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第七十一話

 グラッドストンの圧倒的なパワーが、神光の戦士たちを簡単に打ちのめしていく。彼の眼光は冷徹で、まるで星々の輝きをも凌駕するような強大な力がその体全体から滲み出ていた。


 まず、アルフレッドが魔剣を振り下ろすも、グラッドストンは手を挙げただけで、その剣を停滞させた。神聖なるエネルギーが宿った剣も、グラッドストンの影に消えてしまった。


 エイブラハムとライオネルは連携して繰り出す技も通用せず、逆に一撃で吹き飛ばされた。彼らが飛ばされるにつれ、周りには星の粉が舞い散り、その美しい光景が異次元の残酷さを際立たせた。


 エスメラルダは星の力で結界を張ろうとしたが、グラッドストンの指一つでその結界を破られ、彼女は力なく地に沈んだ。


 クラリスの杖から放たれる星の輝きも、グラッドストンの影に飲み込まれ、杖は無力なものと化した。


 クラリスは絶望的な表情で立ちすくんでいた。神光の力を信じ、戦い続けてきた彼らが、このままでは滅びる運命にあることを悟っていた。


「なんで……我々の力では……」


 グラッドストンは高笑いし、その冷たい笑みが星の夜空に響く中、神光の戦士たちは敗北の重みを感じていた。しかし、その中でアルフレッドだけが執念深く立ち上がり、新たな力を探り始めた。


 アルフレッドは地に這いつくばった仲間たちを見ながら、歯を食いしばった。彼は内なる力を求め、神光の源に繋がるような気配を感じ取った。


「出でよ……光よ!」


 アルフレッドの身体からは新たな輝きが放たれ、まるで星のような光が彼を包み込んだ。仲間たちはその輝きに驚き、そして希望を見出した。


「アルフレッド、君は……」


「これが……新たなる力だ!」


 アルフレッドの声が力強く響くと同時に、彼の体は変化した。神聖なるエネルギーが彼を包み、新たな鎧が姿を現した。その鎧は星の輝きをまとったもので、まるで夜空そのものが彼を護っているようだった。


「これが……星の加護だ!」


 アルフレッドが立ち上がり、グラッドストンに向けて魔剣を振るうと、今度はその力が通じた。グラッドストンは驚きの表情を見せ、彼の魔法陣も一瞬崩れた。


「なんだと……貴様にそんな力が……」


「星の力、神光の加護、全てを結集させた力だ!」


 アルフレッドの声は力強く、仲間たちも次第に立ち上がった。その背後には星の輝きが新たな力となって灯っていた。


「神光の力は絶えることなく、俺たちの心に宿っている。闇に堕ちようとも、星の輝きを信じる心があれば必ず打ち勝てる!」


 アルフレッドの言葉が星の大地に響く中、神光の戦士たちは再び立ち上がり、力強く立ち向かう覚悟を決めた。


 まさに戦いの渦に巻き込まれた神光の戦士たち。アリシアは優雅な舞踏で風を巻き起こし、グラッドストンに向けて疾風の斬撃を放つ。しかし、グラッドストンは手を振るうだけで風を纏った攻撃を一掃し、彼の圧倒的な力の前にアリシアの攻撃は及び腰となる。


 エイブラハムは炎をまとった剣で連続攻撃を仕掛け、炎の舞踏でグラッドストンに迫る。しかし、グラッドストンは冷酷な笑みを浮かべ、闇の力を纏った盾を生み出し、炎の攻撃を防ぐ。そのままグラッドストンは反撃し、エイブラハムを一瞬で制圧する。


 ライオネルは氷の一撃で敵を凍結させようとするが、グラッドストンはその攻撃を闇の力で吸収し、凍った状態から解き放つ。アビゲイルは影を使った素早い動きで攻撃をかわし、グラッドストンの背後に回り込むが、闇の力に触れるなり身体が強張り、一瞬で制圧される。


 神光の戦士たちが個々に技を駆使しても、グラッドストンはその全てを余裕で凌駕する。彼の身体はまるで闇そのものであり、神光の戦士たちの攻撃はその前に無力であった。


 すると、グラッドストンが高らかに笑いながら、地面から闇の手を生み出す。これは神光の戦士たちを縛りつけ、動きを奪う魔法だった。アルフレッドも二刀の魔剣で立ち向かおうとするが、闇の手に捉えられ、地面に叩きつけられてしまった。


