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次の戦争へ…

次の作品で会いましょう

1942年3月9日 単冠湾

黒龍級6隻全てがここ単冠湾に集まっていた。彼らは更なる特殊任務に着くため、ここに集結したのだ

「前原司令、次の任務もまた、困難な任務ですね」

「だが、我々にしか出来ない任務だ。我々がやらずして誰がやるんだ」

この艦隊に与えられた次の任務は北極海を通り、一路ドイツへ向かいドイツの研究所があるウーゼドム島を奇襲するというものである。ウーゼドム島には、ジェットエンジンやロケットの研究が行われているペーネミュンデ研究所があり、現在ジェット機に苦しめられているイギリスにとってその研究所は最重要目標だった

「既にイギリス軍が数回空襲を行っているが、ここの施設はドイツにとっても重要視されているのか、防空用にMe262のみならず未確認の新型ジェット機まで投入されている。ここはドイツと戦う以上真っ先に破壊しなければならない目標だ」

欧州戦線はイギリス不利に傾いており、ドイツは英国本土上陸作戦ゼーレーベの前準備として、スペインを経由してジブラルタルへ侵攻し、イギリス軍がそちらへ気が向いているうちに、上陸装備を使用した上陸作戦の予行演習としてマルタ島に上陸作戦を行い、占領した。この作戦には、新型の重戦車が投入され、イギリス戦車はなすすべもなく全滅したと言われている。日本は宣戦布告と同時に第1、2航空艦隊を派遣したが、まだインドに到着したばかりでまだ、先は長かった。この戦況を打破するためにもこの作戦は是が非でも成功させねばならなかった

「これより打号作戦を開始する、全艦全速前進」

同じ頃 ベルリン

ベルリンの総統府には、デーニッツ少将が総統ヒトラーに呼び出されていた

「潜水艦司令のデーニッツ少将、日本軍の潜水空母についてどう考える?」

「話を聞く限りではとても有用な兵器だと考えますが、アメリカは無理でも我々なら対処可能です」

「それは心強い、知っての通り、日本が我々に宣戦布告した。たかが極東の二等国家でしかないが、アメリカとの講話に導いた潜水空母とやらは我々の脅威になるだろう。諸君ら海軍には、早急にこれを撃沈する準備をしてくれ、予算は幾らでも出そう」

「とっておきの案がありますが、レーダー元帥の許可が必要です」

「その必要はない、今から君は潜水艦司令ではなく、海軍元帥になるのだからな」

「どういうことでしょうか総統?私が元帥…?」

それまで、海軍は陸軍と空軍に比べて必要性が薄く、予算で割りを食っていたが、イギリスを追い詰めている今となっては海軍増強も今後の戦いのためにも必要不可欠となったのだ。しかし、現在のドイツには、戦艦や空母の建造ノウハウは少なく三大海軍と呼ばれた日米英にこれらで対抗するのは不可能とヒトラーは考えた。そこに登場したのが、日本軍の潜水空母であった。ドイツの潜水艦が他国と同等か優れていることを知っていたヒトラーはその技術を使えばこれらの海軍にも対抗できると考えたが、レーダー元帥はそれに大反対したため、解任された。そこで、ヒトラーが目につけたのが潜水艦司令のデーニッツ大将であった。そして、彼には潜水空母に対抗できると自負する計画があった

「総統、潜水空母には、現在行っている群狼戦術で対抗できると考えてますが、長期間の潜航が可能であると推測される潜水空母に対抗すべく大型潜水艦が必要です。それを大量に建造すべく予算を頂きたい」

「それで撃沈できるというのなら、安い買い物だ。良いだろう予算をだそう」

こうして、ドイツも潜水空母に対抗すべく動き始めた。

西暦1942年、各国それぞれの思惑のもと、終わりの見えない戦争は依然として続いていった。

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