証言と証拠品カード一覧
【被害者】
『遺体』
死因は絞殺。首には細い紐を巻いたような痕が残っている。
藻掻いた時にできたらしい、首筋に複数の引っかき傷があり、被害者の両手の爪にも、血が滲んでいる。
『被害者について』
精神分裂病と診断され、ひと月前に入院。
『河童』の幻覚や幻聴の症状があり、同室の者からは『河童男』と呼ばれていた。
錯乱状態にない、普段の彼は、大変、生真面目である。
入院前は、妻子と共に暮らしていた。
『被害者の病床』
きちんと物が揃えて整えられている。
争った形跡などはない。
『被害者の日記』
「河童のやつらは、本当に、どこにでもやって来ます。
今日も、病室の換気窓から囁いてきたり、
戸棚の中からひょっこりと、顔を出したりしています。」
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【主治医】
『401号病床、被害者について』
「昼夜問わず、しばしば幻覚や幻聴の症状に悩まされているようでした。
私が処方している薬より、もっと強力な効果が得られるものもありますが、
副作用が強く、後遺症も残りやすいので、服用は薦めませんでした。」
『402号病床の男について』
「薬を飲んでも、あまり眠れていないようですね。
熟睡していないと、精神錯乱に陥りやすいようです。
もし、入院前のような衝動的な行動があるようなら、処方箋を見直さなければ。」
※このカードを見た人は、402EXカードを開くことができる。
【402EX】妻からの手紙
『403号病床の男について』
「昼間は特に問題はなさそうですが、夜間は無意識に徘徊するなど、症状は良くないですね。
入眠には支障ないようですので、鎮静剤の薬を変えてみましょうか。」
※このカードを見た人は、403EXカードを開くことができる。
【403EX】帯紐
『404について』
「入院以来、逮捕時のような攻撃性は見られません。
前任の医師も、症状はかなり良くなっていると言っておりました。
私の診察でも経過良好です。退院は、もうすぐですね」
『事件前後の行動』
「私は、一階の宿直室で、夜食を食べていました。
窓の外では、降っていた雪が止んで、ひと時ばかり月明かりが見えたんです。
それが、事件が起きて、私が呼ばれる数分前……22時50分頃のことですね。」
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【看護師】
『事件発覚時のこと』
「22:55に、403の患者さんが、ふらふらと廊下に出て来たので声をかけました。
私が声をかけたら、彼はすぐに正気に戻ったようです。
彼を連れて病室に戻った時に、倒れている被害者を発見しました。」
『病棟の様子』
「ナースステーションからは、病棟の全ての扉が見渡せます。
事件発覚の直前に、403病床の患者さんが、廊下に出ていたこと以外には、変わったことはありませんでした。」
『病室の清掃』
「病室の清掃は、毎日、夕食後に行います。
床掃除と、ゴミ捨て、卓上が散らかっている患者さんは、それも片付けたりしますね。」
『一片の薬』
「先ほど、事件発覚の時に、404号のベッド近くで見つけたものです。
おかしいですね?これは前主治医の処方箋のようですが」
※このカードを引いた人が404『処方箋』カードを持っている、もしくはカードが全体公開されていれば、404EXカードを見ることができる。
【404EX】大量の処方箋
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【402号病床アイテム】
『日記』
入院以来、毎日欠かさず書いている日記のようだ。
彼の几帳面さが伺える。
『鉛筆』
なぜか床に散らばっている。
『写真立て』
402号病床の男と、彼の妻と子が一緒に映った写真が入っている。
表面の硝子にひびが入っている。
『402EX:妻からの手紙』
夫の暴力に耐えかね、子どもと家を出て行くという旨が綴られている。
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【403号病床アイテム】
『鉛筆』
机の上に数本、無造作に転がっている。
『書きかけの手紙』
「親父も、職場の奴らも、病院の奴らも、みんな、みんな、死んじまえ。死んじまえ。」
いろんなものへの不満が綴られている。
『解雇通告書』
「傷害及び、窃盗の罪で、懲戒解雇」解雇は半年前の日付。
『403EX:帯紐』
403が懐に隠し持っていた、微かに血の滲んだ女性物の帯紐。
小さな鼈甲細工の飾りがついている。
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【404号病床アイテム】
『ジキル博士とハイド氏』
小説。著:ロバート・ルイス・ヴンソン。
『高価そうな懐中時計』
正確に時間を刻んでいる。
『処方箋』
現主治医の処方箋。
21時の服用を指定された、鎮静剤と睡眠薬、一回分。
『404EX:大量の処方箋』
戸棚の引き出しの裏側に隠されていた。
前主治医の処方箋とみられる。