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【祝!100万PV突破】マッサージ店でアルバイトを始めたらクラスの美女が常連になりました。  作者: 新興


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頑張る番

 俺の発言に瑞希に似たとても綺麗で母親の世代とは思えないほど若く見えるその女性は固まって沈黙していた。


「瑞希、今友達と同居してるんじゃないの?」

「うん、そうだよ。司は友達だよ」


 また、固まってしまった。そりゃそうだ。誰だって女子高生が友達と一緒に住んでると言ったら同性の女子だと思うだろう。男子で一緒に住むならそれは友達ではなく付き合っている以上の関係になるからだ。当然瑞希も屁理屈を言っているは分かっている。


「瑞希とその、司君はお付き合いをしてるの?」

「いや、してないよ。司は友達だよ」

「じゃあなんで、一緒に暮らしてるの?」


 それから俺たちは遥紀と同様に俺たちが会った経緯とそれからのことを瑞希の母親に話した。

 事情を話した後、瑞希の母親はじっと動かず、いろいろと考えを巡らせているようだった。そして、少し時間を空けた後、口を開いた。


「色々言いたいことや聞きたいことはあるけれどまずは司君、娘の面倒を見てくれて本当にありがとうございました」


 もちろんベッドに座った状態ではありながら、深々と俺に頭を下げた。


「いえいえ、頭をあげてください。俺がやりたくてやったことなので、お礼を言っていただくほどのことでもありません」


 俺は突然のお礼に動揺しまくって答えた。


「それでも、娘が困っていたところを助けてくれたことは事実。本当にありがとう」


 俺はもしかしたらこのまま何事もなく今日を終われるかもしれないと考え始めたが、次の言葉でその考えは打ち砕かれた。


「でも、もう同居は終わりね。同居は私が退院するまでという話なんでしょ。あと1週間もしないうちに病院は退院できるわ。今まで娘がお世話になりました。ありがとう」


 俺は言葉に詰まった。俺の本当の気持ちはもう少し瑞希との同居を続けていたい。この同居を始める前、親友もいるしこれ以上人間関係はいらないと思っていた。まして、一緒に暮らす同居相手なんて不要だと心から思っていた。


 それなのに今は、家に帰ると出迎えてくれる人がいる。家でソファに座りながら気軽に話せる人間がいる。そんな今にとても満足してる。


 でも、この気持ちを言うことはできなかった。俺には瑞希がどう思っているのか分からない。瑞希は同居がやめる理由があってタイミングがあれば同居をやめたいと考えているかもしれない。


 俺の気持ちを言ったら、無理にでも俺の気持ちに賛同するかもしれない。結局今日のことを話せなかったのは、瑞希は同居はやめるつもりだという話をしたら気まずくなるなんて思ったからではないだろうか。そんな考えが浮かぶと自然と俺の口は開かなかった。


 瑞希の母親の発言から少し沈黙が続いた後、瑞希が口を開いた。


「お母さん、私同居やめたくないかも」

「どうして?同居は私が退院するまでという話なんでしょう?もう退院できるわよ」


 少し強めに瑞希に質問する。


 異性のそれも1人暮らしの家に同居していると言われれば、親なら当然心配する。


 きっと強めの口調になっているのは退院できると知った今、早く戻ってきてほしいといった思いがあるからなんだろう。


「お母さんにはもう無理してほしくない。肺炎になる前だって体が弱いのにいつも私のために辛そうにパートに行ってたし、また病気が再発する可能性だって高い。私ももう高校生になってバイトもできる。お母さんにはおばあちゃんのところでゆっくりしてほしい」


 瑞希のおばあちゃんの家は鳥取にあるそうだ。確かに鳥取に行けば家賃だってかからないし、ゆっくりできるだろう。だが、鳥取は東京と遠く、頻繁に行き来できる距離にない。瑞希の面倒を見ることはほぼほぼできないと言ってもいいだろう。


「何言ってるの。そんな気にしなくてもいいの。病気だって完全に治ったし、私なら大丈夫だから同居はもう終わり」


 その発言には強い意志がこもっていた。


「それに・・・」


 瑞希はなんだか迷ったような顔をした後、あとに続く言葉を放った。


「それに、私はこの生活を続けたい!」


 力強くそれでいて母親に負けないくらい強い意志が見みえていた。


「最初は私の事情から始まった同居だったけど、今はすごく楽しい。事情抜きにしても同居がしたいと思ってる。だからお願い同居を続けさして」


「・・・それでもやっぱり認められない」


 母親は悩んだ様子を見せたが、許可は出なかった。


 瑞希はそれでも動かない母親にどうすることもできず悔しそうに下を向いた。


 俺はその姿を見て、今まではあくまで人の家庭だからと自制していたが、それが吹っ切れた。

 瑞希も俺と一緒の気持ちでいてくれた。俺は何よりもそれが嬉しかった。それに、病室に入る前に瑞希と約束した。なんとかすると。


「瑞希、ちょっと外してくれない?」

「え!どうして?」


 瑞希はすごく驚いた様子だった。大事な話をしている最中で外してくれなんて言ったらそりゃ驚くだろう。でも、俺はこれから話す内容はちょっと瑞希には聞かせられない。


 俺は、瑞希の傍によって小さな声で言った。


「大丈夫、なんとかするから」

「うん。分かった」


 またもなんの根拠もないこの発言に瑞希は信頼して、席を外した。


 この信頼には答えなくちゃいけない。

 これからは俺が頑張る番だ。

22話も読んでいただきありがとうございます。

もうすぐ1万PVを達成することができそうです。

謝罪と感謝を込めて明日、明後日と3日連続で更新させていただきます。

これからも応援よろしくお願いいたします。

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