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第二十七話 挨拶がわりに宣戦布告

--黒の十字架団、本部--第3研究所


この研究所には筒状の巨大カプセルが無数に並んでおり、その殆どは人口魔獣や改造生物などを作り出すために使われている。

そして、無数にあるカプセルの中で一つのカプセルの前に立ってその様子を眺めている者がいた。


「そろそろか」


ポコポコポコポコ....

ギロッ!


ミシッ...ミシッ...

パリーーーーン!!


「ようやくお目覚めか、”ガバルーダ”」

「体の入れ替えなんて何十年振りだ!」「寝起き一番にテメェの面を拝むとはなぁ、グレアス」

「見た目が変わってもその性格は変わらぬか」

「フッ!俺様ァは俺様よ!!それに前の体の方が気に入っていたのだがな」

「僕はそっちの方がいいと思うけどね」「以前のは中年感がすごくてあまり見栄えが良くなかった」

「ハッ!知るかよ、俺様はただ前の体の方が使いやすかったから気に入っていただけだ」「見栄えなんざ気にしたこともねぇ」

「そうか、じゃあ慣れるまですこし我慢してくれ」



--ピレウス王国--王執務室


ハァ〜、まさか我が娘ペカリオが裏組織と繋がっていたなんて…しかも七星王様が直々に捕らえてくださるとは一国の王として情けない!

これは私の落ち度だ、私自ら落とし前をつけなければ国民達に顔向けできん。


「王として素晴らしい考えだな"ゼブル"」

「…っ!?ガイア様!居られていたのですね」

「まぁな」

「お隣の方は?」

「あぁ〜、俺の弟子みたいなもんだ」

「みたいなもんじゃなくて弟子なんですよ!」

「お弟子さんでしたか」


「はい!弟子の日野 翔太と申します」

「私はピレウス王国第31代国王のゼブル=ロッパ=ピレウスだ」「…ヒノ、ショウタ、ってまさか!?」

「あぁ、そうだお前らが異世界転移を行った際に不具合(バグ)にあった奴の1人だ」

「そうか!お主か!シンタロウ等が言っていたショウタという人物は」

「じゃあやっぱり慎太郎達はこの国にいるんですね」

「あぁ、今は我が国の騎士団長の元で訓練を行っている」「それより、我々の身勝手な行いのせいでお主を危険な目に遭わせてしまい誠に申し訳ない!」


「いいっすよ!今の俺は()()にいるんですから、それにあの転移があったから師匠とも出会えて魔法なんてものも使えるようになりましたから!」「前の世界じゃ考えられないことですよ」

「そうか、今のお主が幸せならそれでいいのだろう」

「話もついた事だし本題に入るぞ」

「お願いします」


「単刀直入に言うとお前の娘、ペカリオに会いに来た」

「それはまた如何様にあの者と接触を?」

「組織の情報を吐かせる」

「だけど吐こうとしなかった場合はどうするんです?」

「仮に吐かなかったとしても記憶を読み取ればいいだけだ」

「それでは案内します」

-----

----

---

--

-


王様の案内で俺と師匠はペカリオ王女が収容されている牢屋に向かった。

ペカリオ王女の牢屋は城内の複雑なルートを使わなければたどり着けないらしい、しかもそのルートを知っているのは王族もしくは城内の一部の関係者しか知らないらしい。まぁ王族が罪を犯して投獄されただなんて公にはできねぇよな。

今回俺は師匠のコネで特別に通らせてくれた。ラッキー!


「着きました、この扉の向こうにペカリオがおります」

「開けてくれ」


ガチャッ

スーーー


「あら、誰かと思えばお父様ではありませんか」「今回はどういったご用件で?」

「貴様はもう娘ではない」「一族の恥晒しめ!」

「まぁまぁ、そうおっしゃらず」「後ろにいるお2人はどちら様で?」

「貴様もよく知っておろう」

「はい?...っ!?」「あなたは!?」


「よう、数日振りだな」

「その恐ろしいほど静寂な魔力、、、そうあなただったのね」「あの時は一瞬すぎて意識が霞む中だったからよく顔は見れなかったけれど」「今確信したわ」「そうあなただったの、我が組織の最大の脅威」「七星王"神人ガイア"」