「これが神光の戦士の力か?期待はずれだな。全ての光はこの闇に吸収される。終わりだ、神光の戦士どもよ」


 グラッドストンの冷徹な言葉が響く中、神光の戦士たちは束縛から解放され、再び戦う意志を示す。


 クラリスは空中に舞い上がり、手にした聖なる弓矢に光を込めた。彼女の矢は、一瞬にして敵の心臓を射抜くほどの的確さを持っていた。無数の矢がグラッドストンに襲い掛かる。しかしそれらはグラッドストンのバリアに弾かれた。


 エリオットは大地に力を込め、岩を操る力を発揮した。彼の周りには岩石の盾が形成され、それは味方を守る要塞となっていた。グラッドストンの魔法が迫ると、エリオットは岩を操りながらその攻撃を防いでいた。


 エスメラルダは空を舞い、手にした星の杖から神聖なる光を放つ。彼女の魔法は広範囲にわたり、グラッドストンを包み込んだ。だがそれはグラッドストンのシールドを破壊するには至らない。


 アビゲイルは紅蓮の炎を操りながら敵に立ち向かった。彼女の炎は神秘的で、触れたものを焼き尽くす力を秘めていた。彼女の周りは熱気に包まれ、彼女が施す炎の舞はまさに芸術のようだった。


 マクシミリアンは魔剣フラガラッハを振り回し、グラッドストンに対した。彼の魔剣は神聖なるエネルギーに包まれ、振るうたびに敵を神聖な力で浄化していく。マクシミリアンの武勇は仲間たちに力を与えていた。


 コンラッドは機敏な動きで敵の後ろを狙い、暗殺的な剣技で打ち掛かった。彼の身のこなしはまさに舞踏のようで、闇の手勢を欺いての奇襲が彼の得意技だった。だがグラッドストンはそれを読んでいた。コンラッドは逆劇を食らって吹っ飛んだ。


 アビゲイルは魔剣バルムンクに大いなる古代の魔法を込め、光の刃を連撃で放った。彼女の魔法は時空を切り裂いたが、グラッドストンはそれすらも跳ね返した。


 ザカリー・グラッドストンの冷徹な笑みが広がりながら、彼の手元には暗黒の杖が輝いていた。星を包み込む魔法陣から放たれる強大なエネルギーが、まるで宇宙そのものが歪むかのような異次元の力を携えて、神光の戦士たちに迫っていた。


 彼は高らかに宣言した。「虫けらどもよ、この力こそが深淵の奈落。これを受け止めることなど、お前たちには到底できん」


 グラッドストンが手を振るうと、漆黒の雷が空を裂き、地を揺るがす。闇の稲妻の一撃。アリシアが叫ぶ間もなく、彼女の足もとに巨大なクレーターが生まれた。


「アリシア! 避けろ!」アルフレッドの叫びが虚しく、雷の一撃がアリシアに容赦なく襲い掛かる。アリシアは稲妻の直撃を受けて倒れた。


 グラッドストンの手振りとともに、次元の扉が開かれ、そこからは神光の戦士たちには理解できないような異形の魔物たちが湧き出てきた。深淵の召喚。地を這う者、空を飛ぶ者、あらゆるものが彼らに襲い掛かった。


 エイブラハムは魔剣グラムを交えて戦っていたが、深淵の中から現れた異形のクリーチャーたちは彼の守りを容易に崩していく。


 グラッドストンは冷笑しながら手を広げ、不可視の壁が次第に形成されていった。闇の結界の展開。神光の戦士たちは攻撃を仕掛けるも、その手が宙を切り、結界に触れることなく遮断されてしまう。


