第4話 王女を救出
ジャイアントピラーノスパイダーから王女達を救ってから3日後にまずは騎士のロジャーさんが目を覚ました。
現在の状態を説明していると騎士のマーガレットさんが目を覚ましました。
するとロジャーさんはマーガレットさんにアナスタシア様の護衛を任せて出かけました。
暫くマーガレットさんに事情を説明しているとアナスタシア様が目を覚ましました。
ちょうどお昼なので食事を食べてから事情を説明していると4人が亡くなった事を聞くと動揺していますが最後まで説明をしました。
話が済むと神殿に帰りたがって居ますがギルド長が現状のまま匿って居てくれと言っていた事を伝えるとロジャーさんの調査結果次第だと理解して貰えました。
ロジャーさんは夕方遅くに帰って来ました。
王城の様子を王太子と話し合ったらしく今すぐ王城に帰るのは不味いそうですが私が大霊峰の登山道で瘴気溢れるモンスターに会ったことを話すと考え込んで居ました。
明日また関係者と話し合う事で今日の所は話が付きました。
翌日ロジャーさんは朝早くから出掛けて、アナスタシア様とマーガレットさんには髪と瞳の色を変えて見せる変装の指輪を装備して貰いました。
その後2日ほど話し合いをしていたロジャーさんが話し始めます。
「地脈の浄化が進んで居ないので早めにアナスタシア様を神殿に向かって貰わないといけないようだ」
「それでは明日お城に向かうとして正門から入れますか」
「あの男がどんな罠を仕掛けているか分からんので王家の秘密通路を使って良いそうだ」
「それなら私は明日の準備をするわね」
そうして翌日を迎えます。
私達はお城の裏手に回り私と桜ちゃんとアナスタシア様は王族が居ないと使えない秘密通路を使い、ロジャーさんとマーガレットさんは神殿への秘密通路の入り口に向います。
入り口でアナスタシア様が操作すると隠された入り口が開きます。
そこへ私が先頭で侵入します。かなり進んだ地点で魔法の障壁の存在を感知したので魔法で障壁を中和して進みます。
その頃神殿への隠し通路の入り口ではロジャーとマーガレットがケルベロスの群れを退治して死体をマジックバッグに収納します。
「儂らには只の雑魚だが雫なら何かに使うだろう」
「そうですね、では裏門から神殿へ向いますか」
私達3人は隠し通路の出口から城内な出ると神殿を目指します。
神殿の広場に辿り着くと神殿入り口で神官長がアナスタシア様を待っていました。
「ああ、聖女アナスタシアよご無事でしたか」
「それよりも今は儀式を優先して下さい」
そう言うと転移して来た男を牽制します。
「神殿に勝手に侵入していけないんだ、これは排除しないといけないな」
「聖女よ儀式の間へ行きますぞ」
神官長と
アナスタシア様が向かうのを邪魔できない様に男に斬り掛ります。
「身の安全と不審者排除の為なら魔法攻撃も許されるよね」
そう言うと広域破壊魔法を唱え出すので接近戦を挑みます。
「もう遅い、ブラッディーストライク」
しかし私が斬り掛かったので魔法は発動しませんでした。
「何故だ、何故魔法が発動しない」
「私の様に魔法抵抗力が高い者を範囲内に居させて魔法が発動しないわよ」
「まあいい、どうせ儀式は不調に終わるからな」
話しながら斬りつけ右腕を切り落としますと儀式が発動して周囲から瘴気が浄化されます。
「馬鹿な何故儀式が成功するんだ」
「アナスタシア様に掛かっていた魔法や呪いは全て解除して置いたわ」
「馬鹿なあれに気づける人間がいるだと」
「私の精霊眼を甘く見ないでね」
そう言うと男を斬り倒しました。
そこへロジャーとマーガレットが辿り着きました。
「所でこの男の名前は何なのかしら」
「ああ、エリー王女の取り巻きをして居るワルドと言う男だ」
するとワルドの体は魔石とコアを残して消滅します。
そこへ王太子のスミス様が現れました。
「今回の騒動の解決への手助けを感謝する。ついては3日後のアナスタシアの筆頭聖女就任の式に出てはくれないだろうか」
「3日後ですね、分かりました。参加します」
そう言うとお店に帰りました。
そして3日後に新たに作成したドレスで式典に参加しました。
和やかな雰囲気で式典が進行する中でワルドを連れたエリー王女が周囲の考えを無視した発言をします。
「筆頭聖女にはアナスタシアお姉様では無く私の方が適切ですので変わって下さい」
「そうです、エリー様ならこの世界を聖気で溢れさせる事が出来るでしょう」
その発言に王太子スミスが発言の撤回をさせようと話し始めます。
「何を馬鹿な事を言っている、アナスタシアの筆頭聖女就任は女神フェルシア様の意思に沿ったものだぞ」
「その様な間違った意志を撤回させる為には実力行使も仕方無いですね」
そう言うとエリー王女は漆黒の闇に包まれました。
「近衛兵よ漆黒の闇に攻撃を加えよ」
近衛兵の集団が攻撃をすると漆黒の闇は弾け飛び近衛兵を吹き飛ばしました。
そこには悪魔の姿のワルドとラミアに変化したエリー王女が立っています。