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第四十五話

 アルフレッドらはスカーレットの案内に従い、大神殿の最奥に位置する大祭壇に向かって進んでいた。彼らは全ての元凶を知るために法王ゴドウィンとの対話を必要としていた。聖都を覆っていた邪悪な結界、突如として現れた影の魔物たち。これらが法王繋がっていないと考える方が不自然でもあった。


 人気のない神殿奥地を行く彼らの前に突如として影の魔物たちが姿を現した。闇の気配が充満し、その姿は邪悪な存在として彼らを襲ってきた。


 アルフレッドは剣を握りしめ、仲間たちに声をかけた。「また戦いだ。この先に何があるにせよ、どうやら歓迎されてはいないようだな」


「いつものことだ、やるしかない」


 ライオネルが言って魔剣を抜いた。


 アルフレッドは神気の霊鎧をまとって剣技・無刃で突撃、エリオットは肉体硬質化の力を発動し、エイブラハムは炎と氷の剣技を交互に繰り出し、クラリスは魔力の極致を駆使して敵を制圧していく。アリシアは風の力を操り、エスメラルダは神気の覚醒を発動させ、ライオネルは雷と風の刃を融合させた技を繰り出した。


 スカーレットもまた、神気の覚醒と魔力の極致を融合させ、神霊の力を具現化させた剣技を繰り出す。彼らは一心に闘い、魔物たちと激しい戦いを繰り広げた。


 魔物たちの攻撃は凶暴で、一瞬たりとも油断は許されなかった。しかし、アルフレッドたちは団結し、絶え間ない攻撃と守りを交互に行いながら、魔物たちとの激闘を続けていく。


 剣の音と魔力の衝撃が響き渡り、闘いは激しさを増していく。アルフレッドらは魔物たちを各個撃破していく。最後の魔物をアルフレッドが一刀両断して片づけると、辺りに静寂が戻った。


「どうやら邪悪な気配は消えたようです」


 スカーレットが言った。


「やはりと言うべきか、ゴドウィンは元凶かも知れんな」


 エイブラハムが言った。


「エイブラハムさん、どうしてそんな」


 スカーレットの問いに、エイブラハムは肩をすくめた。


「魔物の護衛が付いているような奴に、まともな人間などいないだろう」


「…………」


 スカーレットは沈黙した。まだ心のどこかでゴドウィン法王を信じている彼女は、諦めていなかった。


「もしかして、法王猊下は魔物に操られているのかも」


「それを確かめるためにも、先へ進むしかない。行こうスカーレット」


 アルフレッドが言って、スカーレットは頷いた。


「もうすぐです」


 そうして、彼らは大祭壇がる神殿の最奥の扉を開いた。



 ゴドウィン法王は大祭壇の前で祈りを捧げていた。


 スカーレットが声をかける。「法王猊下!」


 法王は振り返り、「スカーレット。何をしているこんなところで。君は神光の戦士として生まれ変わったのだろう」


 スカーレットは法王に対して決意を込めた言葉を述べた。「法王猊下、私たちは聖都を襲う闇の魔物たちと戦ってきました。しかし、私はまだ法王猊下が魔物に操られているのではないかと信じています。どうか、闇から解き放たれ、真の法王の姿を見せてください」


 法王はしばらくスカーレットを黙って見つめた後、深いため息をつきながら答えた。「スカーレット、君の信念と強い意志に敬意を表する。しかし、私はもはや法王ではない。闇の力に染まり、自我を失ってしまったのだ」


 スカーレットは固い表情で言い返した。「法王猊下、私たちは闇の力に屈することはありません。あなたの中に光がまだ残っているはずです。私たちの力で闇を払い、本来の法王の姿を取り戻しましょう」


 法王は複雑な表情で頷いた。「スカーレット、君の言葉が私の心に響く。だが、闇の力は強大で、それに抗うことは容易ではない。しかし、もし私が本当に解放されることができるのなら、聖都とその人々を守るため、私も闘いに加わろう」