「この結界……どうやって……」エスメラルダが呟くが、結界は彼らの攻撃を跳ね返し、逆にエネルギーを吸収していく。


 杖をふるいながら、グラッドストンは次第に時間そのものを操り始めた。時の狭間の魔法。神光の戦士たちは自分たちの動きが鈍くなり、まるで水中を進むかのように感じる。


 エリオットが斧を振りかざそうとした瞬間、時間が一瞬だけ止まり、彼の動きも停滞した。


 グラッドストンが微笑むと、彼の手から広がる黒い霧が戦場を包み込んでいった。黒い疫病の霧。これはまるで死の匂いを運ぶかのようで、神光の戦士たちは息を詰まらせる。


 スカーレットが召喚魔法を詠唱しようとするが、霧が彼女の周りに立ち込め、その声は遠くのように聞こえるだけだった。


 神光の戦士たちは次第に逼迫していく状況に苦しむ中、グラッドストンは彼らを見下ろしながら優雅に杖を振るっていた。


「アリシア! アリシア!」


 アルフレッドは彼女に呼びかけたが、返答はない。心臓は止まっていた。


「そんな……。何で……お前までクリストファーのところへ行ってしまうのか」


 スカーレットが駆け寄る。蘇生の魔法をかけるが、アリシアの息が戻ることは無かった。


「駄目だわ。グラッドストンの雷は彼女の魂を打ち砕いてしまった」


「アルフレッド! 立ち上がれ! このまま終わらせるか!」


 エリオットが呼びかけた。


「ああ……」アルフレッドは立った。「封印がどうとか知ったことか。グラッドストンを倒す!」


 アリシアの死に、アルフレッドの顔には悲しみと怒りが交じった表情が浮かんだ。彼女の武器を手にしたアビゲイルも悔しさをにじませながら、戦場に目を凝らしていた。


 アリシアの犠牲は、神光の戦士たちに新たな決意を呼び覚ました。エイブラハムは大地を揺るがすような雷撃を放ち、ライオネルは炎の剣を振り回し、アビゲイルはアリシアの魔剣を手に、光の矢を一斉に放った。


 グラッドストンは闇のバリアでこれに応戦する。黒衣の魔導士はは優雅に身をかわし、強大な魔法のエネルギーを操りながら応じてきた。


 一方、神光の戦士たちも一斉に立ち上がった。クラリスは水の精霊を呼び寄せ、エリオットは風の魔法で敵を翻弄。エスメラルダは聖なるバリアを張り、スカーレットは神聖なる光を放ち、マクシミリアンは大地そのものを操って敵を捉えた。コンラッドは魔剣アロンダイトを以て剣の舞を繰り出し、アビゲイルはアリシアの武器を更に力強く振るった。


 しかし、グラッドストンの魔法は圧倒的だった。彼の手から放たれる強大なエネルギーは神光の戦士たちの技を打ち消し、彼らを次第に追い詰めていった。


 アルフレッドは再び二刀の魔剣を交差させ、神光の力を最大限に引き出そうとするが、グラッドストンの冷笑が響く。


「どうだ、神光の戦士よ。この力こそが真の支配者の力だ。光など無力なもの。全てを闇が飲み込む!」


 戦場は混沌と化し、神光の戦士たちは絶え間ない攻防の中、その命が燃え尽きるまで立ち向かっていった。


 アリシアの死による悲しみと怒りが、神光の戦士たちの心を強くした。アビゲイルはアリシアの魔剣ミスティルテインを手に取り、その輝く刃を前に掲げた。彼女は心の中で誓った。


「アリシア、私たちは絶対に負けない。あなたの意志を胸に、この戦いを終わらせましょう」


 アルフレッドは二刀の魔剣を構え、神光の力を最大限に引き出すべく、心を集中させた。その間にも、グラッドストンは冷笑を浮かべていた。


「無駄な努力だ。この星はもはや光に救われることはない。堕ちろ、神光の戦士たちよ」


 しかし、神光の戦士たちは決して屈しない。彼らは団結し、協力し、新たな力を引き出しつつ戦い続けた。


 クラリスは水の精霊を呼び寄せ、巨大な波動を敵に向かって放った。エリオットは風を操り、竜巻のような渦を作り出してグラッドストンを包み込む。エスメラルダは神聖なる光の盾を張り、仲間たちを守る。スカーレットは癒しの光を放ち、負傷した仲間たちを助けた。


