4話
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!ウルトラ大魔王!!!!!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!勇者!!!!!!」
キンキンキンキン!!コンコンコンコン!!カンカンカンカン!!コンコンコンコン!!
「ぐわぁあああああ!!」
「やったのね!!勇者ついにウルトラ大魔王を倒しましたね!!」
「さすがだぁ」
「わしはお前を信じておったよ。弟子よ」
「みんな!!ついに魔王を倒したぞ」
「あぁ、勇者よ。これで世界は平和になった。だが、世界はもうボロボロだ。」
「なんだって!!それは大変だ!!」
「あぁ。国を立て直していこうにも、魔王まで道中を照らす為に多くの松明を使い切った……この世界には夜につかう松明はもう……」
「なるほど。確かにそれは深刻だ。でも、松明がないなら星空を見上げればいいじゃないのかな」
「すごいです!!勇者さん!!星空は松明より奇麗じゃないですか!!」
「さすがだぁ」
「わしはお前を信じておったよ。弟子よ」
「よし、これからはたくさん星空を見上げていくぞおおおおお!!うおおおおおお!!」
~一年後~
「星空が奇麗じゃないか……!!」
「違うだろ!!松明がないからろくに活動出来ねぇじゃないか!!もう一生内職の造花作成ができねぇよ!!」
「これも全部勇者のせいだ!!許せねぇ!!」
こうして俺は最悪の勇者として市民に処刑された。
くっそ!!俺の何がいけなかったんだ!!
賢者に星空の元でプロポーズもできたのに!!(振られた)
「目覚めるのです。勇者よ!!」
「なんだ!この女神っぽい声は!!」
振り返るとそこには女神っぽい人がいるではないか!!
これにはコスメ検定3級を持っている俺も驚いた。
「勇者よ。あなたは頑張りました。しかし、世界は残酷なのです。」
「いや!!これも俺の実力不足のせいなんだ!!俺にもっと力があれば!!」
「おぉ。勇者よ!!なんて気高き心をお持ちなのでしょう!!」
「今、こことは異なる世界が滅亡の危機に迫っているのです!!」
「な、なんだって!!」
俺にって人を助けるのは息をするのに等しい。そんな事放っておけるわけないじゃないか!!
ごめん、父さん、母さん。
俺行くよ。(壮大な音楽)
「さぁ。勇者よ。悪しきアルティメット魔王を倒すために旅立つのです!!」
次回!!「肉がないなら草を食べればいいんじゃないかなぁ編!!」
俺は世界を救って見せる!!