 スカーレットは法王の言葉に喜びを感じながら言った。「法王猊下、心から感謝します。私たちは力を合わせて闇を打ち破り、聖都を救いましょう」


 スカーレットはゴドウィンに歩み寄る。そこで、ゴドウィンは笑い出した。


「スカーレット、待て」


 アルフレッドが彼女を止めた。


「人間を操ることなど造作もない。尤も、この法王は頑健に抵抗したがな。さすがは神聖王国の法王。並みの神聖魔術の使い手ではなかった。だが、この私、闇の四天王カレ=デボラの前では赤子のような存在だ」


 カレ=デボラの冷たい声が響き渡った。「人間ごとに何ができるというのだね。お前たちの力は弱く、神の力に及ぶことはできない。闇の中に堕ちる覚悟はできているのか?」


 アルフレッドは固く意志を示した。「俺たちはただの人間かもしれないが、絶望と闇に屈しない心を持っている。神の力だけが全てではない。俺たちの絆と信念が貴様の闇を打ち破る力となる」


 エリオットも力強く言った。「俺たちはただの人間でも、一人ではない。仲間と共に立ち向かい、希望を信じて戦う」


 仲間たちも頷きながらカレ=デボラに立ち向かう覚悟を示した。彼らは闇の四天王の威圧的な存在感に臆することなく、互いの力を信じ、団結して立ち向かう決意を固めた。


 カレ=デボラは彼らの覚悟を見つめながら冷笑した。「愚かな人間どもよ。だが、見るがいい。私の闇の力がどれほど強大かを」


 闇の力がカレ=デボラの体を包み込み、彼の周りには暗黒のオーラが漂い始める。彼は邪悪な力を解き放ち、周囲の空気を凍りつかせるほどの圧倒的な存在感を放った。そしてカレ=デボラはゴドウィン法王の体から抜け出し、圧倒的な闇のオーラをまとう異形となって現れた。


 しかし、アルフレッドと仲間たちは揺るぎない決意で立ち向かう。彼らは光の力と絆を胸に、カレ=デボラの脅威に立ち向かう覚悟を持っていた。これまでにも幾度となく強敵を退けてきた彼等だ。


 アルフレッド、アリシア、クラリス、エリオット、エイブラハム、エスメラルダ、ライオネル、スカーレットは、神気の霊鎧に身を包み、神気の覚醒を果たした。彼らはそれぞれの剣技や魔法を駆使し、魔剣たちとの共鳴を通じて、さらなる力を引き出した。


 アルフレッドはエクスカリバーを手に、剣技・激烈乱舞、剣技・聖天衝撃、剣技・切滅八連など、圧倒的な剣技の連続攻撃を放った。アリシアはミスティルテインを振りかざし、剣技・風陣連弾や剣技・竜神の吐息など、風と竜の力を操る剣技を繰り出した。


 クラリスはジョワユーズを手に、魔力・極や竜撃閃光衝破、魔盾強・魔法反射など、魔力と防御力を高める剣技や魔法を駆使した。エリオットはクラウ・ソラスを振りかざし、剣技・光剛破断や剣技・真・波動砲など、光と強靭な身体を持つ剣技を放つ。


 エイブラハムはグラムを手に、剣技・爆裂炎牙や剣技・炸裂氷牙、剣技・衝烈風牙など、火と氷、風の力を宿した剣技を次々と放った。エスメラルダはレーヴァテインを振りかざし、剣技・覇皇斬や剣技・精霊皇牙など、炎と精霊の力を秘めた剣技を繰り出した。


 ライオネルはダーインスレイヴを手に、剣技・烈風雷鳴斬や剣技・魔弾爆裂衝など、風と雷の力を宿した剣技を放つ。スカーレットはティルヴィングを振りかざし、剣技・神霊斬撃や剣技・神霊竜撃破など、神聖な力を纏った剣技を次々と繰り出した。


