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sleep or works  作者: 焔夢
パーティみたいな連中。
6/13

世界

「あら、よっちゃんじゃない!」

その青年はプルオーバーに腰パン姿で店内を見回すと、私達に気が付いたようだ。

「なんだ、そんな大声で呼ばなくってもわかる!」

よっちゃんは私達の存在に気付くと、ツカツカと此方にやって来た。

そして、空いている席にドカッと座ると、大声で店員に呼び掛けた。

「レーコー1丁!」

「それは無いと思うわよ。よっちゃん」

りょう先生は微笑を浮かべ注意する。

「あぁなんだ。またこのメンバーか…」

よっちゃんは居心地悪そうに辺りを見回す。

「ふふ、あのね。実はこれから学校に行こうと思っていたとこなの」

「また学校に戻るのか…面倒くさいなぁ」

尚奈ちゃんはさっさとお握りを平らげると私達4人を見回して、葵ちゃんにバスケットを返す。

葵ちゃんはバスケットを受け取ると、よっちゃんにこう告げる。

「全くもう兄貴は行儀が悪いなぁ。おんなじ家柄として恥ずかしいよ。もう…」

「なんだよ。良いじゃん、店内にご飯持ち込んでいる、お前よりましだよ」

「むー」

それはそうかも知れないけど、ピアスだらけ、校則違反のオンパレードのこの子に言われたく無いわよね。

さっさとお会計済ましてしまいましょう。



喫茶店を出ると、やつらは駅のホームを目指して歩きだした。

何故、こうも胃がムカムカするのだろう。

前を行く4人の中に1人だけ俺の見知った顔がある。

俺は出来るだけ、やつらに気付かれないように後ろから一定の距離を保ちながら4人を注意深く見守る。

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