2話
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!大魔王!!!!!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!勇者!!!!!!」
キーーーン!!デデーン!!カーン!!パフパフ!!
「ぐわぁあああああ!!」
「やったのね!!勇者ついに大魔王を倒しましたね!!」
「さすがだぁ」
「わしはお前を信じておったよ。弟子よ」
「みんな!!ついに大魔王を倒したぞ」
「あぁ、勇者よ。これで世界は平和になった。だが、世界はもうボロボロだ。」
「なんだって!!それは大変だ!!」
「あぁ。多くの土地が魔王軍にめちゃくちゃにされて、食料がほとんどないのだ。この国の主食であるパンですらもう」
「なるほど。確かにそれは深刻だ。でも、パンがないならケーキを食べればいいんじゃないのかな」
「天才です!!勇者さん!!ケーキのほうが甘くて美味しいじゃなですか!!」
「さすがだぁ」
「わしはお前を信じておったよ。弟子よ」
「よし、これからはたくさんケーキを食べていくぞおおおおお!!うおおおおおお!!」
一年後
「パンがくえねぇのにケーキが食えるわけないだろ!!小麦がねぇんだよ!!」
「勇者め!!生クリームの方しか生産量上がってねぇじゃねぇか!!俺んちお菓子の家になりかけてるわ!」
「これも全部勇者のせいだ!!許せねぇ!!」
こうして俺は最悪の勇者として市民に処刑された。
くっそ!!俺の何がいけなかったんだ!!
賢者もケーキの方が美味しいて言ってたじゃないか!!
「目覚めるのです。勇者よ!!」
「なんだ!この女神っぽい声は!!」
振り返るとそこには女神っぽい人がいるではないか!!
これには危険物取扱4級を持っている俺も驚いた。
「勇者よ。あなたは頑張りました。しかし、世界は残酷なのです。」
「いや!!これも俺の実力不足のせいなんだ!!俺にもっと力があれば!!」
「おぉ。勇者よ!!なんて気高き心をお持ちなのでしょう!!」
「今、こことは異なる世界が滅亡の危機に迫っているのです!!」
「な、なんだって!!」
俺にって人を助けるのは息をするのに等しい。そんな事放っておけるわけないじゃないか!!
ごめん、父さん、母さん。
俺行くよ。(壮大な音楽)
「さぁ。勇者よ。悪しきスーパー大魔王を倒すために旅立つのです!!」
次回!!「子供が生まれえないのは犬の祟り編!!」
俺は世界を救って見せる!!