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sleep or works  作者: 焔夢
パーティみたいな連中。
13/13

2年前の春の事だった。

尚奈の親友、晴子が亡くなったのは。

死因は交通事故、葬式はしめやかに行われた。

葬式の帰り道、俺は自転車置き場から、自前の自転車を運びだす。

不意に後ろから声をかけられて、俺は振り向く。

同じクラスになったばかりの詩歌 尚奈がそこにいた。

「もうすぐ雨が降ってくるよ?傘は持った?」

「…いや。持って無いけど」

「貸してあげるよ。傘」

俺は自転車には乗らずに彼女の前を歩いて

行く。

「ね、謙二君。人ってどうして死んでしまうのでしょうね…」

「さあ?」

「私が悲しいのはね。人が死んでしまう事じゃないの」

「じゃあ、何?」

「秘密だよー」

そうして彼女は俺の手から自転車を引ったくり乗り込むと、小雨が降るなかを走り出した。

彼女が泣いているのか、俺には見えなかった。

春の雨が降っていた。



♪工場長はなりきって、真昼に蜘蛛と一緒に踊る 踊る♪ピンク色の日暮れを待ち焦がれて、蜘蛛と一緒に踊る♪踊る♪


葵は一人、溜め息をする。

晴子が創った詩だ。りょう先生はどう思うかしら。

「…苦しい事よね。忘れられないと云うことも」

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