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【祝!100万PV突破】マッサージ店でアルバイトを始めたらクラスの美女が常連になりました。  作者: 新興


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ゲーム

「たっのしっみだなー」


 勉強合宿前日、瑞希は楽しそうにしながら荷物をまとめていた。


「日焼け止め忘れるなよ」

「今回は、室内だから使わないもん。でも、何があるか分からないから入れとこ」


 否定しながらも結局入れるんかい。


「それにしても、今回のレクリエーションなんだろな?」

「瑞希はそればっかりだな」


 今回は勉強合宿だって言うのに、この前から瑞希はレクリエーションのことしか頭にない。


「だって、楽しそうじゃん。肝試しだよ」

「それは去年のな。今年は何があるか分からんぞ」


「それはそうだけど、何が来ても面白そうなんだもん。司は今年は何だと思う?」

「え、えっとー」


 実は俺は今年の勉強合宿のレクリエーションが何か知っている。


 でも、それを言うと楽しみが半減してしまうし、それ以前にレクリエーションが破綻するため、言うことはできない。


「・・・川下りとかじゃないか?」


 ひねり出した回答に瑞希の探るような視線が飛んできた。


「・・・・・・川下りねー、私あんま得意じゃないんだよね」

「泳げないのか?」

「うん」


 それは初めて知る情報だった。


 うちの高校は水泳の授業がないため、基本的に露呈することはないが。


「私は自信ある予想があります!」

「お、なんだ?」

「豪華客船でディナーです!」


 それは、無理だろ。


***


 今日、ようやく話せる人ができるかもしれないと思ったのに、恥ずかしいところを見せちゃって思わず逃げちゃった。


 普通に話すこともできない自分に恥ずかしさを覚えて、布団の上で足をジタバタさせた。


 まさか、予備校で同級生に遭遇するとは思わなかった。それも、昼間ぶつかりそうになった人と。


 どうやら相手の男の子はマジファンを知ってるみたいだった。


 マジファンはまだアニメにもコミカライズにもなっていないので、知っている人はライトノベルを日頃から読んでないと見つけられない。


 私は大のライトノベル好きで、教室でもカバーをつけて読んでるくらいだ。


 周りからは難しそうな本を読んでると思われているけどとんでもない。否定したいけど、いざ話そうとすると言葉に詰まって、うまく話せない。


 だけど、マジファンのこととなると、口が勝手に開いて言葉がどんどん出てくる。


 今度はそれで、相手を引かせちゃったんだけど。


 周りは私のことを天才だとか言うけど、全然そうじゃない。


 定期テストの時なんか、毎回プレッシャーで吐きそうになるもん。天才は吐きそうになったりしない。


 だけど、頑張れるのは将来のため。


 良い大学に入って、出版社に勤めるため。それで、いつかマジファンの作者の皆星先生に会うため。


 それにしても、初めて会ったマジファン好きの人と仲良くなりたかったなぁ。


***


「よし、全員集まったな」


 俺たちはバスに乗って勉強合宿の地である御殿場に来ていた。


 資生高校は御殿場に校舎を持っていて、色んな部活の合宿や今回のような勉強合宿のために使用される。


「お前たちはもうすぐで3年生になる。そして受験が控えている。勉強は今まで以上にハードになる。この合宿でそれに耐えられるだけの、基礎をしっかりと体に叩き込めよ」


 ありがたい杉本先生のお言葉を頂戴する。


 受験と聞いた時のクラスメイトの表情は一気に暗くなる。


「だけど・・・勉強ばっかじゃ精神も疲れてくる。この合宿にはレクリエーションもある」


 一気に表情が明るくなった。単純なやつばっかである。


「知っている人もいるだろうが、この勉強合宿ではレクリエーションが行われる。その内容は毎年異なる。今年は先にレクリエーションの内容を言っておこうと思う」


 クラス中の生徒が色めきたつ。


「今年は例年と違って、学年で何か1つのことをやるのではなくて、クラス単位でレクリエーションが行われる。だから結構自由がきくってことだ」


 みんなが固唾を飲んで先生の言葉を聞いている。


「今年は3日目の夜にBBQをします!」


「「「おー!」」」


 クラスから歓声が上がった。


 だけど、その歓声は思ったよりも大きくはなかった。


「あれー?あんまり歓声が大きくないなー」


 レクリエーションと言ったら、何か肝試しのような体験型のものだと思っていた一同はもちろんBBQも嬉しいが物足りなさを感じているようだった。


 でも、落ち込むのはまだ早い。


 俺が最近頭を悩ませているのはここからなのだ。


「おいおい、みんなこう思ってるんじゃないか?せっかく楽しみにしてたのにちょっと物足りないなーと」


 頷く生徒がちらほら見える。


「先生はそこんところ分かってるって。レクリエーションはもう1つある。だけど、それはタダでというわけではいかないな。せっかく勉強合宿に来ているのだから頭を使ったゲームで見事先生に勝てたら、4日目の午前が終わり、本来午後は帰宅のところ、ある施設に行きます!」


「「「うぉー!」」」


 さっきとは比べ物にならないほどの歓声が上がった。


 でも、その次には頭を使ったゲームがどういったものなのかに関心が集まる。


「そのゲームはな・・・今からの3日間を使った人狼ゲームだ!」

82話も読んでいただきありがとうございます。

これからも応援よろしくお願いします。

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