「やっぱ師匠って有名人ですね」

「いや、ガイア様が実在していることは一部の者にしか知られていない」

「え?どういうことっすか?」

「それは国連評議会がガイア様の存在を歴史から書き換えたからだ」「今ではおとぎ話に出てくる空想上の人物として描かれている」

「王様も評議会に入ってますよね?」「なのに何故こうも師匠に友好的なんですか?評議会が師匠をあの森に追いやったのに」


「あぁ確かに私は評議会の人間じゃ、だがそれはあくまで立場上でそうなっているに過ぎん」「私個人としてはあまり評議会をよく思っとらん」

「え?そうなんですか?」

「そうだ、かつてあの御方は我々一族を滅亡から救ってくださった」「感謝しきれぬほど感謝しておる」「故に我々一族と一部の他種族はガイア様を崇めておるのだ」「どこぞの邪神ではなくな」


「ふざけるな!」

「うわっ!いきなりデカい声出すなって」

「あの御方は偉大だ!」ジャラッ「あの御方を愚弄する者は誰であろうと許さん!!」ジャラジャラッ

「ペカリオよ、お主には失望したぞ」「もう既に堕ちるとこまで堕ちたか」

「いや、待てゼブル」

「どうかしましたか?」

「外部からの干渉を確認した」

「それはどういう」


フワンッ


『あーあー、聞こえてるかね?人間諸君』


「これは?!」

憎しみの創造神(ヒートレッド)…」「ペカリオの体を介して俺らに接触してきたか」


『やぁ、久しいねガイア君』『実に80年振りといったところか』『ここ最近君への憎しみが増す一方だよ』

「それは良かったな」「丁度俺もお前に引導を渡そうと思ってた所だよ死に損ない」

『おや、君はまだ神々を殺せると勘違いしているのかね?』『まぁいい今回はある事を伝えにだけ来た』

「ほう、それは楽しみだな」

『いくら君でも()()だけは止めることができない』『それ程のことだ!』

「そうか」

『その余裕の表情もいつまでもつか見物だよ』『さて、与太話はこの辺して君達に宣戦布告といこうか』


『2ヶ月後にこの国を中心に一般大陸に存在する全ての生物を滅ぼす』『そして魔族(デーモン)だけの楽園を作り上げる』

「上手くいくと思ってんのか?」

『上手くいかない同理がないね』『君達が呑気に過ごしている間にこっちは着実に準備を進めてきたんだから』

『わざわざ入りたくもない人間族(ヒューマン)の体に受肉したのもこの種族の性質を知しりより凄惨な終わりを遂げられるようにするためだったからな』『まぁ精々残りの短い人生を楽しむがいい』ハハハッ


「そんなことさせるわけねぇだろ」

『ん?君は確かサギリの部下を殺した異世界人だね』『随分威勢がいいじゃないか、誰かの影響かな?』

「あんたの話は師匠とウィリアムさんから大体聞いてる」「師匠にボコされてヒソヒソと人間の体に隠れてる腰抜けだってな」

『……ほう、面白いことを言うね君』『人間が神に逆らったらどうなるか、その内教えてあげるよ』

「そうかよ、なら教えてもらいたいね!」

『時期に思い知る、神の偉大さを』『あ〜、あともう1つ』

「なんだよ」


『この娘の身柄は回収させてもらうぞ』

「っ!?よせ!」


シュンッ


消えた!?さっきまで拘束されていたはずの人間が一瞬で…

近くで魔力を使った痕跡は見当たらない。俺の魔力探知の範囲は半径3kmそれに引っかからなかったってことはそれ以上離れた場所からの干渉ってことかよ。

登場キャラ紹介

名前 :日野翔太

種族 :人間族

性別 :男

年齢 :19歳

身長 :178cm

体重 :81kg

魔力値 :3億1400万

気力値 :16万

種族値 :14億9600万

得意魔法 : 火炎、雷撃

所属 :冒険者協会

使用する武器 :アースから譲り受けた剣

性格 :負けず嫌いで誰よりも正義感に溢れている。喧嘩っパヤイところはあるが困っている人がいれば手を差し伸べる優しい青年

いつか「誰かさんならそうした」とか言い出しそう

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