 彼らの攻撃に対し、カレ=デボラは激烈に反撃した。その体からは闇のオーラが爆発し、周囲の空間を歪ませるほどの力を放った。カレ=デボラは闇の力を集めて闇王絶撃を放ち、その一撃で周囲の地面を割り裂いた。アリシア、エリオット、エスメラルダ、そしてスカーレットはカレ=デボラの猛攻に立ち向かったが、闇の四天王の力は圧倒的だった。


 カレ=デボラは闇の魔力を更に増幅させ、闇と雷の爆裂を繰り出した。その体からは黒い雷が放たれ、破壊的な力をもった闇の衝撃波が襲いかかった。仲間たちは必死に身を守りながら反撃を試みたが、カレ=デボラの力は強大で、神光の戦士たちを圧倒していった。


 しかし、彼らは決して屈することはない。アリシアは剣技・豪壮氷帝で氷の剣を繰り出し、エリオットは剣技・衝撃斬で剣を振り下ろし、エスメラルダは剣技・強衝撃波で魔力を解放した。スカーレットは剣技・神気剛烈断で闇のオーラを斬り裂き、剣技・神霊斬で魔剣ティルヴィングから放たれる光の力を更に高めた。


「人間どもめ、我が意のままに木偶となるが良い」


 カレ=デボラは闇のパワーを解放し、拘束と幻惑を仕掛けた。しかし、それらのデバフは神光の戦士たちに通じなかった。


 カレ=デボラは怒りに満ちた目で、さらなる攻撃を繰り出す。彼の体からは漆黒のオーラが放たれ、周囲の空気が凍りつくほどの圧倒的な力が込められている。


 闇の破滅を放つため、カレ=デボラは両手を前方に突き出し、指先から闇のエネルギーが噴出する。そのエネルギーは急速に膨れ上がり、まばゆい光を放ちながら巨大な破壊光線となって前方へと進んだ。その光線はあらゆるものを蒸発させ、周囲の景色を一瞬にして灰燼に帰した。大地は揺れ、空気は炙り付けられ、破壊の力が全てを包み込んだ。


 その破壊光線は、神光の戦士たちがいる神殿内部を暗闇で覆い尽くした。建物は崩壊し、地面は亀裂が入り、草木は焼き尽くされた。アルフレッドらはその破壊力に身を隠すことも、逃げることもできない。カレ=デボラの攻撃は圧倒的な破壊力を持ち、彼らを恐怖に陥れた。


 周囲の空気は厳しい熱を帯び、光線が進むにつれて異様な風景が広がる。炎と破壊の光が交錯し、鮮やかな光と暗闇が入り混じる光景は、まるで地獄のようだ。カレ=デボラの攻撃に直面する者たちは、死を覚悟しながらも勇気を持ち、絆を信じて立ち向かった。


 アルフレッドや仲間たちは闇の破壊光線の前に立ちはだかった。彼らは神気の霊鎧に身を包み、剣技や魔力を振るって応戦する。剣と魔法を繰り出し、彼らの攻撃は破壊光線と激突した。空間を引き裂くような音がして、闇が爆発する。アルフレッドらは破壊光線をどうにか拡散させた。


「しぶとい奴らだ。人間が」


 カレ=デボラは破壊の力を更に高め、全身から暗黒のエネルギーを放ち始めた。そのエネルギーは歪んだ形状を持ち、周囲の光を吸い込むような漆黒のオーラとなってこの四天王を覆う。


 その手には、闇の力が宿った邪悪な魔剣が現れた。その刃は無数の魂の叫び声を思わせるような音を立て、猛烈な力を宿していた。カレ=デボラは魔剣を振りかざし、一刀の下に周囲の空間さえも切り裂こうとする。


 魔剣が振り下ろされると、周囲には闇の刃が瞬く光景が広がる。それはまるで闇の刃が空間を貫き、存在そのものを消し去ろうとするかのような恐ろしい光景であった。カレ=デボラの攻撃は一瞬で神光の戦士たちを襲い、痛みと絶望をもたらした。


