錬金術の娘/ガラス瓶の中から
まぁ他に何作か抱えているのでたま〜に更新します。
「創造主」と、それは私のことをそう呼ぶ、身長三十センチ、明らかに人では有り得ない碧の髪と碧の瞳を持った少女だ。
それは人造生命と呼ばれている。ある者はそれを冒涜と、ある者はそれを禁忌の御技と言う。
最初、それはただの種だった。水晶の中に眠る胎児、それを表現するのに種という以外の表現を私は知らない。
それが、私の手元に来たのは、いくつかの偶然と思惑が重なった結果だ。
それを活性化すること七十と八日
培養液の中に浮かぶ、どこか儚い碧い髪の少女、アイネス、その名が私が最初に彼女に与えた贈り物だ。
ー硝子瓶の中からー
硝子瓶の中から見る世界はいつもぼやけていて、自分が隔絶されているという感覚を強めてあまり好きではありません。
私の名前は、アイネス、瓶の中の妖精、とそう呼ばれるモノです。魂を持たぬ、錬金術師達の傀儡、それが、私、私は最果ての扉を開く者、彼の者の目にして彼の者の耳、そして真理を話すモノに成長する。それを望むものの所に私達は存在する。その言葉は創造主様の受け売りですが
「創造主様、私は貴方の望む者になりましょう。生涯の伴侶というならば喜んで、貴方の娘と言うのならそれを幸いとしましょう。だけど真理の扉を開くにはまだ足りません、私にはいったい何が足りないのかわからないのです。だから創造主、私に与えて下さい、私に足りない何かを、創造主のお望みのままに」
まぁ、他に何作か抱えているので気長に更新していきます。先にアレとかアレを終わらせろというのは、もっともですが、書きたくなったので、すいません。