第六十話
ロストラシアに到着した神光の戦士たちは例によって新聞と雑誌を買い込み、カフェにおいてネットと合わせてラーストヘル王国の情報を仕入れ始めた。
ラートスヘル王国における闇の侵略の背後には、浮遊大陸「天空帝都」から舞い降りる闇の軍団が関与しており、これが東部侵攻の主要な原因であった。
ダルククリスは闇の七騎士の筆頭であり、その力と戦略的な洞察力は恐れられていた。彼が率いる闇の軍勢の指揮官たちは、ラートスヘル王国東部において猛威を振るい、地元の魔法戦士団を度々圧倒していた。
七騎士スレイファーヴ、七騎士ダビドレックス、七騎士フィオ=アリア、四天王アダンナサイツ、四天王ゴルツ=アレム。かつて神光の戦士たちを圧倒した敵が今、ここで立ちはだかっていた。
闇の勢力は、天空帝都から舞い降りて王国を侵略しており、その拠点は強固だ。天空帝都自体が浮遊大陸であり、こちらから攻撃するのは不可能であった。
アルフレッドは両手を組み、真剣な表情で言った。「世界地図の中央に存在する天空帝都……灰色の雲の中の存在が明らかになったな。彼らの拠点が浮遊大陸にあるとは、まさに厄介な事態だ。攻撃するには、俺たちは浮遊大陸にたどり着かなければならない。しかし、それは非常に困難だぞ」
クラリスが地図を指しながら言った。「浮遊大陸は通常の手段では到達できないでしょう。飛行船や魔法の力が必要かもしれない。また、天空帝都自体が強固な拠点でしょうね。私たちは慎重に計画を立てる必要があるわ」
エイブラハムは眉をひそめながら言った。「その通りだ。敵は天空帝都で有利な立場に立っている。俺たちは力を合わせ、どんな手段を使ってでも浮遊大陸にたどり着き、闇の勢力に立ち向かわなければならん」
「ひとまず国王に顔を通しておくか」アルフレッドが言った。「何れにしても俺たちは最前線に出ることになるだろう」
そうして、神光の戦士たちはカフェを出ると馬車を拾って王宮へと向かった。
馬車は街の中心を駆け抜け、美しい建物や賑やかな市民の姿が窓の外に広がった。王宮への道のりは壮麗で、高い壁と立派な門が、訪れる者にその威厳を示していた。
馬車が王宮に到着すると、衛兵たちが立ち並び、厳重な警備が敷かれていた。神光の戦士たちは身分を証明し、国王への面会を申し出た。国王への面会が認められると、彼らは王宮の壮大な中庭を抜け、王のもとへと案内された。
国王の広間では、王の側近たちや重要な顧問たちが集まっており、緊張感が漂っていた。
「陛下」と、アルフレッドが仲間を代表して、王の前に立ち、闇の勢力との戦いにおいて自らの力が必要であること、そして神光の戦士たちが持つ神託についても語った。
「何と」国王ジャレッドは驚いた様子であった。その場にいる顧問たちもざわめいていた。
すると、女性の将軍がアルフレッドらに歩み寄ってきた。
「私はアビゲイル。その神託とやらを受けたのは私だ」
「あなたが」
「ああ」アビゲイルは言うと、携帯端末を取り出してその時に録画した映像を見せた。「魔剣はバルムンク」アビゲイルはそう言って魔剣を抜いた。
「それならば話は早いな」コンラッドが言った。「貴公は軍人と見受けるが、これまでの神光の戦士の戦いは見ているな」
「ああ、ネットにアップされている映像は何度も見たがな」
「では、七騎士をはじめとする連中に我々の力が必要なのは承知しているだろう」
「そうだな」アビゲイルは即答した。「兵士たちの士気も上がるだろう」
そうしてアビゲイルは言った。
「陛下、私はすぐにでもこの神光の戦士たちと戦場に向かいます。陛下もご覧になられたはず。あの神託は事実だったのです。そしてこの魔剣の力も」
「どうやらそのようだな」ジャレッド国王は、アルフレッドらに言った。「神託の戦士たちよ、どうかこの国を救ってほしい。これまでの国々で闇を退けてきたように」
「お任せ下さい陛下」ライオネルは言った。「この戦、必ずや勝利しなくては。そしてそれは我々の使命」
「では行くか。陛下、吉報をお待ちください」
エリオットが言って、一同退室した。
アビゲイルは魔法戦士団に出撃命令を下して戻ってきた。
神光の戦士たちは魔弾鉄道で東部に向かう。
イルダスの東部戦線に到着した神光の戦士たち。アビゲイル将軍の姿を見て魔法戦士たちは敬礼した。アビゲイルは力強く微笑み返し、仲間たちに勇気を与えた。この地、イルダスでは、邪悪な大魔法使いであるアダンナサイツとその配下のクリーチャーや異形の戦士たちが攻勢に出て、地を荒らしていた。
アルフレッド、アリシア、クラリス、エリオット、エイブラハム、エスメラルダ、ライオネル、スカーレット、マクシミリアン、コンラッド、そしてアビゲイル、彼らは一丸となり、アダンナサイツの勢力に立ち向かう覚悟だった。
そして、アダンナサイツの攻勢に晒されたイルダスの大地に、神光の戦士たちが逆襲の嵐を巻き起こした。アルフレッドが神気の霊鎧をまとい、アリシアは風陣連弾を繰り出し、クラリスの魔法は竜撃閃光衝破と竜撃精神破壊で敵陣を薙ぎ払った。エリオットの聖なる剣の舞が響き渡り、エイブラハムの剣技爆裂炎牙と炸裂氷牙が敵を焼き尽くし、エスメラルダの剣技覇皇斬と精霊皇牙が悪しき者たちに制裁を加えた。ライオネルの烈風雷鳴斬、スカーレットの神霊斬撃、マクシミリアンの光魔天神撃滅衝、そしてコンラッドの聖なる逆襲、これらの力強いスキルが敵軍を圧倒した。
アビゲイルも加わり、その魔剣バルムンクの力を振るい、剣技聖光斬、神聖の盾、光明弾、聖なる断罪、聖なる光の一閃で闇の眷属に立ち向かった。
そしてラートスヘル王国の魔法戦士たちは突撃した。
戦場に鳴り響く剣撃と魔法の轟音、その中で神光の戦士たちは団結し、悪しき者たちに立ち向かった。この壮絶な戦いが、ラートスヘル王国の東部戦線での逆襲の始まりであった。