 しかし、彼らは絶え間ない攻撃の中でも勇敢に立ち向かった。アリシアの風の剣技が疾風の如く舞い、エリオットの光の剣技が煌めく光を放ち、エスメラルダの魔力が破壊力を増し、スカーレットの神気が闘志となって燃え上がった。


 彼らの攻撃はカレ=デボラの身体を貫き、闇のエネルギーを乱れさせた。彼の姿は次第に揺らぎ、その存在感も一時的に弱まった。しかし、カレ=デボラはまだ力を失っていない。その目からは悪意に満ちた光が燃え盛り、再び邪悪な笑みを浮かべた。


「愚かな者たちよ。闇の力は決して屈服しない。この力こそが真の力だ」


 カレ=デボラの声は不気味なまでに冷たく響き渡り、その攻撃は更に凶暴さを増していく。カレ=デボラは周囲の空気を凍りつかせ、闇のエネルギーで神光の戦士たちを圧倒しようとする。


 しかしカレ=デボラの攻撃に立ち向かう仲間たちは、光の力と絆を胸に秘めて闘う。彼らは絶え間ない攻撃を受けながらも、勇敢に立ち向かい続けた。


 アリシアの風の剣技は旋風を巻き起こし、カレ=デボラの体を切り裂いた。エリオットの光の剣技は純粋な輝きを放ち、闇のエネルギーを浄化していく。エスメラルダの魔力は破壊力を増し、闇を打ち破る光となってカレ=デボラに迫った。スカーレットの神気は闘志に燃え上がり、剣技と共に闇を断ち切った。


 彼らの攻撃はカレ=デボラの体を傷つけるが、この闇の四天王は決して屈しない姿勢を崩さない。カレ=デボラは再び闇の破壊の力を高め、周囲の空間を歪めた。彼の体からはさらに邪悪なオーラが放たれ、闇の存在感が増していく。


 カレ=デボラは闇のエネルギーを集中させ、その力を一点に放出した。地面が揺れ、大気が凍りつくほどの強烈な衝撃波が広がった。その衝撃波は周囲の風景を一瞬にして消し去り、敵味方を巻き込んで破壊の渦に巻き込んだ。


 神光の戦士たちは必死に身を守りながら、カレ=デボラの攻撃に立ち向かった。彼らは絆の力を信じ、共に戦い続ける。アルフレッドの剣技が炸裂し、クラリスの魔力が煌めき、エイブラハムとライオネルの剣技が爆裂する中、彼らは一丸となってカレ=デボラに立ち向かった。


 戦いは激しさを増し、闇と光の激突が続く。カレ=デボラの攻撃と神光の戦士たちの勇気と絆が交錯し、その光景はまるで宇宙の闘争のように鮮烈であった。彼らは一瞬たりとも諦めず、全力を振り絞りながらカレ=デボラとの戦いを続ける。彼らは死闘の中でも絶えず成長し、新たな力を発揮していった。


 アリシアは風の力を更に高め、旋風がカレ=デボラを包み込んだ。その風は烈しく吹き荒れ、闇のエネルギーを渦巻きながらカレ=デボラを押し戻した。エリオットの光の剣技はまばゆい輝きを放ち、カレ=デボラの体を切り裂きながら闇を浄化した。


 エスメラルダは魔力を更に解放し、魔法の破壊力を増していく。彼女の魔法の光はカレ=デボラの身体を包み込み、闇の腐敗を浄化していく。スカーレットの神気は剣技とともに光と闇をも超える力を放った。


 エイブラハムとライオネルは息を合わせ、団結した姿勢でカレ=デボラに立ち向かった。闇のオーラに包まれたカレ=デボラは容赦ない攻撃を繰り出し、二人はそれを巧妙にかわしながら反撃した。


 エイブラハムはグラムを手に、斬撃の連撃を繰り出した。彼の剣は炎を纏い、空中を舞うようにカレ=デボラに斬りかかった。激しい剣術の連続攻撃が闇の障壁を突き破り、カレ=デボラの身体に深い傷を負わせた。


