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物語の始まり。

「それで、俺は何をしたら?というか、聞いてしまいますが俺は今誰なんですか?」


最後、ポーン1となった時の記憶は非常に曖昧なのだ。人間だと思いたいので獅子ケ谷と名乗りたいきはするが、レオンという存在になった時に、「人間」では無くなったのは確実で


柄にもなく堂々巡りで考えていると


「まず、君が何者かというと、、、すまないが暫くはそのまま不安定な存在でいて欲しい。」


「ちなみに、ここは魂の姿を映し出す世界だ。自分がこう。と決まっていたら固定されるんだが、君は実は姿がコロコロ変わっているんだ。まだ決めかねているのが、目で見て分かる。」


「漫画で言うと、一コマずつ変わっているね。間違いない。」


ドヤ顔で断言する神様。

美女のドヤ顔は中々良い物だと思う。神だけど。


「君のその不安定さを利用したいのだ、私は。」


「現在、『敵』の目的もやり方も何も分からない。ただ、私の世界が狂った中心に君がいる。そこまでは突き止めた。」


そんな大層な存在じゃないんだが、、失った記憶の中で何があったんだろう?


「そこで、だ!」


「君には過去に戻ってもらう。そして、私の意図する歴史に改編していってもらう。君は歴史の編集者となれるのだ!喜び給え!!」


「歴史の改ざんて・・・・出来るんですか?」


「無論、すぐに全部変えることは不可能だ。だから、少しずつ変えてもらう。変えた結果君も幸せになれることを約束しよう。」


「約束してもらえると、安心します。」


俺は切り出した。


「では、お願いします。鶴見を助けに行かせてください!!」


「レオンとしての最後の記憶、あの場所にいたもう一人のレオン、あいつは鶴見でした。なんであんな所に、あいつがいたかは分かりませんが、あいつを助けに行きたいんです!」



「・・・すまないが、それは出来かねる。ハッキリ言おう。今の君では、彼女を助けることは出来ない。」


「そんな・・・!」


「あの時代の存在は今の君に比べて、何もかもが強力になっているのだ。あのホムンクルス達も、生き残っている魔物も、科学技術も魔法技術も全てにおいて。」


私の手が届くなる手前だった。


「君にはまず、私の管理が行き届く時代で力を付けてもらう。そして、世界を変えていってもらう。」


「世界を変えたことで、もっと酷くなる事もあるんじゃ?」


「それは、大丈夫だ。そうなりそうな時はまた時代を止めて、君を呼び戻し、また過去に行ってもらう。」


「時間を止めると言ってもいいが、その後動かさないから時代を止めるという言い方をするよ?」


そこはなんでもいいです。


「手が離れそうになる時はわかるんだ、これでも君の世界を最初からずっっっと見てきたんだ。「違いそうになる」瞬間が。」


「だから、安心して、強くなって、歴史をどんどん変えていって欲しい。」



心の中の1番痛くて、強烈な記憶。それをすぐには片付けられないと知り、多少落ち込むが、まだ大丈夫だ。


全てはこれからなのだから!


「質問に対しての回答は分かったが、神様、能力を授けてもらえたりはしないのか・・・・?」


「え、そんなん無いよ。私は『時間』の神なのだから。」


戦乙女に集められる魂は強化されるらしいけどー。



うーん、と。唸りながら、考えている神様。

そうか、無いのか。欲しかったなチート能力。



「君は少し他力本願な所があるね。」


魂だけの存在なのに心にグサッとささった。


「君は、自信を持ったほうがいい。先も言ったけど君の能力を信じて力を付けるんだ!」


でも、俺は色々な敵に大敗をしてこうしているんだから、もう少し、言い方ってものが


「神だからね!傲慢なところもあるさ!」


すこし、信頼が薄れたよ、神様。


「というか・・・本当はね。誰が君に授けたのかもわからないんだけど、、これ以上は上げようのない程の能力なんだよ。」


「え?」


「いや、自信が無くなっているのは分かるんだ。そして、信じられないのも。だけど、私達神が授けられるのは例外を除き、初期値や成長度など、いわゆる『可能性』なんだけどね。」


「君は、本当に何にでもなれるんだよ。本来は。」


本来は?


「ただ、運が悪かった。悪すぎた。それで、今君はどん底にいた所を神様に救われたんだよ。だから、あまり私を嫌わないで欲しいな。」


少し悲しそうな神様。


「大丈夫だ。神様。少しいじけただけで、恨んでいたり、根に持ってなどいないから。」


「そっか。ならいいんだ。」


嬉しそうに笑う神。

笑うと本当に神々しくて、なんというか、美しい。



「さ、じゃあ君を送るよ!」


え、もう?


「大丈夫!死にそうになったら、また救い上げるから!」


急に拘束されたように体が動かない。

目の前に、変な渦がある。


「その渦に入れば過去に飛べるからね!」


えっと、過去に戻って強くなり歴史を改変する。

ところで過去って・・・いつだ?


「神様、俺はどこに飛ばされるんだあぁ?ーーー?!」


回答を待たずに渦の中に飛ばされた。




「さて、頑張ってくれよ?迷える子羊よ。」


しかし、彼の能力は本当に何なんだ?


善性の力だけでなく、魔性の力まで

複数の神の仕業か・・・?


とりあえず、お菓子でも用意して見学かな。


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