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サンディエゴ炎上

この世界線の扶桑級はキモカワイイはありません、あの艦橋が好きな人にとっては地獄のような世界ですね

1941年12月22日 トラック

トラックは開戦に供え以前より整備が進められ、現在のトラックはレーダーと大量の対空砲、複数の舗装された滑走路を持つ航空要塞と化していた。アメリカ東海岸の爆撃を成功させた黒龍級6隻は北極海を回りトラックに入港した。黒龍級はここである艦隊と合流することになっていた

太平洋

その頃、大海原を4隻の空母を囲むようにして艦隊が進んでいた

「護衛任務ばかりかと思っていたらこのような作戦に参加させてくださるとは山本長官も分かってらっしゃる」

扶桑級と伊勢級は空母に改装され扶桑級航空母艦として、角田司令率いる第4航空艦隊に配備されていた。扶桑級は改装の際に後に建造予定の装甲空母の試験艦として装甲空母として建造されたため、艦載機数は56、6とサイズのわりには少なかった。しかも、扶桑級の艦載機は96式艦戦改と97式艦攻改、96式艦爆改といった繋ぎの機体の改良型ばかりであった。これは、熟練パイロットの中に98式艦戦や99式艦攻に転換出来ないものが居たため海軍はそれらの腕のたつパイロット達を遊ばせておく訳にもいかずこれらの機体の改良を航空産業への参入を考えていた有澤重工に経験を積ませるために発注した。有澤重工はエンジンの交換や武装、装甲の強化を行い全ての機体が時速530㎞以上出せかつ武装も全て12,7㎜機関砲に統一し乗り換えた熟練パイロットをしてこいつなら98式艦戦にも勝てると言わしめる性能になった。そんな、熟練パイロットが多い第4航空艦隊の中に例外で入っている者もいた山城戦闘機隊の千々石武司一等飛行兵である。

彼は同期の中でも一番の腕前を誇り98式艦戦への転換も出来たが、彼はこれを断りここに来ていた

「対空電探に反応あり、大型機です」

「司令、見つかったのでしょうか?」

「違うなただの哨戒だ。一番敵機に誓い山城から迎撃を出せ」

山城から3機の96式艦戦改が発艦した。日本軍では3機で編隊を組み集団戦法をとっていた

「各機目標高度3000そのまま前進せよ」

96式艦戦改には無線も搭載され、機体間だけでなく空母の航空指揮所とも通信が可能になり指揮所が目標に誘導してくれた

「発見した目標B-25。各機このまま死角より接近して一気に仕留める」

第4航空艦隊では、真っ先に発艦したものが、部隊の指揮をとることになっており文字通り空では階級は関係なかった

3機の96式艦戦改は一直線に航空機の弱点である機体下部より接近しすれ違い様に翼元の12,7

㎜4丁を放った。既に空気信管式マ弾が配備されており、B-25 に命中した弾丸は命中後に炸裂し被害を拡大させ3機分の弾丸を喰らったB-25は打電する間もなく撃墜された。しかし、連絡が無ければ怪しまれると角田司令は判断し艦隊を急がせた

サンディエゴ

サンディエゴ近郊の飛行場では、哨戒中のB-25 との連絡が取れなくなったことから慌ただしくなっていた。この基地には海軍の主力機であるF4Fが配備され、それぞれの機体にパイロットが乗って待機していた。この基地には白人以外のパイロットがいたがその中の一人が日本人とアメリカ人のハーフであるジョージ狩野伍長だった。彼は開戦と同時に捕らえられそうになったが、彼の腕を惜しんだ基地司令によってそれを免れた。その変わり最前線である空母に配属されることになり現在オーバーホール中のサラトガへの配属が決まっていた

「敵機来襲、各機発進せよ」

無線に隊長の声が響き、各機がエンジンに火をいれた

「Japは飛行場を真っ先に狙ってくる各機は上に上がり次第、寄ってくるJapを叩き落とせ。噂じゃJapの航空機はとてつもなく速いらしいがそんなことはない落ち着いていけば大丈夫だ」

東海岸が空襲された際に迎撃に上がった機体は少なかった上に早朝であったことから機体の情報が少なく、迎撃に上がった機体が全てが撃墜されたが、米軍では物量差に負けたと判断しており性能差を認めようとはしていなかった。今回の日本軍のサンディエゴ爆撃に旧式機の改良型を使用したのも米軍を混乱させるのが目的であったからである

「来たぞ日のミートボールだ。各機散開、殺られるなよ」

飛来した日本軍機にF4Fが向かっていく、速度と格闘性能では96式艦戦改が有利だったが、火力と防御力はF4Fが上であった

「旋回性能は良いが速度はあまり変わらない。これならやれる」

狩野伍長のF4Fが96式改を捉え12,7㎜を浴びせかけた。しかし、直前で96式改が右に避けて12,7㎜は空を切った

「くそ…ちょこまかと動きやがって」

回りを見ると撃墜されていくのはF4Fばかりであった。F4Fは格闘性能で劣っているのに格闘戦を仕掛けた上に多対一を強いられ次々とやられていった

「ちくしょう、1機でも多く落として仇をとる」

狩野伍長の機体にも自分と同等かそれ以上の腕を持ったパイロットが乗った96式改が小隊で襲いかかり善戦はしたものの撃墜された。しかし、撃墜の寸前に脱出し狩野伍長は無事だった

「サラトガが…軍港が燃えている。くそ、日本軍の航空機は化け物か」

この日の空襲でサンディエゴの港湾機能が著しく低下し、オーバーホールが終わったばかりのサラトガが撃沈された。これにより、アメリカの正規空母はヨークタウンとワスプの二隻だけとなった。更には米軍は96式艦戦改、97式艦攻改、96式艦爆改を日本の最新鋭機と勘違いし採用されたばかりのF4Uでは格闘戦は不可能として不採用にし、予備として開発されていたF6Fを正式採用として早期に生産を開始するように命令をだした。後の歴史家の間ではこの時にF4Uの採用を覆さなければ、あんなにパイロットを失わずにすんだと言われている。

そして、日本軍は早期講話のため次の一手にうってでた

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