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死亡ルートを回避せよ!  作者: 水無月 静琉
準備期間です。
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4.呼び出しされました

私は今、謁見の間で王様の前にいます。


精霊契約を結んだ者は国に届出を出す決まりがある。

なので、父が私の精霊契約の書類を国に提出した。

するとその書類を見た王様が私に会いたいと言い出したのだ。

実は精霊契約はある程度、成長した年齢に達してから契約すること多く、私のような幼子が契約した事例はほとんど無いそうだ。

だから、三歳にして精霊契約を果たした私に興味を持ったそうだ。

苦虫を噛み潰したような表情をしながら、父はそう説明してくれた。

王様からの呼び出しなので、私は仕方がなく父に連れられて王城へとやって来た。

謁見の間には王様と…、王妃様かな?

三人の王子も勢揃いしているな~。

あとは大臣っぽい人とか、魔術師っぽい人とか、なんか偉そうな人が数名に護衛である近衛が数名(そのうちの一人は騎士団長かな?)。

結構、勢揃いしているな。

三歳の子どもに会うメンバーにしては豪勢すぎるぞ。


「そなたがヴィクトリア嬢か。ヴィクター、お前に似なくて良かったな」

「リアは私の天使だからな。可愛いのは当たり前だ、エルントス」


おう……、父が親バカを発揮している。

しかも王様に対して凄い軽口。

確か父と王様は幼馴染みだったはずなのだが、普段からこんな態度なのだろうか?

父よ、プライベートはともかく、公式の場でその態度はいいのかい?


「おはちゅにおめにかかりましゅ。ヴィクター=エメラルドがまっし、ヴィクトリアともうちましゅ」


うん、やっぱり呂律が残念だ。

子どもだから仕方がないか。


「………しっかりした娘だな」

「うむ。自慢の娘だ」


父、親バカはちょっと置いておこうや!


「さて、ヴィクトリア嬢。ヴィクターから君が精霊契約をしたと聞いたが、もしよかったら会わせてもらえるかね?」


あっ、王様が父の親バカ発言を普通にスルーした。

しかも若干、慣れを感じる。

もしかして、この父の態度はいつものことなのだろうか?

私本人の前だけじゃなくて、他でもこうだったらかなり恥ずかしいんだが……。


「いいでしゅよ。――ヒュー」


ヒュー――緑の精霊ヒューリーは私の呼びかけにすぐに応えてくれ、目の前に現れました。


《リア、なんだい?》

「おうしゃまが、ヒューにあいたいっちぇ」

《ふうん。あれが王様?》

「しょう」


ヒューリーは怪訝そうに王様を見据えています。

そして無言のまま私の肩に座りました。

ヒューリーってば、いつもと何か違います。

ちょっと不機嫌だったりする?


「本当に契約しているのだな。どうだ、ヴィクトリア嬢。王太子――サイラスの婚約者にならんかね?」


わぁお、さっそく婚約の話しになった。

もしかして、私が小さいから言質を取って婚約を整えようとしているのかな?

ちらりと父を見ると、しっかりと頷いているのが見えた。

これは私の好きにしていいという合図だろう。


「もうちわけございましぇん。おことわりいたちましゅ」


即答で断らせて頂きます。

あっ、王様だけでなくて、謁見の間にいる人達全員が驚いている。


「親の私が言うのはあれだが、見目は整っているし優秀だぞ」


王様は尚も王太子を押してきます。

嫌です。

私は首を横に振っておきます。


「そうか、年が離れすぎているから嫌なのか? それなら第二王子でも第三王子でも構わぬよ」

「いいえ、おことわりいたしましゅ」

「なにっ!?」


王子の婚約者なら、喜んでなると思っていたようだ。

私は夢で見た悲惨な未来がなくたって、王子の嫁にはなりたくないぞ。

何でわざわざそんな重責のある身分になるか!

王妃、王子妃教育なんてやりたくないわ!

絶対に厳しいに決まっている!

玉の輿?

今現在、充分に身分もお金も揃っている。

なんせ私、公爵令嬢だしな。


「おとーしゃまが、およめにいかなくていーって」

「ヴィクター! なんてことを吹き込んでいるんだ。娘が行き遅れるぞ!」

「構わん」

「おいっ!?」

「リア、おとーしゃまのおよめしゃーん!」


ここは可愛くこう言っておこう。


「リア!」


父にがっちり抱きしめられた。

ふふふっ~。

父よ、チョロいな。



《あら~?》


父の甘さを再確認していると、突然目の前に金髪の美女が現れた。





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