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SpiRiT++  作者: 黒メガネ@akh
1/2

prolog



不足なんてない。


不満なんてない。



とにかく、幸せだった。



問題だらけの

理不尽な世間から

「普通じゃない」と後ろ指を指され生きてきた私を


まるで

暗闇に光を照らすように

孤独という、どん底から

引き上げてくれた。



トゲだらけの

凍てつく地面を

ひたすら裸足で歩いていた

私の道に

温かい光をくれた。



私は、その時の温もりを

今でもずっと覚えている。




…あれは



私の、この手足と体が

なくなってしまわない限り

一生忘れない救い。




救いだった。



---------あの時は。






私を救ってくれた彼女との出会いは


果たして


神様がくれた

私への

プレゼントだったのだろうか。








…それとも、





何か、

意味を成す

試練の始まりだったのだろうか。





  *******





松葉女学園。


都会から少し離れた、とても静かな場所に

その高校はある。



学校自体は

特別大きくもなく、小さくもない。



一見、どこにでもある

普通の学校…。




でも、それは、


あくまでも昨日までの話だ。





今では

地元の人間の誰もが松葉女学園のことを

こう呼んでいる。




「殺人未遂が起きた高校」






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