二話
謎の声から一週間が過ぎたころには俺は中学のころと同じようにクラスの中核を担う人物となっていた。
「おはよー」
「おはよ」
この様に日常会話を行うことが可能になった。
これでペアワークとかで気まずくならなくて済む
だが、
「……」
「……」
長い間女子と話していなかった弊害だろうか?女子と一向に喋れないw
≪ここでは積極的に話しかけてみましょう≫
又だ……だが、こいつの言うとおりにすれば!!
「おはようー」
「お、おはよー」
俺は入学三か月目にして初めて異性との会話に成功した!!
≪ここで、もっと会話を広げましょう≫
おお、さらに指示が来た。ありがてぇありがてぇ
「君、名前なんて言うの?」
あ、しくじった。いまだに名前覚えてないと思われるw
「えー、名前くらい覚えといてよー、私は秋元」
、とにこやかに返してくれた。
あぶねぇ。ここで切れられたりしたら異性恐怖症になりかねん
≪後は、向こうの流れに乗りましょう≫
こいつが何なのかはともかくありがてぇ。
なんか美人だしw
「君は、香川くんだったよね?下は何て読むの?」
「あ、これは香川 令輝って読むんだ」
周りの男子からの視線が怖いです。
一週間前なら不登校まっしぐら
「変わった名前だねー絶対忘れないよwよしくんって呼ぶねー」
流石に下の名前を聞くほどの度胸は俺にはなかったが、大きすぎる進歩だ。
彼女はクラスの中では結構男子と話しているほうだ。俺の攻略戦はまだまだ続きそうだ。
≪頑張っていきましょう!≫
又か……お前は誰だ?
通じるものだろうか?
なんだかすごい恥ずかしい気持ちだ。
≪通じますよー!私はスクールライフサポート。文字通りあなたのスクールライフを二十四時間サポート!又、私生活もサポートされて頂きます!どうぞよろしく!≫
え?マジで?冗談じゃない。
こいつに俺の私生活全部除かれるってことだろ?俺とて健全な思春期の男の子だ。そりゃあ見られたくないときだって…
≪その点ご心配なく!オンオフ切り替えれるので≫
便利なやつだなー、って、さっきの思考まで読まれるのかよ
≪はい!早速ですがそろそろ席に着いたほうがいいですよ?チャイムが鳴ります≫
やっべ
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その日からその、スクールライフサポートは順調だった。
≪そこで挙手です!≫
≪あの子をお弁当に誘いましょう≫
≪今日の掃除はさぼっても大丈夫です≫
俺は順調にクラスの好感度を稼いでいった