 マクシミリアンは地の力を使って大地を揺るがし、コンラッドは魔剣の炎でグラッドストンを焼き、アビゲイルはアリシアの魔剣で鋭い斬撃を放っていた。


 しかし、グラッドストンの圧倒的な魔力は依然として立ちはだかり、神光の戦士たちは追い詰められていった。


 アルフレッドは心の中でアリシアに誓いを立てた。


「アリシア、お前の死は無駄にはしない。必ず、この世界に光を取り戻す」


 神光の戦士たちは、絶え間ない戦闘の中で新たな力を見つけ、絆を深め、最後の力を振り絞って立ち向かった。


 アルフレッドの心には悲しみと怒りが渦巻いていた。アリシアの死に対する悲しみと、それを返すべく渦巻く怒り。彼は自分の感情を制しながらも、それを力に変えようとした。


「仲間たちよ、アリシアの死を無駄にはしない。彼女の魂は今、我々と共に在る」


 アビゲイルがバルムンクとミスティルテインを振りかざし、光の刃を放つ。彼女の剣舞はアリシアの意志を具現化しているようだった。エイブラハムとライオネルは連携して火と雷の結界を創り出し、グラッドストンの魔法を跳ね返そうと試みた。


 クラリスの水の精霊は巨大な結界を築き、仲間たちを守る。エリオットの風の力は竜巻を増幅させ、敵の攻撃を逸らす。エスメラルダの光の盾は神聖なバリアを形成し、仲間たちを包み込んだ。


 スカーレットの治癒の光は傷ついた仲間たちを癒し、マクシミリアンの地の力は敵を引き寄せつつも仲間たちを支えた。コンラッドは魔剣から噴き出す聖なる光を放った。


 しかし、グラッドストンの力はまだ健在だった。彼は次々と強力な闇の魔法を放ち、神光の戦士たちを圧倒し続けた。仲間たちも次第に疲弊していく中、アルフレッドは心の中で新たな力を求め、祈りを捧げた。


「アリシア、どうか我々に力を与えてくれ。君の意志が我々の胸に宿り、この戦いに終止符を打つ力を」


 すると、突如として神秘的な光がアルフレッドを包み込んだ。仲間たちもその輝く光に包まれ、新たな力を感じ取った。


「これが……アリシアの力だ!」


 アルフレッドは新たな剣技を身につけ、仲間たちも一段と力強くなった。アビゲイルの剣舞は一層速く、エイブラハムとライオネルの結界も増幅された。クラリスの水の精霊は更なる力を発揮し、エリオットの風は疾風となって戦場を駆け抜けた。


 グラッドストンも驚きの表情を見せた。彼の前に立ちはだかる神光の戦士たちは、まるで新たなる輝きを手に入れたようだった。


 新たな力を手に入れた神光の戦士たちは、グラッドストンに立ち向かった。アリシアの意志が彼らに宿り、その力強い光が戦場を照らし出す。


 アルフレッドが剣を構え、力強く叫んだ。「アリシアの魂よ、我々に勇気と力を与え給え!」


 彼の言葉と共に、新たな力の奔流が仲間たちを包み込む。アリシアの存在は彼らに勇気と決意を注ぎ込んでいた。


 アビゲイルがミスティルテインを振りかざし、その剣の刃が光り輝いた。彼女はアリシアの技を受け継ぎ、新たなる剣舞を繰り広げた。エイブラハムとライオネルの結界も、アリシアの光によって一層強固なものとなり、グラッドストンの攻撃を跳ね返し始めた。


 クラリスは水の精霊を操り、大きな波を巻き起こして敵を包み込む。エリオットの風は竜巻となり、闇の力を一掃していく。エスメラルダの光のバリアは不動の要塞となり、スカーレットの治癒の光が仲間たちを包み込んで傷を癒した。


 マクシミリアンは魔法陣を描くと、聖なるレーザー光線を放ち、コンラッドは魔剣の聖なる光を操った。


「我らが仲間、アリシアの導きに従い、この闇を打ち破ろう!」


 仲間たちは一丸となり、神光の力を以てグラッドストンに立ち向かった。光と闇の激しい交戦が続く中、アルフレッドは再び剣を振りかざし、アリシアへの想いと共に戦い続けた。


