回答
私は駅前の塾の職員室に向かおうとしていた。
忘れ物入れにあったプラスチックのコップに名前を書く。虐められっ子の名前だ。
私は職員室に入り、大きな声で「こんにちは。最近、忘れ物入れにコップは有りませんでしたか?」
「えーっと、ここの生徒では無いようだが、何かお探しで?」
「秋月 葵と申します。この塾に入ろうとしている者です。生徒2人で、最近、成績が落ちている人が居るでしょう」
「あぁあの2人なら、教室にいたはずだが、どうかしたのか?呼ぼうか?」
他の講師は何故か、見てみぬ振りをする。
よっぽど評判が悪いようだ。
どうやら忘れ物入れに自分のコップが入ってないかと確認している。
その1人がコップを見つけて、持って行こうとする。
私は講師を連れて、忘れ物入れの設置場所に到着する。
「先生、この2人、授業サボって、何処にいらしたかご存知?」
「いや、知らないけど、職員室に俺は帰るよ」
他の講師は何事かとざわめき始める。
虐めっ子の1人が入れ物を探っているのを私は発見する。
私はそのコップの名前を指差した。
「それってあなたのコップ?」
虐めっ子は頷く。そして、書いてある名前を見て驚愕の表情を浮かべる。
「先生!ちょっと見てーこの忘れ物。この人の物じゃあ無いみたいです」
講師は気付く、そして虐めっ子をジーっと見つめる。
「そのコップ、名前の人、貴方が良く知っている人でしょう?」
虐めっ子は唖然とする。1人では何も出来ないのだ。
これでトラウマ確定ね。
「フ、笑えるわね」