第6章 緊急配備
「磯崎は、婦女暴行及び児童虐待で重要容疑者として手配されていたことが分かった。」
と、倉本警部は言った。
「やはり、誘拐犯は広域手配犯は共犯だったんだな。」
「ええ。」
「何としても、広域手配17号と磯崎を逮捕するんだ。」
「了解。」
そこへ、無線で緊急配備を発令した。
「管内各移動へ、管内各移動へ、渋谷、有楽町方面に向かって緊急配備、渋谷、有楽町方面に向かって緊急配備。」
連絡を受けた所轄のクラウンアスリートパトカーとスバルインプレッサG4の覆面パトカーはサイレンを鳴らして現場へ急行した。
周辺の道路にも検問を張った。
ブォーッ
と、青のアキュラ・インテグラは首都高を通って、幹線道路に入った。
「おいっ、俺たち手配されてるぜ。」
「うるせぇ、捕まってたまるかっ。」
と、磯崎は言った。
そこには、検問が張っていた。
「よしっ、突っ込めーっ!。」
「おう。」
と、青のインテグラは猛スピードを出して検問を突破した。
「止まれーっ」
「待てーっ」
そして、交通警官は言った。
「アキュラ・インテグラを追えーっ、あれは手配中の広域手配犯だ。」
そして、180クラウンとV35スカイラインのパトカーがサイレン音を鳴らして、インテグラを追いかけた。
「緊急手配、緊急手配、3丁目交差点検問を突破、横浜方面に向かって逃走中。」
と、無線を聞いた機動捜査隊の覆面カムリと覆面WRXはサイレンを鳴らして現場へ急行していた。