 空は混沌とした魔法の嵐に包まれ、地上は悲鳴と戦いの音に震えていた。神光の戦士たちは限界に迫りながらも、絶え間ない連携と意志の力で立ち向かっていた。


 アルフレッドは二刀流の魔剣を操り、剣舞を繰り広げながらグラッドストンに立ち向かった。彼の眼差しは激しい意志に満ち、仲間たちの期待と世界の未来への願いが込められていた。


 アビゲイルはミスティルテインを振りかざし、光と闇の融合した刃を振るっていた。アリシアの死から湧き上がる怒りと悲しみが、彼女の中に新たな力を呼び覚ましたようだった。


 エイブラハムとライオネルは結界を張り巡らせ、限りない魔法の波に立ち向かっていた。彼らの身体はすでに限界寸前まで疲弊していたが、意志の固さがその力を支えていた。


 エリオットは風の力を駆使し、敵の動きを封じると同時に仲間たちに息を吹き返させていた。彼の冷静な判断と俊敏な動きが戦局を有利に導いていた。


 クラリスは強大な魔法陣を呼び出し、魔弾を連射した。それはグラッドストンの結界の一部を打ち破った。


 エスメラルダとスカーレットは、光と癒しの力を結集して仲間たちを支え、戦意を高めていた。彼女たちの存在が、神光の戦士たちに勇気を与えていた。


 マクシミリアンは魔法陣から光線を連射し、コンラッドは魔剣アロンダイトから聖なる逆襲を繰り出しグラッドストンのシールドを破壊した。


 しかし、それでもなおグラッドストンの力は凄まじく、神光の戦士たちは次第に追い詰められていった。すると、アビゲイルが立ち上がり、力強く宣言した。


「私たちが負けるわけにはいかない。アリシアの死を無駄にしないためにも、私たちの力、そして仲間たちの思いを一つにして……!」


 アビゲイルの声が戦場に響くと、神光の戦士たちは力を合わせることを決意した。彼らの心がひとつになり、新たなエネルギーが彼らを包み込んだ。


 アビゲイルがミスティルテインを高く掲げ、仲間たちはそれぞれの力を解放した。光、風、水、そして癒しのエネルギーが一つに交わり、まばゆい光の渦ができあがった。


 グラッドストンはその光に警戒の表情を見せながらも、侮蔑の笑みを浮かべた。「何ができるというんだ? お前たちの力など、私の前には無力なんだぞ」


 しかし、アルフレッドが静かに言った。「お前は一つ忘れている。それは、絶望の中から新たな希望が芽生えることを」


 アビゲイルが振り下ろした瞬間、まるで宇宙そのものが歓喜に震えたような爆発的な光が放たれた。神光の戦士たちの力が一つになり、グラッドストンの闇を打ち破るほどのエネルギーが放たれていた。


 その光の中から、神聖なる存在が現れた。それはアリシアの姿をした、まばゆい光の精霊だった。彼女は微笑みながら仲間たちに語りかけた。


「私たちの絆は永遠。私の死は新たな力となって、ここに生まれ変わった。闇の力に屈しないで。そして、この世界を守り抜いてください」


 アリシアの言葉と共に、精霊の光が神光の戦士たちに注がれた。仲間たちの力が更に増し、彼らは再び立ち上がった。


「これで最後だ。ザカリー・グラッドストン、お前にこの星を奪わせるわけにはいかない!」アルフレッドが叫び、グラッドストンに立ちはだかる。


 グラッドストンはその姿を嘲笑いながら、最後の戦いが幕を開けた。神光の戦士たちと闇の帝王の激闘は、星を揺るがす大きな物語の幕開けとなった。


 光と闇、神光の戦士たちとザカリー・グラッドストンとの激しい戦いは、天地を揺るがすほどのエネルギーが渦巻くなか進行していった。


 アルフレッドはエクスカリバーとデュランダルを交差させ、力強く一歩を踏み出した。グラッドストンは不敵な笑みを浮かべ、「愚かなる者どもよ、この力の前に屈服せよ!」と叫びながら、巨大な暗黒の剣を振りかざした。


 戦場は一瞬の沈黙の後、光と闇が激しくぶつかり合う激戦の渦となった。アビゲイルは風の精霊を呼び起こし、竜巻を巻き起こして敵の動きを封じた。ライオネルは氷の刃を操り、グラッドストンの足元に絶え間ない氷の結界を生み出していく。


