表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゆめのおちかた~終わりに向かう二つの世界、小説家とアニメーターを目指す何者かになりたい若者と、夢破れたTSダメ親父が紡ぐ英雄のいない物語~  作者: 高山路麒
第二章 暗き世界で光輝く太陽【第一部2】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

216/231

2-86 エマのネタバラシ

 ジジジジ、という機械の稼働音と、熱を感じる眩い光によって私の意識は少しずつ形になっていく。


 何だろうこれ、私焼き豚にされて美味しく食べられるのかな。でもあったかいからいいや。


「ふむ、どこにも異常はないわね」

「むにゃー? はっ! あだっ!」


 だけど夢見心地の気分で眠っていた私は綺麗なパツキンお姉さんを認識してバッと目覚め、勢いよく何かの装置に額をぶつけてしまった。


「駄目よ、じっとしてなきゃ。もう検査は終わったからいいけど」

「あ、どもです」


 見上げるとそこにはなかなかご立派なぱふぱふがあった。白衣を着ている事からこの女の人はお医者さんなのだろう。


「えーと、あなたは? ここはどこですか?」

「私は医療班のスチームでここはNAROの医務室よ。負傷していたからこの装置で手当てとバイタルチェックをしていたの」

「あ、そうだったんですか。ありがとうございます。もう動いていいですか?」

「ええ」


 いつの間にか病衣に着替えていた私はもぞもぞと動いて装置から降り、取りあえず周囲の状況を確認した。


 病室にはスチームさん以外にエマがいたけど、他の皆はどこにいるんだろう。


「試験は終わったって事?」

「とっくの昔にね。それとヒカリのチームは皆合格したよ」

「そっかー。どうぇええ!?」


 ただ笑顔のエマはさらっと重大発表をし、心の準備が全く出来ていなかった私は驚愕してしまう。


「ちょっと、そういうのはもうちょっとハラハラドキドキっていうか勿体ぶってよ!」

「といってもトレンタに芦田さん、イスキエルダさんって三人も隊長を倒しちゃったからね。訓練施設をあんなに壊さなかったらもっと良かったんだけど」

「あうあう、ごめん。ってトレンタ?」


 いつの間にか倒してしまったトレンタは入隊希望者であり隊長ではなかったはずだけど何を言っているんだろう。でもスチームさんはクスクスと笑ってしまった。


「トレンタ・バレンティーノは試験のために用意されたスパイだったんだ。あえて不和をもたらし、入隊希望者がどのような行動をとるか確かめるためにね。君がどこまで把握していたのかはわからないが、彼は七番隊の隊長だったのさ」

「あと気付いていたと思うけど私もスパイだよ。仲間がだめちくりんな動きをした場合、どういう行動をするのか調べていたんだ。私たち以外にも何人か混ざってたけど、すぐに気付いたのはヒカリくらいだよ」

「……そ、そっかー! やっぱりそうだったんだね!」


 どうやら向こうが勝手に勘違いしてくれた結果私は合格してしまったらしい。ただ馬鹿正直に言うものでもないし、私は全力で話を合わせた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