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【祝!100万PV突破】マッサージ店でアルバイトを始めたらクラスの美女が常連になりました。  作者: 新興


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対策

「よし、じゃあ涼風さんが部活に行ったことだし、ゲームでもしようか」


 待ってましたと言わんばかりに瑞希が出て行ったあと、すぐに勉強をやめ俺の家にあるゲーム機の電源をつけ始めた。


 さっきまでやってたらしい勉強も見てみると30分程勉強していたはずなのに数問しか解けていなかった。


 いつもならまあ、しょうがないなとか言って俺も一緒になってゲームをし始めるのだが今日は事情が違う。


「いや、俺は勉強しとくわ。遥紀やってていいよ」

「え、どうしたんだよ。司いつもこの時期は期末の勉強してないだろ?」

「そうなんだが、今回はどうしてもいい点数を取らなくちゃいけなくてな」

「ふーん、そうなんだ」


 遥紀は深くつっこんでくることはせずにゲームを始めた。


 俺は遥紀がいつも通りゲームを始めるのを見届けてから勉強を再開する。


 体感で言うと10分程した頃、後ろでなっていたゲーム音がしなくなったと思ったら遥紀がこちらまで来た。


「どうしたんだ?もうゲームはやめたのか?」

「ああ。なんか面白くなくてな。俺もテスト勉強でもするかな」

「お前はその前に宿題やれ」

「確かに。ていうかなんでそんな勉強してるんだ?」

「勝つためには手段を選んでられないからな。俺はこの戦法で行こうと思ってる」

「なるほどね。そんなガチなら俺も協力してやろう。先輩から過去問貰ってあげようか?」

「いや・・・流石に・・・」


 俺の戦法はあくまで勉強が必須な作戦だった。


 だが、過去問はほぼズルに近い。流石に瑞希に申し訳なくなって断ろうとしたときスマホからメッセージの着信音が鳴った。


 確認してみるとどうやら瑞希からメッセージが送られてきていた。


『私が勝ったら司には1日語尾にワンって言わせようかなー』


 さっきの煽りだけじゃ物足りずまた煽ってきやがった。


 最近瑞希の性格が全開になっている。心を許してくれているのはうれしい限りだが、からかいも全開なため俺の心はいつもよりも忙しくなっている。


 ここまでコケにされたら俺だって出るとこ出てやる。絶対に勝って倍返ししてやるからな。


「遥紀、過去問お願いしていいか?」

「貸し1な。でも、先生だって違うし問題はあくまで参考程度にしとけよ」

「ああ、分かってる」


 過去問はあくまで過去問なため当日はどんな問題が出るか分からない。結局は勉強するのだが、どんな感じの問題が出るのか知れるのは大きなリードだろう。


 遥紀に借りを作ったのは不本意だが、おそらく遥紀は本気で借りを返して欲しいとは思ってないはずだ。おおよそ、素直に協力するのがこそばゆく、先輩に頼んでやるんだから感謝くらいしろという意味なのだろう。


 それからスイッチが入った俺たちは2人して夕方まで勉強をもくもくと進めた。


 遥紀はさっきとは打って変わって問題を解くスピードがバカ早い。多分普通に勉強していたら学年順位top3に入るくらいに遥紀は地頭がいい。


 気が付くともう18時になっており、遥紀もそろそろ帰る頃になった。


「まじでいいなー。涼風さん料理も上手くて、優しくて完璧超人じゃん」


 流石に集中が切れたらしい遥紀は話をし始めた。


 瑞希の本性も知らないでよくそんなことが言えるな、とも俺は思うがあのかわいさがあるのならそれでも引く手数多なのだろう。


「まあな」


 本当のことを言うわけにはいかないので俺は何も言うことができずに一言だけ当たり障りのないことを返した。


「6時にもなったしそろそろ帰るかな。涼風さんいつ帰ってくるの?」

「そんなの知るか。いつもは19時半頃くらいには帰ってくるけどな」


 嘘である。いつもは6時半から7時くらいに帰ってくるのだが、それを素直に伝えるとじゃあもうちょっとやっていくわとか言ってまた会おうとするのに違いない。


「そっかー意外と遅いんだな。じゃあ流石に帰るか」

「おう、お疲れ」


 遥紀は今日俺の予想と反してめちゃくちゃ勉強していた。宿題も1時間ほどで終わらせていたみたいでそれ以降はテスト勉強もしていた。


 18時半頃には遥紀は俺の家から出て帰っていった。


 もうすぐ瑞希が帰ってくる頃だ。さっき19時半くらいに帰ってくるといった手前、早く遥紀が帰らないと瑞希が帰ってきて嘘がばれる。そのために俺は遥紀が早く帰るようにさりげなく急かした。


 遥紀が帰ったあと俺は夜ご飯の支度を始めた。


 料理も中盤くらいに差し掛かるころになると瑞希が帰ってきた。


「ただいまー」

「おかえり」

「黒瀬君帰ったんだね。てっきりまだいると思ったよ」

「部活から帰ってきて遥紀がいたらまた気を張らないといけないだろ、遥紀には悪いけどそれとなく帰ってもらったよ」

「そんな気を使わなくてもいいのに。でもありがとう。それで、今日は勉強できた?」

「まあな。あんまり油断してると本当に勝つからな。勝ったらきついお願いしてやるから覚悟しとけよ」

「きゃー怖いなー」


 瑞希は全然信じていないようで軽口を言いながらお風呂場に向かっていった。


 でもそれでいいんだ。あんまりに真剣に取られてめちゃくちゃ勉強されたら俺の勝ち目がなくなる。

 期末テストは来週の月曜日から始まり、科目数が多いため金曜日までの5日行われる。


 それが終われば晴れて夏休みに突入する。


 この勝負がなければあと2週間ほどで夏休みに入ることができると幸せな気持ちで今日を迎えられたのに俺はなんでこんな勝負を受けてしまったのだろう。

27話も読んでいただきありがとうございます。

評価やブックマークもたくさんしていただき、日間現実世界恋愛ランキングで9位をとることができました。(2024/9/18/13:30現在)

感謝しかありません。本当にありがとうございます。

これからもこの作品の応援よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 自分から協力を申し出て貸し1つ?宿題を常習的に写させて貰ってる感じなのにあれは貸しにはならないのか。これで親友は非常に違和感が。
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