紡ぐ英雄のいない物語~  作者: 高山路麒
第二章 暗き世界で光輝く太陽【第一部2】

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2-91 第三問目と健康にとてもいいイワシドリンク

「さて、続いてはこちらです!」

「ぬお!?」


 流れる様に三問目が出題されたけれど、私はスクリーンに映し出された物を見て驚いてしまう。


 それはいわゆるファンタジー作品に出てくるサキュバスで、露出も多く昨今ではまず見かけなくなったキャラクターだったからだ。


「こちらはサキュバスのセックスワーカーを主人公にしたアニメ作品ですが、言うまでもなく過度に性的だと炎上しました。しかしそれに対してとある団体からクレームが来て炎上したのですが、その理由をお答えください。はいそこのあなたッ!」

「は、はい! こんなの別にエロくないだろ……とか?」

「……………」

「……………」

「今までの流れを理解していましたか? アウト」

「クビャー!?」


 女性の解答者はお約束がわからず微妙な答えを出し、顔面にお叱りのパイバズーカを食らってしまう。なおこちらは食べられないコンプラ的にセーフなパイだからもちろん問題ない。


「さあ、仲村渠ヒカリさん。性的だと炎上した後さらに炎上した理由をお答えください!」

「え、えーと……乳首が映ってねぇから興奮しねぇよ! とか……」

「……………」

「……………」

「ワンモアァアア! お前ならもっとやれるはずだッ!」

「ええ!?」


 私は冷めた空気にいろんな意味で間違ってしまったと落胆したけど、鬼の美虎はその名に違わぬ鬼畜極まる指示を出した。こいつマジで芸人を殺しにかかってるよ!?


「腋に魅力を感じねぇから興奮しねぇよ! ですかッ!」

「ですかじゃねぇよド変態がァ! NARO特製イワシドリンクを食らいやがれッ!」

「ぐひー!?」


 モブ隊員はすかさず得体の知れないドリンクを用意し、私はちょっぴりワクワクしながら怪しい青色のドリンクを飲む。原料に魚の内臓でも使っているのだろうか、生臭くてとても飲めたものじゃない。


「げふ、げふ……これ飲んでも大丈夫な奴ですかね?」

「ご安心ください。このイワシドリンクは医学の神として祭られている海彦あまびこ明神が人間に伝えたとされる由緒正しいものです。滋養強壮、疲労回復に最適で私もよく飲んでいますから」

「胡散臭さしかないんですが」


 良薬は口に苦しというけれど、確かにこれだけマズければ身体にはいいかもしれない。薬事法とか大丈夫なのかちょっと気にはなるけども。


「さて、こちらの解説ですが……主な批判は性的が駄目というのは宗教観に基づく主張で、我々の国では法律を整備してセックスワーカーの地位を保証する事で女性の人権を護っており、卑しいものとして排除する風潮は止めるべきというものです」

「ありゃ、そういう方向ですか」


 今のご時世風俗産業は違法だけど、そうした人へのアプローチは大きく分けて保護と罰則の二つのパターンがある。


 ヨンアいわく、昨今はその辺が見事に失敗したせいで反社がポルノ産業を独占して急拡大したんだっけ。


「また日本人も戦後はそこかしこで生きるために女性が身体を売っており、セックスワーカーを犯罪者だと否定する事はあなた方の祖母や曾祖母を否定する事と同じだというのが主張の大部分ですが……これは他にも根深いものがあるのでそちらも解説しましょう」


 その批判は今のご時世らしいもので、クイズ大会は一旦終了し荒木長官は真面目モードになる。今更何をしたところで取り戻せない気がしなくもないけど。

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