表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/45

報告書:○○県▽○市図書館『感染』爆発 記録者:T,H

 四月二十日:午後十五時五十四分。


 ○○県▽○市図書館にて大量の『感染』者の出現を確認。以降これを『感染』爆発。『クラスター』と呼ぶ。



 ~生存者の有無と『感染』鎮圧状況報告~



『感染』爆発(クラスター)発生のきっかけは不明。


『感染』者の遺体の損傷が激しく、また『感染』していない者の損壊も激しい事から、誰が最初に『感染』したかは不明である。


 生存者はゼロだが、拠点にいる人たちの名簿らしきものを発見。()()足りないことを確認。他は全員『感染』したと断定。



 ~図書館内の状況~



 図書館内部は生活感が溢れる空間となっており、本を収める場所は食料と日用品の保管庫となっていた。※図書館の中で避難生活をしていたと推測。


 寝床も簡易ながら置かれており、受付の所には無線機が置かれていたが、それも破壊された状態になってしまっている。殴った跡と『感染』者の血が付着していることから、『感染』者が壊したと確定。


 他重要な書類なし。


 BHに関する情報も残されていなかった。



 ~追記~



 図書館内の裏口の前で死にかけの『感染』者を発見。何故か壊れている棒を手にしたまま倒れている。


 まだ人としての意識があるが、すでに『変異感染』者になりかけていたため、始末。


 始末した後に身元の確認。


 身元――歩崎燐と判明。


 ※なぜ裏口の付近にいたのかは不明。不足七名と関係あり?


『変異感染』者となった彼女と他の『感染』者を火葬した後、次の現場に向かう。


 追加報告――『岩玄(がんぐろ)株式会社』にて不足七名の一人でもある荒木錯太郎を発見。死亡確認。


 何者かによって四肢を縛られ、いたるところに裂かれたかのような傷跡を残していることから、失血性のショック死と仮定。詳しい死因を追求した後、『岩玄(がんぐろ)株式会社』に潜伏している『感染』者の駆逐を行う。


 鞭のような物で叩いた痕跡あり。


『変異感染』者の存在濃厚。


 引き続き駆逐を進める。


 以上。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