第12話 デッサンの達人 2
「「「「「としくん~!」」」」」
そして私たちはとしくんの所に行くと、全員でとしくんを呼んだの♪
「ん? あっ! けんたくん! そして、あやちゃんたちだ!」
この子は南田としかずくん。とても絵を描くのが上手な男の子なの。実は以前、としくんの描いた絵が大人たちに評価されたことがあるみたいで、とても大きな何かしらの賞を受賞したことがあるみたいなの!
私たちと同じ5才なのに、そんなすごい賞を取れるなんて、としくんスゴイ!
あと思ったんだけど、けんたくんといい、としくんといい、私たちの通ってる幼稚園って、一体どうなってるの……?
「としくん、このまえはありがとう。おかげで、とてもたのしくつくれたよ」
「うん! ぼくのほうこそ、ありがとう。ぼくのかいたごうかきゃくせんをつくってくれて、とてもうれしかったよ。いまもぼくのいえで、たいせつにほかんしているよ」
「ほんと!? とてもうれしいな」
まずはこの前の事で、けんたくんととしくんは、お互いを感謝したの。
(うぅ~、2人共、とても微笑ましいですぅ~。何だか見てるこっちも微笑ましくなっちゃいますぅ~♪)
「ところで、みんなでぼくのところにきて、どうしたの?」
私たちが来たことに、としくんは疑問に思い、質問したの。
「じつは、としくんがえをかいていたことにきづいて、なんのえをかいているのかきになっちゃって……、それで、みんなでとしくんのところにやってきたの」
としくんの質問に、かなえちゃんが答えてくれたの。
「そうだったんだ。じつはいま、ケーキをかいているんだ」
私たちが来た理由が分かり、としくんはとても嬉しそうで、とびっきりの笑顔で、私たちにケーキの絵を描いていることを伝えたの♪
(としくんのその笑顔は、とっても可愛くてキュートだったよ♪)
「そうなんだ♪ ねぇ、それ、わたしたちもみていい?」
私はとしくんに、絵を近くで見てもいいのかお願いしたの。
「うん。いいよ。ぜひ、みてください!」
「わ~い♪ やった~☆! ありがとう♪」
としくんがOKしてくれたので、私たちはとしくんの近くに行き、絵を見ることにしたの。
「わぁ~、キレイ♪」
「すごい、としくん!」
「とてもじょうずにかけているね♪」
私たちは、としくんの絵を近くで見て、改めて、としくんは凄いなと思ったの。絵はとても丁寧に描かれていて、見ている人たちを虜にしちゃう感じだったの。
正直私は、としくんが描いたケーキの絵を見て、こんなケーキがあったら、食べてみたいなって、思っちゃったぐらいなの。としくん恐るべしです。
「ところでとしくん、これはいったいなんなんだい?」
かえでくんは、部屋の隅に置かれていた箱に気付き、これが何なのか、としくんに聞いたの。
「あぁ、それはね、ぼくがいままでかいたえをいれているはこなんだ」
「えっ!? そうなの!? でもどうして、こんなところにおかれているんだい?」
「それはね、みんなにもぼくのえをみてもらえるように、ももかせんせいがしてくれたんだ」
「へぇ~、そうなんだ。ももかせんせいはやっぱり、とてもやさしいせんせいだぜ☆」
「うん。ぼくもそうおもう」
なるほど。としくんの絵が入っている箱が置かれていた理由は、そういうことだったんだね♪ ちなみに、ももか先生は、私たちのクラス、りんご組の担当をしている先生のことだよ♪
「それじゃ、さっそく、としくんがいままでかいたえをみてみるぜ☆」
「うん。いいよ。ぜひ、たのしんでね」
「ねぇ、としくん。わたしたちもみていいかな?」
「うん。いいよ。あやちゃんたちもぜひ、たのしんでね」
「「「「は~い♪」」」」
というわけで、私たちは、としくんが今まで描いた絵を見ることにしたの。
「どんなのがあるんだろう?」
「ねぇ、あやちゃん。これとってもかわいいよ♪」
かなえちゃんが私に、としくんの絵の1つを見せてくれたの。
「どれどれ……、あっ、ほんとだ♪ たしかにかわいいね♪」
かなえちゃんが私に見せてくれたとしくんの絵は、うさぎちゃんが何匹もいて、跳び跳ねたり、じゃれてたりする絵だったの。
私はそれを見て、うさぎちゃんたちがとても可愛く見えて、何だか幸せな気持ちになったの。
「でしょ? とくに、ニンジンをかじっているうさぎちゃんがとてもかわいいよね♪」
「うん♪ わたしもそうおもった♪」
私とかなえちゃんは、うさぎちゃんの絵について、楽しく話したの。
「これもなかなかとてもすごいぜ☆」
「こっちもかなりすごいね」
「あかねはこれがすきかも☆!」
としくんの描いた絵はその他にも、お城であったり、人や果物もあったり、乗り物もあったりして、色々な絵があったの。
そのどれもがとても丁寧に描かれていて、私たちはついつい、見とれてしまっていたの。
(としくんって、本当に私たちと同じ5才なの?)
「……よーし、できたー!」
「ほんとう!? みせてみせて~☆!」
としくんの絵が完成したみたいで、私たちは早速、見ることにしたの。
「どれどれ……」
「「「「「オ~~~~!」」」」」
私たちは、としくんの絵を見て、思わず感心しちゃったの。
としくんが描いたケーキの絵は、何段もホールケーキが重なって、まるでお城みたいになっていたの。いちごとクリームのデコレーションがとても可愛くて、何だかとても素敵だなって、思っちゃったの♪
「「「とってもかわいいケーキだね♪」」」
「とてもうつくしすぎるぜ」
「やっぱり、としくんはスゴイや」
みんなそれぞれ、としくんにこのケーキの絵の感想を言ったの。
「よかった。みんながそうおもってくれて、ぼくはとてもうれしいです」
みんなが褒めてくれて、としくんは本当に嬉しそうだったの♪
「ねぇ、としくん」
「どうしたの? あやちゃん」
ここで私は、としくんとお友達になることを決めたの。
「こうして、いっしょにすごしたのもなにかのえんだし、わたしたちとおともだちになってくれませんか?」
私はとしくんに、お友達にならないかお願いしたの。
「うん! もちろんだよ。あやちゃん」
としくんは、私たちとお友達になることをOKしてくれたの。
「ありがとう! としくん♪」
「わっ!?」
「「「「ありゃ~……」」」」
私はとても嬉しくて、としくんに抱きついちゃったの♪
「もぅ~、いきなりだきついてきたから、ビックリしちゃったよ~」
「アハハ……ごめんね、としくん。……としくん、これからよろしくね♪」
「うん! こちらこそよろしくね。あやちゃん。そして、みんなも」
こうして、私たちはとしくんとお友達になれたの♪ やった~☆!
「やっぱり、あやちゃんはあやちゃんだね♪」
「まったく、あやちゃんもあやちゃんで、とてもすごいひとだぜ」
「ねぇねぇ、せっかくだし、またみんなでおりがみしようよ♪」
あかねちゃんがまたみんなで、折り紙をしようって、言ってくれたの。
「うん♪ やろやろう♪」
「ぼくもぜひ!」
こうして、私たち6人で、再び、折り紙で遊んだの。折り鶴とか色々作ったの。中でも一番凄かったのはけんたくんで、消防車とか作っていたの! 一体どうやって、消防車とか作れたのか、謎だよ~……。
今日は、としくんともお友達になれたり、絵を見たり、折り紙で楽しく遊んだりして、と~っても、スペシャルラッキーな1日だったよ♪




