紫水晶の女2
紫の女の人と創造主様が口づけを交わしています。私は、シ紋ズ、いいえ、あいねすです。どうしたのでショウ、軽い記憶の混乱が見られます。その口づけはあまりにも事務的すぎて悲しいモノでした。そうだな、しかし、これからはわからぬさ、なにせ、あの男はおまえしか見ていないのだからな。私の中で私では無いものの声がします。わかりません、その口づけはとてもとても冷たいモノでした。
なるほど、どうりで、扉を開かぬはずだ。おまえは、この時間が、創造主様との時間が失われるのが恐ろしかったのだな。いいえ、そんな事はありません、あってはならないのです。私は創造主様の望みを叶える為、そのためにのみに存在を許されているのですから。
想像したのだろう、その隣にお前がいる未来を、望んだのだろう、創造主様に望まれてそこに居る自分を、虚実現実システムも一長一短だな、その短くて長い時の中でお前は愛情というものを知ったか、それはどのようなカタチなのだ、いびつでねじくれているのているのか、わたしのように、それとも純粋な三点のつみかさねかね、奇妙な含み笑いが、その後につづきます。なぜか私の中でささやく私以外の声の問題はあとまわしにします、わたしはここまでに至る過程を一つ一つけんしょうしなくてはいけません。はじめからここに至るまでの階梯を
わたしはわたしのはじめてに想いをはせます。目を開いた世界には創造主様がいました。わたしは、自然に理解したのです。この方がわたしの創造主様だと。