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第十三話 天空城への訪問

フゥ~なんとかあの野郎を寝かしつけることができた。にしても常時発動技能(パッシブスキル)のON、OFFができるのは便利なんだけど魔力をかなり抑え込む必要があるから何気に疲れんだよな~、、、しかもさっき冥王覇気の出力コントロール少しミスって多少オーラが周りに漏れ出しちまったんだよな。まぁでもほんと微々たるものだから誰も気づいてねぇだろ!


--冒険者ギルド--出入口前


「待ってくださいよ師匠」

「おせぇよ」

「いや~すんません、あのアホ寝かすのに少し手間取りました」

「帰ったら新しいメニューを用意してやるから覚悟してろよ」

「あ、終わった、、、」


--冒険者ギルド--受付窓口前


「兄貴!兄貴!起きてくださいよ」

「これはしばらくは起きないね」

「マジかよ...」


それより僕はあの彼、それに彼の隣にいる黒髪の男は何者だ?

距離が離れてて会話がよく聞こえない。

なら《無類魔法”身体強化”(聴力)》


「師匠、これからウィリアムさんの所に行くんですよね?」

「あぁ」

「でも、あの天空城にはどうやって行くんです?」


天空城?ウィリアム?まさかあの二人、七星王の天空の帝王(スカイエンペラー)ウィリアム=ウィンガーに会いに行く気か!?だがあそこは基本王族や最上位貴族のみしか立ち入れない場所じゃ、、、それ以外なら帝王の許可を得た者のみが入ることを許されているけど、でも王族や貴族以外で入れるのなんてごく僅か、、それこそ七星王レベルじゃないと


ギロッ


!?

見られた!あの黒髪の男に、まさか盗聴してることがバレた?この距離で?

そしたらとんでもない手練れだ、、そういえばさっき彼があの黒髪の男のことを「師匠」って、、つまりあの彼の実力よりもさらに上回る強さを持ってるってことか。とんでもない人物に目をつけられたかもしれん、、、


--冒険者ギルド--出入口


「しくったな」

「はい?何がです?」

「後でお前にペナルティを与える」

「え!何でですか!?俺何もしてませんよ!」

「まぁペナルティの内容は後で考えるとして、まずは天空城(あそこ)に行くぞ」

「今すげぇ気分ガン萎えなんですけど...」


--冒険者ギルド--受付窓口前


ふぅ、とりあえず僕は命拾いしたみたいだ。見られただけで心臓を鷲掴みされたような感覚。生きた心地がしない。やはりあの男、彼が師匠と呼ぶのも頷ける。

威圧だけで相手を殺すバケモノだアレは。


「あの二人只者じゃないわね」

「メロイナ!?君は確か大迷宮攻略で数日戻らないはずじゃ」

「それならもう済ませてきたわよ」

「なんてたって今回の大迷宮攻略にはあの"レインボーペガサス"が筆頭で攻略を進めたんだから、早いに決まってるでしょ!」

「ミスリル級冒険者ゼクストが率いる最強の冒険者パーティ"レインボーペガサス"、それでこんな早く帰ってこれたのか」


「それよりあの二人何者?」

「僕もさっき初めて知ったからよくわからない」

「なんにせよ只者じゃないことだけは確かね、特にあの黒髪の男、あんたの盗聴にすぐさま気づいたわ」

「あぁ、そうだ。睨まれた瞬間死を連想させられたよ。」


「ドーベルを気絶させたのもあの黒髪の男?」

「いや、ドーベルを気絶させたのは隣の茶髪の彼だ。それに彼が黒髪の男のことを師匠と呼んでいた。」

「それってつまり」

「あぁ、おそらく2人は師弟関係だ」


「まぁ、なんにせよあの茶髪がドーベルを気絶させたのならとんでもないバケモノが来たってことね」


そうだ、ドーベルは腐ってもゴールド級冒険者の中ではトップ帯、そう簡単に倒せる相手じゃない。

しかもドーベルは種族値900万以上の古代(エンシェント)人類(ヒューマン)、それを踏まえて考えると茶髪の彼と黒髪の男はそれ以上のレベルだと考えられる


「でも、まぁ良かったんじゃない?」

「何が?」

「だって最近ドーベル、豪拳なんて呼ばれてから調子に乗ってたし、いい薬になったじゃない」

「まぁ、多少やりすぎな場面はあったね」


「でも、私はドーベルなんかよりあなたに期待してるのよサーレ」

「なぜ?僕はドーベルに比べたら実力は劣る方だよ」

「私は、"風魔詩人"の異名を持つあなたの方が見込みがあると思うわ。あそこで気絶してバカより」


「閃光様に褒めてもらえるとは光栄だね」

「それに冷静に物事を分析する能力は素晴らしいと思うわ。今後も励みなさい」

「言われずともそのつもりだよ」


「あと、そろそろあのバカ起こした方がいいんじゃない?」

「あぁ、そうだな」


--レブーン王国--城下町


「そういえば師匠、俺まだ種族値ってのがいまいち分かってないんですけど、結局種族値ってなんですか?」

「確かにその説明はしてなかったな」


「まぁ種族値ってのは言わばその者の潜在能力を数値化したものだ」

「なるほど、それで種族値はどういう感じで振り分けられてるんです??」

「まず、一般(ノーマル)の種族値が1〜1万、そんで(ハイ)が1万〜100万、古代(エンシェント)が100万〜1000万、原初(オリジン)が1000万〜1億、そして1億から先が神話級(ゴッド)になってる」

「ちなみに左の手の甲に魔力を集中させると種族値が浮かんでくる」


「え?そうなんですか、なんで今まで教えてくれなかったんですか」

「それを教えたら、お前修行に集中しなくなるだろ」

「ウッ、、、」


「それより着いたぞ、天空城パルテンの入場ゲートがある大聖堂だ」

「ここからあの空に浮いてる城に行くんすか?」

「あぁ」


--数分後--


「恐れ入りますが今回そのようなアポの予定はございません。お引き取りください」

「そうか、なるほどそういう事か」

「え?何がです?」

「あの野郎やってくれたな、出るぞ翔太」

「え?ちょっとどこ行くんです」


「あのバカのところだ」

「バカってウィリアムさんのとこっすか?でもさっき断られて」

「なにも正面から入る必要などない」

「え?」


バサッ

ヒュン!


「!?まさかそのまま直接行くってことですか!」


--天空城パルテン--玉座の間


ニヤ

いや〜今頃手間取ってるかね〜ガイア。

あえて下の連中には何も話してないからね、さてどう来るのか見ものじゃないか。


パリーン

ズドーーン!!


「よう、よくもやってくれたなクソガキ」

「やぁ、久しぶりガイア」

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