孤独の秒針
流れゆく景色を見ていた
葉の落ちた木
錆びついた街灯
淡い月
どこも寂しさに昏れていて
孤独の秒針が止まったまま
いつの日も
歩く間隔がまばらで
前に進めてるのかさえわからない
どこへ行こうそんな期待も
この足では遠く届かない
前へ回る世界にも
終わる過去にも
居場所と呼べた場所は
なかった
また引っ越しだ
いつの日も
友はいない
悲しいと涙を流す
この涙が希望の海へとつながっているなら
どおか
潮風で教えてほしい
葉の落ちた木
錆びついた街灯
淡い月
どこも寂しさに昏れている
立ち止まっても
風が冷たいだけ
歩いても
寂しいだけ
でも散歩へでた
歩く遊歩道に
影がのびる
夕日がきれいだ
人には寄り添えなかったけど
昇り続ける光が
勇気をくれた
歩いて行こう
沈むことがあっても
昇り方を忘れたわけじゃない
今は見失っている行方も
明日にはきっと
道をみつける。