 一方、ライオネルは素早い身のこなしと俊敏な動きでカレ=デボラの攻撃をかわしている。彼の魔剣は光を放ち、空中で連続して放たれる鋭い剣撃がカレ=デボラに向かった。その攻撃はカレ=デボラの身体に強烈な衝撃を与えた。


 エイブラハムとライオネルの攻撃は連携し、カレ=デボラを圧倒しようとする。彼らは瞬時の判断力と敏捷な動きでカレ=デボラの攻撃をかわし、その隙を突いて攻撃を仕掛けた。彼らの魔剣のパワーとカレ=デボラの闇の力がぶつかる衝撃音が響き渡る。


 カレ=デボラも容赦ない反撃を繰り返す。闇のオーラから放たれる衝撃波や黒い雷の矢はエイブラハムとライオネルに迫った。しかし、彼らは魔剣のシールドを張ってどうにか受け止めた。


 クラリスは神気の霊鎧を纏い、遠くからカレ=デボラに立ち向かった。闇のオーラに包まれたカレ=デボラの攻撃に対して、クラリスは魔法陣を描きながら強力な魔法を放つ。


 彼女は魔力を極めた魔法「魔力・極」を使い、空中から強力なエネルギーをカレ=デボラに向けて放射した。爆発的な魔力が炸裂し、闇の障壁を貫きながらカレ=デボラの体に直撃した。彼女の魔法は一瞬にして爆発し、激しい光と音が一帯に広がる。


 さらに、クラリスは魔盾強・魔法反射という魔法を使い、カレ=デボラの攻撃を跳ね返した。彼女の身に纏った魔法の盾は、闇の波動や黒い雷の矢を跳ね返し、無効化した。


 更にクラリスは魔力を込めた魔法陣を描く。彼女の魔力は次第に高まり、空中から竜撃閃光衝破を放った。空間を歪ませるほどの強烈な光の一撃がカレ=デボラに向かい、その威力は凄まじいものとなった。闇のオーラが砕け散り、一帯が明るく照らされた。


 カレ=デボラは一瞬の隙を見せたが、その闇の力はクラリスの魔法に耐え、再び攻撃を仕掛けてくる。クラリスは決死の覚悟で次なる魔法を準備した。彼女の魔力は更に高まり、竜撃精神破壊を放った。魔法陣から放たれる衝撃波は、精神的な領域に直撃し、カレ=デボラの意識を混乱させた。その攻撃は乱れ、力強さを失った。


 カレ=デボラは神光の戦士たちの攻撃に苦しむ姿勢を見せるが、それでもこの魔物は闇の力を更に高めて立ち上がる。その目は狂気に満ち、その身体からは闇の霧が立ち込めた。全身から激しい闇の爆発を引き起こし、周囲の空間を歪めた。


 闇の爆発は地を揺るがし、衝撃波は大地を裂いた。仲間たちはそれに耐えながらも、絶え間ない攻撃を繰り出し続ける。彼らの攻撃は次第にカレ=デボラの体を貫き、その闇の力を弱めていった。


 そして、彼らの絆がより深まる。彼らは互いに励まし合い、困難を乗り越えるために力を合わせる。彼らは友情と信頼の絆を胸に、カレ=デボラとの戦いに挑む。


「いけるか……」


 アルフレッドは冷静にカレ=デボラを見ていた。攻撃は確実に届いている。だが敵の闇のパワーは増大している。その時だった。アルフレッドらの体が光り始めた。


「何だこの力は……」


 アルフレッドは自身の体から溢れる光の粒子を見やる。


 エリオットが言った。


「神聖な力だ。これは……」


「神霊力よ」スカーレットが言った。「どういうわけかは分からないけど、これは紛れもない神霊力」


「なら奴のパワーを浄化できるかもしれない。やるぞ、みんな」


 アルフレッドの言葉に仲間たちは高揚感を抑えきれない様子であった。


 すでに神殿は残骸と化しており、彼らの戦いを見守る聖騎士たちもいた。


 そして戦いは激化していく。その激戦の中でカレ=デボラの闇の姿勢が揺らぎ始めた。カレ=デボラはなおも強大な力を持ちながらも、神光の戦士たち勇気と絆に押され、徐々に弱まっていく。


