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1 俺、いっちゃうよ?

この作品の始まりは春エロス 2008 への参加でした。ですがあまりにお馬鹿だったモノですから退場!の運びとなりました。とほほ。目標はぎりぎりR15の阿呆えろです。(←作者すでに馬鹿)ストーリーも何も有りません。目指すは低空飛行!上手く飛べなかったときは、ゴメンナサイ。


 全く、平松は面倒。俺は少し愚痴りながら、彼女の切りそろえた髪から覘く白いうなじに目をやった。

 彼女は風紀委員長。厳しい事この上ない。タバコ、お酒、ピアス、その他いっさい駄目駄目の女。

 でも、可愛い。

 ため息。

 なんでこんな女の事、好きになったんだよ。

 仮につき合ってもキスもさせてくんないぜ、きっと。


 俺達は保健室で調べ物をしていた。そんな俺は保健委員長。

“どこまでが不純異性行為?”

その厳しい定義が彼女の委員会で求められているらしい。

キスは?

お触りは?

公共の場所って言う定義は?

自宅での愛のあるセックスは?

ほとんどが彼女を困らせようとした連中の質問だ。

 でも彼女は真面目で、その上ふてぶてしいから、丁寧に調べる気になったらしい。でもって白羽の矢がたったのがこの俺。

 ま、もともと同じクラスでそこそこ話しも合って仲良かった事だし、さすがに高校も3年になるとエロ話にも強くなるという物で。

 二人で、保健医の横溝さんの許可をもらい、かなりきわどい話題の載っている

“蔵書”

を読みあさり、やっとの事レポートらしき物をまとめた。


* とりあえず、校内で本番(もっと婉曲的に言う言い方を考えないといけないという課題もあるが)および類似した行為(こっちは婉曲すぎだって?)はNG

* 更衣以外の目的で肌を露出してはいけない(しなきゃオッケーなのかって、そこ微妙)

* 自己責任の上行う。(自己責任って何だよってとこ、とりあえず避妊な。彼女はばりばりこれの方法を書き写していた)

* 他人が入ってくる可能性のあるとこは、公共性のある場所とする。(便所も然りって?)

* 校内は全て公共の場とする。


などなど。正直、本当に調べる必要有ったんかって感じだけど、我慢。彼女と一緒にいれたしね。

 それにしても彼女、


* 同性の場合にはこの限りではない。 


なんて書いてるし。惚れた弱みか。そのずれた感覚すらも可愛いって思えるから不思議。

「疲っかれた〜。」

平松が大きく伸び、同時に綺麗な胸の形が露になる。4月に入ってからのぽかぽか陽気、ジャケットを脱いだ彼女は真っ白いブラウス。

 俺は目のやり場に困った。


 だってさ、俺、彼女とあんな事、いたしたいんだもん!

 今日だってさ、二人っきりの保健室って思っただけで緊張しちゃってさ。放課後前にもうど疲れちゃって、一本いっとく?ってくらいテンパッチャって。

 いいや、その前に彼女に恋する少年H、何だけどさ。

 そんな俺のシタゴコロをよそに、彼女は窓を閉めようと立ち上がりそのそばに行き、俺に振り返えるとにこって笑う。

 天使みたいだ。

 ああ、俺ってお馬鹿さん。彼女の背中に羽根が見えるぜ。

 俺は決心した。今、言おう。

 だから彼女の隣に立ち、何気ないそぶりで話しかけた。

「あのさ、風紀委員長、風紀委員長は好きな人、いる?」

すると彼女は真っ赤になって、うつむいた。

そんなのありかよ!!

 俺はパニックを起こしそうになった。誰だよそいつ。平松に好きな男がいるなんて、俺は聞いた事無いぞ!!彼女は俺をちらって見て、

「じゃあ、保健委員長は?」

なんていきなり切り返してきた。

 答えられないじゃん!俺はしどろもどろになった。

「ん?」

彼女が可愛い目をくるんと大きく見開いて俺を覗き込から。

 もう、やけくそ!

 考える事なんか出来なくて、そのまま彼女を抱きしめた。

平松が、

“はっ”

て、息を呑むけど、もう駄目。

「俺、あんたが好き!!」

でも・ ・・・彼女、抵抗しなくてさ。俺の腕の中、キラキラした瞳で見上げてた。


 嘘!!

 

 俺はそのまま彼女にキスしていた。

 嬉し過ぎ!!何これって。彼女が好きなの、俺?マジ、嬉しっ。

 しかもどさくさで抱き合って、ファーストキスしちゃったよ。

 唇だけが合うヤツじゃないぜ。マジ、こう、べろんちょってヤツ。

 気持ちよくって、膝が折れて・・・・・!!俺、このままでずっといたい。夢中で彼女をむちゃむちゃした。

 その時、ドアの所に人の気配。

 誰か来た!!

 俺達は慌ててベッドの下に潜り込んだ。



           保健室ででくわして   つづく   


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