表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/6

懸け

 ……なんとか逃げて来たけど、ソウマさんは無事だろうか?

俺、コウは分身に来た道を戻らせる。ちゃんとそっちに感覚を分ければ大丈夫だ。


 何やら澄んだ妖気を感じる。ソウマさんを襲っている奴なのか、それとも……。

「奇襲!罵倒!即ち……敵!」

いやあれは絶対ソウマさんじゃない。多分、別のソウマさん……?

その人は現れる追手の攻撃を素手で受け止めて握り潰し、右手の指を曲げ、

「『円弧龍砲拳』!」

と言って右手を押し出したかと思うと、龍型の妖気の塊が出て来て。小さなものにバラけて相手たちにぶつかっていった。

「全滅!即ち、勝利!」

俺はそいつの前に現れる。

「直後!即ち、増援!?」

「違う違う……まず、自分の姿見てみろ」

俺は手鏡を見せる。

「むっ……?」

そいつはめちゃくちゃに叫んだ。思わず一瞬聴覚を消すくらい。

「誰だこいつは!?」

「えっとだな、お前の体になってるのもソウマさんで、俺の仲間なんだ」

「……よく分からないのであります……」

向こうは随分と混乱しているようだった。無理もないか。

「そもそもワタクシは死んでいる筈、こうして再び現世に舞い戻ったこと自体不可思議ではありますが……」

というか、普通に喋れるんだな。

「それが、あなたたち?ソウマさんに起こってる現象らしくて……一旦、元のソウマさんに戻れませんか?」

「うぅむ……承知した」

と、元の妖気に戻ったかと思うと倒れ込んだ。

「だ、大丈夫ですか?」

慌てて駆け寄ると、乱れた呼吸の音が聞こえる。

「ソウマさん!ソウマさん!……いや、クンさん」

ソウマさんは勢いよく起き上がり、咳き込む。

「ごめん、記憶が一気に流れて来て……」

「……何か、あったんですか?」

「時の館の主人が接触して来た。いつもより他のソウマたちが活発になってる……」

このままソウマさんを弱らせる訳には行かないし……。

「殺戮兵器さん!」

また妖気が変わる。

「ドウシタノ?」

「頼む、他のソウマを落ち着かせてくれないか?ソウマさんが危ない」

「ワカッタ。デモ、ボクダケジャチカラブソクカモ……」

「……なるべく呼べるようにする」

その時、あのやかましめの奴に変わった。

「お願いです、k「まずは名乗って頂こう!」

上から目線ではあるけれど、こちらがお願いする側だしな。

「コウです」

「ふむ。貴方がたに協力するには、まずワタクシの未練を晴らさせて頂きます!」

「分かった。なんだってやる」

「ワタクシもソウマですが、拳士と呼んで頂きたく!」

こうして、不思議な旅が始まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