 しかし、カレ=デボラは最後の力を振り絞り、最終的な反撃を試みた。彼の体からはまだ残存していた闇のエネルギーが爆発的に放たれ、その力は戦士たちをも圧倒するほどのものだった。


「何て奴だ……」


 闇のエネルギーは彼の体を包み込み、凶悪な容貌を形成した。彼の瞳からは邪悪な光が煌めき、その声は歪んだままに響き渡る。「この闇こそが真実の力だ。お前たちの希望を粉々にするまで、闘いは終わらない」


 彼の手からは闇の刃が現れ、周囲の空間を貫いた。その刃は死の冷たさを宿し、触れたものを一瞬で腐らせる。カレ=デボラはアルフレッドらに向かって猛然と襲いかかり、闇の力で彼らを追い詰めた。


 しかし、神光の戦士たちは臆することなく立ち向かう。彼らは闇の力に負けずに絆を信じ、最後まで戦い抜く覚悟を持っていた。アリシアの風の剣技が風を操り、エリオットの光の剣技が輝きを放ち、エスメラルダの魔力が闘志を増し、スカーレットの神気が闘いの意志を示した。アルフレッドの神気の剣技が雷鳴のように轟き、クラリスの魔法が煌めく光と共に一帯を包んだ。エイブラハムとライオネルは連携して、強烈な剣技を繰り出し、カレ=デボラとの激しい交戦を展開した。


 彼らの攻撃はカレ=デボラの身体を貫き、闇のエネルギーを乱れさせた。闘いの中で仲間たちは更なる成長を遂げ、新たな力を解放する。アリシアは風の力を大いに増幅させ、竜巻がカレ=デボラを巻き込んだ。エリオットは光の剣技を極限まで高め、その刃が闇を断ち切る。エスメラルダは魔力を更に解放し、闇の腐敗を浄化し続けた。スカーレットは神気の力を極限まで高め、その剣技がカレ=デボラの闇を打ち破った。アルフレッドの剣技・神霊斬がカレ=デボラの闇に切り込み、彼の闘志を示した。その一振りには神気の力が込められ、カレ=デボラの身体に深い傷を負わせた。クラリスは魔力・極を更に高め、魔法陣が強力な光を放ちながら竜撃精神破壊の攻撃を繰り出した。彼女の魔法の力はカレ=デボラの闇を浄化し、その精神を破壊していく。エイブラハムとライオネルは力強い剣技を駆使し、カレ=デボラとの激闘を展開した。エイブラハムの剣技・怒涛大地斬が地を揺るがし、ライオネルの剣技・破断連撃刃が風を斬り裂いた。二人の剣が交差する度に、カレ=デボラの闇は揺れ動いた。


 闘いは激化し、最後の一瞬まで続いた。カレ=デボラの姿勢が次第に揺らぎ、闇の力が弱まっていく。


 絆を信じ、闘志を持ち続ける彼らの攻撃がカレ=デボラにとどめを刺す。彼らの一斉攻撃がカレ=デボラの身体を貫き、闇のエネルギーを乱れさせた。


 カレ=デボラは苦悶の表情を浮かべ、闇の力が徐々に消えていく。その闇の姿が崩れ落ち、最後には無残な姿となった。


「馬鹿な……俺は闇の四天王……四天王だぞ……こんな……こんなガキどもに……畜生……この……俺が……」


 カレ=デボラは闇の霞となって消失していった。


 戦いの余韻が漂う神殿跡地に静寂が広がった。アリシア、エリオット、エスメラルダ、スカーレット、アルフレッド、クラリス、エイブラハム、ライオネルは疲労しながらも満足感と喜びに満ちた表情を見せた。彼らは団結し、闇の破滅を成し遂げたのだ。