 エスメラルダは星の輝きを集め、仲間たちを癒し、力を与え続けた。クラリスとエリオットは共に高らかな歌声で神聖な力を呼び覚ました。スカーレットとマクシミリアンは連携して、聖なる光と雷のエネルギーを込めた炎の渦をグラッドストンに向けた。


 アリシアの精霊は澄み渡る歌声と共に戦場を照らし、闇の影を一瞬でも晴れやかな光で覆った。アビゲイルは精霊の加護を受けながら、バルムンクとミスティルテインを交互に振るい、無数の閃光を放っていった。


 しかし、グラッドストンは依然としてその力を凌駕していた。彼の目には傲慢なまでの自信が宿り、神光の戦士たちの攻撃を容易くかわしていく。


「無駄だ、神光の戦士ども。この宇宙には絶対の闇がある。それに立ち向かうことなどできんのだ」グラッドストンの声は嘲笑に満ちていた。


 アルフレッドと仲間たちは力尽きかけていた。グラッドストンの圧倒的な魔力は、神光の戦士たちの最大の力をもってしても抗いがたいものだった。


 突如、アビゲイルが目を輝かせて立ち上がった。彼女はアリシアの遺志を背負い、ミスティルテインを手に力強く握った。その手には新たな輝きが灯り、それは神秘的な力に満ちているように見えた。


「私たちの力、これで最後まで使い切りましょう!」アビゲイルは仲間たちに呼びかけた。


 彼女の言葉に奮い立った仲間たちは、最後の力を振り絞り、全力で戦いの渦に身を投じた。エスメラルダの癒しの力が全身を包み、クラリスとエリオットの歌声が魔法のようなエネルギーを放射し、戦場に新たな光が差し込んできた。


 アビゲイルのミスティルテインが輝くと同時に、他の仲間たちも全力の攻撃を繰り出した。氷の結界、炎の渦、雷の稲妻がグラッドストンに襲いかかる。神光の戦士たちの連携が最高潮に達し、一瞬、戦場に希望の光が灯った。


 しかし、グラッドストンはそのまま構えを崩さず、冷酷な笑みを浮かべていた。彼は片手を掲げ、新たな魔法を唱え始めた。


「この力こそが、宇宙を支配する真の力。お前たちが望んでいた光も、希望も、全てを闇に塗りつぶす力だ!」彼の声は威圧的で、戦場全体に響き渡った。


 アルフレッドは、アビゲイルの呼びかけに応じ、仲間たちと共に最後の戦いへと挑んだ。彼の手にはエクスカリバーとデュランダルが交差し、まばゆい光を放っていた。


「全てを賭けてこの一撃を! お前を撃つ!」


 神光の戦士たちの力が集結し、まるで星々が彼らに微笑むかのような輝きが辺りを包み込んだ。闇の帝王グラッドストンもまた、最大の力を解放していた。


「光と闇、この宇宙の二大の力が激突するときだ。覚悟せよ、神光の戦士どもよ!」


 グラッドストンは闇を解放する。


 アルフレッドは叫び声とともに、彼は突進した。エクスカリバーとデュランダルが交わる瞬間、まさに宇宙そのものが揺れ動いた。


 そして、その一撃がグラッドストンの闇を貫いた。


 闇は崩れ、星々の光が闇を吹き飛ばすように輝いた。まるで夜明けが訪れ、長い夜が明けるかのような感覚が広がった。


「これで終わりだ……クリストファー、アリシア、仇はとった」アルフレッドは呟いた。


 そして、その瞬間、グラッドストンの体が崩れ、闇の粒子となって散り去っていった。彼の最期の笑みが光とともに消えていく。


「まさか余が敗北するとはな……だが私を……倒したところで……光と闇の輪廻は止めることは出来ぬ……光あれば闇あり……いつの日か……再び闇の中から何者かが……現れる……」


 星々が再び輝きだし、戦場には穏やかな光が戻ってきた。アリシアの死は悲しみを残したが、希望の光が彼らの心を包み込んでいった。


「これで、平和が訪れるだろう。アリシアも安心だろうな……」アルフレッドは空を見上げ、そうつぶやいた。


 神光の戦士たちは共に、未来への希望を胸に、戦場を後にした。

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