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第九話 1000年間の孤独

ガチャ、ガチャ、ガチャ、


いいぜ、かかって来いよ!覚醒進化した技能(スキル)の実験台にしてやるからよ!!


シュン!

ブンッ!!


一気に距離を詰めて剣を振りかぶるか、空気が変わったの感じて焦ったか?

その焦りがお前を死へと誘う。見せてやろう神の力を


神話技能(ゴッドスキル) "制裁神之力(エンマ)"》

《"懲罰制裁"》「発動!」


ピタッ

グチャ、、

グチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャ

バチーーーーン!!


一瞬でツインブラットキングが粉微塵に弾け飛んだ、、、

これが神話技能(ゴッドスキル)の力、想像以上に凄まじい能力だ。



《確認しました。》

《魔力値が一定の数値に達したため、原初技能(オリジンスキル) 天空之翼(スカイウィング)神話技能(ゴッドスキル) 飛翼神之力(イカロス)に進化しました。》


2つ目の神話技能(ゴッドスキル)だと!?

ツインブラットキングを倒したことで進化したのか。

まぁとりあえずなんの権能があるのか早速見てみますか!



--大魔森林ネモウ--最深部


「それで今更俺に何の用だムーベック」

「第一俺は世界国連評議会の決定で貴様らとの接触は禁止されているはずだ。つまり逆もまた然り」

「それなのにも関わらず貴様らの方から来るとは余程の理由があるって事だよな」


「えぇ、ちょうどその評議会のことについて話そうと思っていた所よ」


世界国連評議会とは各国の人間族(ヒューマン)魔族(デーモン)森人族(エルフ)巨人族(ジャイアント)、等各種族の代表者たちで立ち上げられた世界情勢や種族間の関わりを決める場であり、どんなに権力がある種族でも一人の一存だけで決めることは決してありえない。国連評議会に参加してる全員に意見を述べ、より称賛の声を集めた意見を今後の世界規則として決める。最重要会議の場でもある。


「じゃあそのさぞかしご立派な理由がある評議会の話をしてもらおうか」

「相変わらずその上から目線な態度は変わらないのね何十年経っても」

「余計なことはいい、さっさと話せ」

「はいはい」



中央大陸(センスティア)の中で最も大国の”ピレウス王国”そこの第二王女”ペカリオ・ロッパ・ピレウス”。その子をウィリアムの隠密機動隊に数ヶ月の間探りを入れてもらったの」

「そしたらとんでもない事実が発覚して」

「それは?」


「それは、、裏社会の三大組織"黒の十字架団"そこの頭領だったのよ!」

「黒の十字架団か、随分懐かしい名前だな。確か100年ほど前に俺が全て壊滅させたつもりだったが残党がいたか」

「えぇ、それに彼女は大国の王女それなりに権力もあって今まで中々手が出せなかったの」

「その様子だと大丈夫そうな感じだが」

「実は先日ウィリアムの隠密機動隊が彼女の自室の隠し棚から決定的な証拠を見つけたの」

「それがこれよ」


スゥ


「なるほどな」

「そう、その複写用紙に写ってるとおり組織のエンブレムバッチとアジトの図面そして暗黒魔導書が()()()あったのよ」

「本来、暗黒魔導書は東の大陸(イースティア)の五第大国の1つ、"ガルシア帝国"の王宮図書館で厳重に保管されてる」

「それがここにあるって事は」

「まぁ、盗み出したか、もしくは形だけの複製物だったりしてな」

「アタシ達もそう思って魔力を測ろうとした時タイミング悪く王女が戻ってきてできなかったのよ」


「でもあの暗黒魔導書はおそらく本物だわ」

「その根拠は?」

「ウィリアムの機動隊が王女の監視を始める2週間前、ガルシアの王宮図書館に賊が侵入しある魔導書を盗まれたと情報が入ったの」

「それがこれか」

「そう、しかもその賊が身につけていたローブに黒の十字架団のエンブレムがあったという報告も受けたわ」

「なるほどな、その情報通りならこの写真にも納得がいく」

「えぇ、だから今秘密裏に評議会が動き始めてるのよ」

「それで俺を連れてこいと」

「率直に言うとそうね、、、」


「そうか、だが断る」

「そう言うと思っていたわ、あなたが協議会やアタシ達を嫌ってるのは充分分かる」

「じゃあなぜ来た」

「実は今回の王女の件とあともう一つ別件があってさぁ、むしろそれが本命なんだよね」

「さっさと話せ」

「話してもいいけどこの話を聞いたらアタシ達と一緒に来てもらうけど、それでもいい?」


「随分と交渉が上手くなったなムーベック」

「だが忘れるなよ、誰に向かってそれを言ってるのかを」

「もちろんここであんたと戦闘になる覚悟もできてるわよ」

「、、、フッ」

「勝てもしねぇのによく言うぜ」

「勝てる勝てないの話じゃないのアタシが今どれだけ本気かってことよ」


「そうか、よく分かった、、、」

「、、、、ッ」



「話は道中で聞こう」

「それじゃあ!」

「だが、あと数時間待て」

「え、なんで?」

「今、俺の愛弟子が最終段階の修行をこなしてる、だから少し待ってろ」

「え!あんたに弟子?!どこの物好きよあんたに弟子入りするだなんて」





--混沌の底(カオスボトム)--第五層


まさか、この地下に通じる道があっただなんて、師匠なんにも教えてくんないじゃん!

500年近くずっと同じ階でさまよってたわ。でも種族レベルが神話級(ゴッド)になって寿命の制限をコントロールできるようなったおかげで、何百年経とうと全然老いない!すげぇな

にしても一層一層がバカ広い、この広さをすべて把握するんだったら1000年じゃまず無理だわ。最初師匠に1000年ここに放り込まれたときは絶望のどん底だったけど、まさか1000年じゃ足りないって思う日が来るだなんて、師匠はこれを見越して1000年って言ったのか?やっぱあの人色々は方向でおかしいわ。



グゥゥゥゥゥ!!


よしお前を倒してとっととこんな所からずらかりますか!

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