 空には光が戻り、闇の影が消え去ったことで人々の顔に笑顔が戻った。街の中には再び活気が戻り、人々は救われた喜びに満ちていた。


 その時、聖騎士団長グリフィスがかけつけた。彼は勇者たちの活躍とカレ=デボラの敗北を知り、喜びと敬意を込めて彼らに近づいた。


「勇者たちよ、あなたたちの勇気と力に感謝する。闇の破滅を成し遂げたことは、この国とその人々にとって大きな意義を持つ」


 グリフィスの言葉にアルフレッドらは深く頭を下げた。彼らはただ自分たちの使命を果たし、人々を守るために戦ったに過ぎないと思っていたが、聖騎士団長からの言葉は彼らにとっては大きな励ましとなった。


「勇者たちの勇気は、この国に光と希望をもたらした。私たちは感謝の気持ちでいっぱいだ。今後も共に力を合わせ、世界の平和と繁栄のために戦い続けよう」


 グリフィスの言葉に彼らは力強く頷いた。彼らは聖騎士団との連携を強化し、さらなる困難に立ち向かっていく決意を新たにした。


 この国は再び光と希望に包まれた。神光の戦士たちの勇気と絆が、人々の心に新たなる勇気と希望を灯し続けるのであった。


 この戦いを通じて、彼らは自分たちの成長と絆の大切さを実感した。困難に立ち向かい、助け合いながら戦った経験は、彼らをより強く結び付けるものとなった。


 彼らは勝利を喜び、互いに労い合った。そして、これからも共に歩み、新たな戦いに挑んでいく決意を新たにするのだった。



 そこで、空から光が降ってきて、神々しいコーラスが鳴り響いた。光の神々の神託だ。


「さて、神光の戦士たちよ、よくぞこの国の闇を晴らしましたね。七騎士と四天王の一角を葬り去ったその功績は大きなもの。パワーストーンも順調に集まっているようですね。あなた達の魔剣のパワーが強化されていることがよく分かります」


 アルフレッドらは、ここへ来る途中でこの国で倒した強敵からパワーストーンを回収していたのだ。新たな技を習得していたのもそのためであった。


 この様子を、人々は携帯端末で撮影している。ネットを通じて世界中に発信されるのも時間の問題だろう。


 神々は言った。


「長い旅路も半ばを過ぎようとしています。これからの旅路はより一層険しいものとなるでしょう。ですが、あなた達が見せた団結と絆が、闇を打ち払うでしょう。さあ、次なる目的地は世界地図の南部、カランドーシア大陸。魔弾鉄道が通じています。あなた方の船セシーナブレッド号は私がポートベダーナへ送っておきましょう。


「あの……!」


 スカーレットが声を上げた。


「どうしましたスカーレット」


 神々は答える。


「ゴドウィン法王猊下は、猊下はどうなってしまったのでしょうか。猊下は御存命ですか」


「法王ですね。安心なさい。長らくカレ=デボラに憑依されていたせいで弱っていますが命は助かるでしょう。闇を浄化して、体力の回復に努めることですね」


「そうですか……良かった」スカーレットはグリフィスに言った。「グリフィス卿、猊下のこと、お任せしていいですか」


「勿論だ。しかしこの声は何者なのだ……」


 それからアルフレッドらは、これまでの経緯を話して聞かせた。ザカリー・グラッドストンのこと、魔剣使いの神光の戦士のこと、自分たちの素性など。


 グリフィス卿はやや驚いたようだが、アルフレッドらの状況を理解した。


「そうか、君たちが噂の神光の戦士であったわけだ。だがまあとにかく、今夜は祝宴だ。闇が打ち払われた。全国民にこのことを知らせ、猊下に憑依していた魔物のことも、我々が洗脳されていたことも、真実を話そう」


 そうして、アルフレッドらはオラトリエクス神聖国での最後の一日を過ごした。


 翌日、魔弾鉄道に乗車した神光の戦士たちは、ここから西方、カランドーシア大陸へと向かうのであった。

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