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第3話 みんなのアイドルのご登場ですか!?

「よ~し、がんばるぞ~! エイエイ」


「「オ~!」」


 今日から本格的に、私とかなえちゃんのお友達作りが始まったの。


「そういえば、あやちゃん、フラフェリにでてくるようせいさんたちって、たしか、8にんだったよね?」


「うん、そうだよ♪ わたしとかなえちゃんで、ふたりだから、あと、6にんつくりたいんだ♪」


「あと6にんか~……。ねぇ、あやちゃん、ようせいさんのおんなのことおとこのこのかずって、たしか、4にんずつだったよね?」


「うん。そうだよ♪」


 フラフェリに登場する妖精さんたちは、女の子と男の子、それぞれ4人ずつなんだよ♪


「ということは……、おんなのこがあとふたりで、おとこのこがあと4にんになるんだね♪」


「うん♪ そうなの♪ でも、できたらつぎは、おとこのこをみつけたいんだけど、かなえちゃんはどう?」


「うん。それでいいとおもうよ♪」


「ほんとに!? かなえちゃん、ありがとう♪」


 私とかなえちゃんが話していると、1人の男の子がやって来たの。


「フッ! きみたち、どうしたんだい? ベイベー☆。もし、こまっていることがあったら、ぼくにそうだんしてもいいぜ☆」


((うわぁ~……))


「かなえちゃん、とりあえず、なかにはいろ」


「うっ、うん。そうだね」


「えっ!? ちょっ、ちょっと!? このボクをスルーですか!?」


 この子は飯山かえでくん。とてもナルシストで、キザな子なの。

 かえでくんの相手をすると、正直、ちょっと面倒くさいので、私はあまり、相手にしないようにしているの。


「かえでくんのあいてしちゃうと、つかれちゃうもんね……。」


「あはは……。それはちょっと、わかるかも……」


 そんな話をしていると、かえでくんが再び、私とかなえちゃんの前にやって来たの。


「あやちゃんもかなえちゃんもひどいじゃないかい? このボクをスルーするなんて。それとも、このボクのあまりのかっこよさに、まぶしすぎて、にげてしまったとか?」


「「それはない!」」


「ガーン……! まさかのそくとうですか……」


 かえでくんの疑問を私とかなえちゃんが、即座に否定したものだから、かえでくんはとてもショックを受けたの。

(あと、ちょっと気になったんだけど、わざわざ、ガーン……!って、言葉を口にするかなぁ~……)


「さすがにいいすぎたかな……、いまのは……」


「うん……。たぶん、そうかもしれないね……」


 さすがに言いすぎたと思い、私とかなえちゃんは、かえでくんに謝ることにしたの。


「ごめんね、かえでくん。ちょっと、いいすぎちゃったりして」


「かえでくん、ごめんなさい。ひどいこといってしまって」


 私とかなえちゃんは、かえでくんに謝り、かえでくんは許してくれたの。


「うん。いいよ。これもボクのみりょくのおかげだね☆」


「「えっ……?」」


 それと同時に、かえでくんはまた、カッコ付け始めたの。

(てか、立ち直るの早すぎじゃない!?)


「ボクがあまりにもかっこよすぎて、きっと、あやちゃんとかなえちゃんがきつくいったんだとおもうから、ぜんぜんきにしてないさ☆。なんたって、ボクは、みんなのアイドルだから☆」


「「え~……」」


 私とかなえちゃんは、かえでくんのあまりのポジティブさに呆れたの。

 だめだ……。何だかとっても疲れるよ~……。


「かえでくんって、もしかしたら、かまってちゃんかもしれないね……」


「うん……。たぶんそうだね……」


「……、あっ! そうだ!」


「かなえちゃん、どうしたの?」


 かなえちゃんが何やら、ひらめいたみたいなの。


「かえでくんをおともだちにいれようとおもうの」


「……、え~~~!?」


 かなえちゃんのアイデアに、私はとてもビックリしたの!


「さて、そうときまれば♪」


「かなえちゃん、ちょっとまって~~~!」


 私は、かなえちゃんを止めたの。


「もぅ~、あやちゃん、どうしたの?」


「かえでくんは、ちょっと……」


 私の一言に、かなえちゃんはこう言ったの。


「かえでくんはきっと、みんなとあそびたいんだとおもうの。でも、だれともなかよくなれてないから、きっと、こころぼそいとおもうの……。だから、わたしたちがかえでくんにおともだちができるようにしたいの」


「かなえちゃん……」


 かなえちゃんの一言に、私はハッ!って、なったの。


「ごめん! かなえちゃん。わたし、まちがってたよ」


「あやちゃんがわかってくれて、わたし、うれしいよ♪」


「かなえちゃん、ありがとう♪」


 かなえちゃんは本当に心優しいね♪


「それじゃ、かなえちゃん、いっしょにかえでくんにこえかけよう♪」


「うん♪」


 私とかなえちゃんは、かえでくんに声をかけにいったの。

(かえでくんってもしかしたら、寂しがりやかもしれないね……。なら、私たちが、かえでくんの為に頑張らないとね)


「「かえでくん!」」


「ふたりとも、どうしたんだい? でも、ボクにこえをかけてくれたのは、きみたちがはじめてだよ。それはそれで、ボクもうれしいものさ」


 かえでくん、本当に嬉しそう♪ 声をかけられただけで、こんなにも嬉しくなるなんて、かわいいとこあるじゃない♪


「それで、ふたりはいったい、どんなことをしているんだい?」


「「実は……」」


 私とかなえちゃんは、かえでくんに、フラフェリみたいにお友達作りをしていることをかえでくんに伝えたの。


「……というわけなの」


「なるほど。とてもすてきじゃないですか」


「ほんとう!? うれしい☆。ありがとう♪」


「かえでくん、ありがとうございます!」


 そして、私はかえでくんとお友達になることを決めたの。


「かえでくん、わたしたちとおともだちになろう♪」


「うん! よろこんで!」


「「やった~!」」


 私とかなえちゃんはとても喜んだの♪


「かえでくん、これからよろしくね♪」


「よろしくね♪ かえでくん」


「うん。こちらこそ、よろしくね! あやちゃん、かなえちゃん」


 こうして、かえでくんは私たちのお友達になったの♪


「それにしても、ボクはうれしいよ。ともだちができて、とてもしあわせさ☆」


「ほんと? そういってくれて、わたしもうれしいよ♪」


「うん♪ わたしも♪」


「フッ! ようやく、ボクのみりょくにきづいたみたいだね☆」


「……ハハハ……」


 それは違うよ……。かえでくんはどうも極端なんだよね~……。

 まっ、いっか! かえでくんが加わって、私、とっても嬉しいよ♪

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