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コンビニからの帰り道にて

みなさんが楽しめるような文を書けるようがんばりたいです!

カタカタカタカタカタカタッターン!


暇い部屋にキーボードをたたく音が鳴り響く。


「はら、へったな」


最後に飯を食べたのは三日ほど前だろうか。

寝て起きてパソコンしての繰り返しでも腹は減る。

食糧はもう尽きた。買いに行くしかないか。

財布は、と。

ゴミ山から財布を発掘し中を見る。


「うげ、500円しかない」


これが僕の全財産だ。カップ麺を4つ買って終わってしまう。


「とりあえずコンビニ行くか」


財布をポケットに突っ込み家を出る。

外に出たのは一か月ぶりくらいか。


最寄りのコンビニへ行きカップ麺を4つ籠の中放り込む。

金は尽きた。これからどうすっかな……。

金も信頼も友人も失ってしまった僕は夢も希望もなく家に引きこもり毎日パソコンをいじっている。

この4つのカップ麺が生命線。これが終わったら……最悪しぬか。

レジにて会計を行いほんの少しのおつりをもらう。


(こんな小銭もってても仕方ないか)


レジに設置されている募金箱にお釣りを投げ込む。


「ありがとーござーっす」


店員から礼を言われた。良いことをした気分になってしまう。

カップ麺の入った袋を持ち店を出る。


「ありあーしたっー」


2度も礼を言われてしまった。ここまで人に感謝をされれば天国に行けるのではないか?

それなら死ぬのも悪くないかもしれん。天国にはパソコンもあるだろう、なんせ天国だしな

くだらないことを考えらがら帰路へ着く。

暗くなった道には人が見当たらない。

一人寂しく歩いていると突然目の前が光りだした。


「っ。だれかにライトでもあてられたか?」


目を細め光を見つめる。光は徐々に強くなっていき中から声が聞こえてくる。


「光の中から、声?」


耳を澄ますと確かに聞こえる。その声はだんだんと近づいてくる。


「っぁぁぁっぁぁぁあっぁああぁあああああ!!!!!」


どしーん!

と、おおきくなった声とともに光の中から人が飛び出してきた。


「いったたたぁ、なによこれぇ」

「いってぇ……」


光から飛び出した何かは僕を押し倒しその上にのしかかっている。


「あ、あの貴女は……?」


腰の上に座っているその人に尋ねる。

その人はどうやら女性のようだ。胸をみればわかる。

けれど彼女の姿は人間のものとはおもえなかった。

金色の綺麗な、とても長い髪。

頭の上に浮いている輪っか。背中から生えた白い翼。

布のようだが高貴さを醸し出す服からは、胸元が大きく開らかれているため大きな胸の谷間が覗ける。

ふわり、甘い香りか鼻をこする。


(綺麗だ)


それが彼女を見た時の率直な感想だった。


「え?あ、誰か踏んでる!ごめんなさい大丈夫ですか!?」

「……はい」


僕の上からどいてしまい少し残念だったが、平静を装い再度尋ねる。


「あの、貴女は?」

「え、えーと……空間転移魔法を使った直後にここに出ちゃったわけだから……」


彼女は何かを考えているのか下を向いてぶつぶつと呟きだした。

すると彼女は「そうか!」と納得のいく答えが出たような表情をしこちらに顔を向けた。


「私、異世界に来ちゃったみたいです」


てへっと、恥ずかしそうにそう告げた。


それが、僕と彼女の出会いだった、




最後まで読んでくださりありがとうございました!

次回からバトル要素を混ぜていきたいです

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