一話
俺は今年から高校生。
~中学のころ~
「カラオケ行かないー?」
「おう、いいねー」
「一緒に飯食おうぜ?」
「了解!そっち行くな?」
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といった風にそこそこ充実した生活を送っていた
だが、高校生となった今となっては…
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「……」(ラノベ読むくらいしかやることねぇ)
「でさでさー……」
「そうなんだー」
周りの会話が遠く聞こえる。
俺は中学の頃は割と人と話したりクラスでも中心メンバーなほう……だったと思う。
なぜ今、こんなコミュ障ボッチになったのか経緯をご説明しよう。
まず、俺の進学した高校にも中学の頃の友達はいるのだ。
その友達とは疎遠となってしまった。
理由は部活動だ。
中学のころから部活には積極的ではなかったのだが、高校の入部届を提出する日に欠席したのが原因で、結局どこの部活にも入らないかった。これで、多くの人と接点をなくした。うちの学校は終業後部活がない生徒は即下校を掲げているからだ。
それだけならまだましだった。ここからが大きな想定外。
同じクラスに友達はおろか知り合いすら一人もいないのである。これが決め手となり、俺は陰キャを確立した。
それから一か月ほどがたったある日のこと。
「では、朝の一分間スピーチ始めるぞー、今日は……香川」
あー、ここ二か月ほど最も憂鬱だと思っていた時間が来た。
これは、みんなの前でここ最近あった出来事を一分間話さなければならないという糞イベだ。
(話すことねぇ…ラノベの話でもするか?さすがに引かれるよなぁ)
≪ここでは【昨日食べた夜ご飯の話】がベストです≫
????
「え?」
「どうした?」
「いや、何でもありません?」
なんだったんだ今の声?疲れてんのかな?いや、幻聴は今まで一度もない……
「早くしろー、先生は待つぞぉ」
相変わらずウザったらしい担任だ。
他にはなすこともないので
「おはようございます。香川です。今日は昨日の夜ごはんの話をしようと思います…」
結果は
大成功だ。
俺は昨日外食に行ったのだが、同じ店に行ったというやつが何人もいた。それによって俺は会話の機会を作ることに成功し、何人かの連絡先を獲得したのである。
(なんだったんだろう……まぁいっか。)