第6話 駄菓子さんへレッツゴー♪ 2
「それじゃ、わたしからもんだいだすね♪」
「どうぞ♪」
まず最初は、私からなぞなぞを出すことにしたの。
「え~っと~、きれいにすればするほど、きたなくなるものな~んだ?」
「「「きれいにすればするほど、きたなくなるもの? う~ん……、なんだろう?」」」
私の出したなぞなぞに、3人共、考え始めたの。
「う~ん……、くつ?」
「ううん。ちがうよ。かなえちゃん」
「ちがうか~……」
「こたえはズバリ! ハブラシだぜ☆!」
「ブー! かえでくんもちがうよ」
「なっ!? ちがったか……」
「おふろかな?」
「ううん。けんたくんもちがうよ」
「あ~、ちがったか~……」
私の出したなぞなぞに、3人共間違えたの。
「ねぇ、あやちゃん、ヒントちょうだい♪」
「ボクも!」
「ぼくもヒントほしいです」
「うん♪ いいよ♪」
「「「やった~☆!」」」
3人共、なぞなぞのヒントが欲しかったみたいなので、私はヒントを出すことにしたの。
「ヒントは、ふくものです」
「「「ふくもの?」」」
「そう♪ ふくものがこのなぞなぞのこたえだよ♪」
「「「そうなんだ♪」」」
ヒントが出て、3人共、嬉しそうだったの♪
「ふくものか~……。あっ! わかった! こたえはぞうきんね♪」
「ピンポ~ン♪ かなえちゃん、だいせいか~い♪」
「やった~☆」
かなえちゃんが見事、私のなぞなぞに正解したの!
「あぁ~……、こたえはぞうきんだったか~……。たしかに、ぞうきんはふけばふくほど、へやとかはきれいになるけど、ぞうきんじたいはきたなくなるなぁ~……」
「なるほど~……。こたえがわかれば、すべてがなっとくします」
かえでくんとけんたくんが答えが分からなかったショックで、とてもガッカリしてたの。あはは……。
「そういうこと♪ どうして、こたえがぞうきんだったのかは、さっき、かえでくんがいったとおりだよ♪ それじゃ、つぎはかなえちゃんのばんね♪」
「は~い♪ え~っと~、こいでもこいでも、すすまないものな~んだ?」
「「「こいでもこいでも、すすまないもの? う~ん……、なんだろう?」」」
かなえちゃんの出したなぞなぞに、私たち3人は考え始めたの。
「はーい☆! こたえはこいのぼりだとおもいます!」
「ブー! あやちゃん、ちがいます」
「ありゃりゃ、ちがっちゃった♪」
「フッ! こたえはふうりんだぜ☆!」
「ブー! かえでくんもちがいま~す」
「なっ!? これじゃなかったのか……」
「もしかして、ブランコかな?」
「すごい! けんたくん、だいせいか~い♪」
「やった~! ぼくもあたりました」
かなえちゃんのなぞなぞは、けんたくんが正解したの!
「こたえはブランコだったんだね♪」
「なるほど~……。たしかに、ブランコはこぐものだけど、すすむわけではないね……」
かえでくんがまたも、説明口調になっている……。
「それじゃ、つぎはかえでくんのばんね♪」
「フッ! ついにボクのでばんだぜ。パパがきらいなたべもの、な~んだ?」
「「「パパイヤ!」」」
「せいかい……って! いくらなんでもこたえをあてるの、はやすぎでしょ!」
かえでくんの出したなぞなぞに、私たち3人がすぐに正解したため、かえでくんは思わず、私たちにツッコミを入れたの。
「え~、だって~、きらいはいやともいうから、パパがいやで、パパイヤ。こんなの、わたしにとっては、かんたんだったんだもん♪」
「なっ!?」
「いくらなんでも……、かんたんすぎたね……」
「うそ……だろ……!?」
「ちょっと、たんじゅんだったとおもいます」
「そんな……、バカな……」
私たちの一言によって、かえでくんのライフポイントが0になってしまったの……。
(ちょっと、言い過ぎちゃったかも……)
「ごっ、ごめんね! かえでくん。だから、げんきだして……ね?」
「フッ! ボクはだいじょうぶだから、しんぱいするひつようはないぜ☆」
「「「アハハ……、それならよかったよ……」」」
かえでくんって、相変わらず復活するの、早いよね……。一体、どうなってるの?
「それじゃ、きをとりなおして、つぎはけんたくんのばんね♪」
「うん。わかった。くだものをのせたトラックがカーブをまがったとき、なにかをおとしたよ。なにをおとしたのかな?」
「「「う~ん……、なにをおとしたのだろう?」」」
けんたくんの出したなぞなぞに、私たち3人は考え始めたの。
「あっ! わかった! メロンだ!」
「ちがうよ。あやちゃん」
「えっ!? ちがうの!? そうなんだ」
「もしかして、リンゴ?」
「かなえちゃんもちがうよ」
「う~ん、そうなんだ」
「このこたえはきっと、ナシだぜ☆」
「かえでくんもちがうよ」
「なぬっ!? これもちがったのか……」
けんたくんの出したなぞなぞに、私たち3人共、間違えたの。
「「「けんたくん、ヒントちょうだい!」」」
「うん。いいよ」
「「「やった~☆!」」」
私たちは、けんたくんからヒントをもらうことにしたの。
「ヒントは、じつはこのなぞなぞのこたえは、くだものではありません」
「「えっ!? そうなの!?」」
「それじゃ、くだものはまったくかんけいないってこと?」
「はい。かんけいないです」
「「「うそ、そんな~……」」」
私たちはまさかの事実が分かり、とてもビックリしたの! このなぞなぞに、果物が関係なかったなんて……。それじゃ一体、何が答えなの~……?
「えっと~、トマト!」
「ちがうよ。あやちゃん」
「う~ん……、むずかしい……」
「もしかして、つくえ?」
「かなえちゃんもちがうよ」
「これもちがったか~……」
「いったい、なにがこたえなんだ? う~ん……、ハッ! けんたくん、わかったぜ! こたえはズバリ、スピードだぜ!」
「おみごと! かえでくん、せいかいです!」
「フッ! ボクもようやくあてられたぜ☆」
けんたくんのなぞなぞは見事、かえでくんが正解したの!
「えっ? どうして、こたえがスピードなの? おしえて♪」
「わたしもきになります!」
私とかなえちゃんは、けんたくんの出したなぞなぞの答えが、どうしてスピードだったのか、全然分からなかったの。
「うん、わかった。こたえがどうして、スピードなのかというと、カーブをまがるには、スピードをおとさないと、うまくまがれないからだよ。」
「なるほど~♪ そっか♪ たしかに、くるまとかって、まがるとき、スピードをおとさなくちゃいけないね♪」
「いわれてみれば、そうだね♪」
私とかなえちゃんは、けんたくんの出したなぞなぞの答えの理由を聞いて、納得したの♪ このなぞなぞはとっても、難しかったよ~……。