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急展開とはぐれ悪魔

暫く俺達三人は休日をブラブラしていた

すると、アリサがゲーセンの傍に置いてあった

UFOキャッチャーに目が行く

「・・・ふわぁ~可愛い」

どうやら人気マスコット「みにタイガー」が気に入ったらしい

「これ欲しい!」

「だってよデブ」

「資金提供を」

「チャンスは一度だ」

「おk、我が命に代えても」


ポト・・・

「てめぇぶち殺すぞ豚ぁ!」

「あひーん!こういうゲームは余りしないのでござるぅ!」

「どうすんだ!てめぇのせいで百円無駄になっただろうが!」

「ぐぬぬ・・・だったら!砕牙殿が取ればよかろうなのだぁ!」


ポス・・・

ガチャ・・・

「ほい」

「やったぁ!」

「ぐぬぬ・・・なんですかこの敗北感はぁ・・・」


まあそんなこんなで、三人で休みを満喫した

「はぁ・・・可愛い」

「お前、悪魔がそんなもんに(うつつ)抜かしてていいのかよ」

「別にいいじゃない!可愛いんだから!」

「拙者はアリサ殿が一番可愛いと思われますかと」

「うん!じゃあ死んで♪」

「さらば今の拙者!こんにちは新しく生まれ変わった拙者!」

「おいやめとけって」

どこから取り出したか分からないカッターを首元に当て

生まれ変わろうとする家畜を止めていると

ふと、近くから妙な気配を感じた


「・・・砕牙、そこの豚と一旦別れて」

「・・・新田、今日はもう帰れ」

「どうかしましたかな?」

「いいから帰れ!」

「ひぃ!合点承知の助!」

そそくさと鈍足で走っていく家畜以下

それを確認し、俺とアリサは周囲を見渡す

「おいなんだよこれ、すげぇ不気味だぞ」

「もしかして、近くにはぐれ悪魔が居るのかも」

「はぐれ悪魔が!?」


それは、アリサが来てから数日前に遡る

「とっととその悪魔界に帰りやがれ!このチンチクリン!」

「イヤだっつってんでしょ!この甲斐性なし!」

俺は、帰れと言っても帰らないこの悪魔と

何度も何度も家で喧嘩をしていた時だ

「大体!なんで俺にこだわる!」

「アンタの体内からは異常な力を感じるの、それはいずれその身に不幸をもたらすわ」

「・・・なんでそんな事が言える!」

「アンタ、ここ数年で身内が死んだらしいわね」

「っ!?何故それを」

「アタシは悪魔よ?悪魔界はアンタ達の言葉で言う地獄のようなもの。死んだ人間の情報くらい入ってくるわ」

「じゃあ!?親父と御袋は地獄に行ったってのか?」

「そういうわけじゃない、死んだ人間のリストは見れても、実際に天界に召されたか悪魔界に堕とされたかは閻魔が決める事よ」

「・・・実在したのかよ、閻魔大王」

「まあ、閻魔って言う割には温厚なおじいさんだけどね」

一先ず両親への心配が杞憂に終わり安心する砕牙

だがしかし、本題が一つ解決していない事に変わりはなかった

「・・・で、俺のその力ってのは」

「それがアタシがアンタを見込んだ最大の理由、その力は人間という殻に閉じこもって解放する事が出来ず、ただ不幸をその身である宿主に与えようとしている」

「じゃあどうすれば・・・」

「私と契約して、人間ではなく悪魔になればいい。そうすれば抑えられた力を自由に使う事が出来る」

「・・・」

「それに不幸ってのは何も事故や寿命とかの問題だけじゃない・・・そろそろアンタの力が解き放たれるのを好機として動き出そうとしている連中がいる」

ごくり、と

砕牙は唾を飲み込み

質問した

「・・・そいつは一体」

「悪魔界を追放され、復讐に燃える愚者・・・はぐれ悪魔」

「はぐれ悪魔?」

「はぐれ悪魔はね、悪魔界の法を破り、追放された者達」

「なんでそんな奴等が俺を・・・」

「アンタみたいなのはあいつ等にとってはレアなのよ、人間が未だ自分の物にしていない力、それをあいつ等は自分の物にしようとしている」

「そんな・・・」

「いずれアンタに良からぬ出来事が起きる。普通なら不幸の事故による寿命の抹消。だけど、それよりも手っ取り早い方法がある・・・」


「それが、直に俺を殺して奪い取るって事か」

「どうやって奪い取るかは分からないけど、同じような事が人間界でたまに起きるの。注意して」

公園の噴水の近く、二人は周囲を警戒する・・・

すると、空から無数の光の剣が降って来た

「うわぁ!」

「避けて!」

アリサと砕牙はそれを間一髪避け

攻撃してきた物へと注意を向ける

「はぐれ悪魔め、名を名乗りなさい!」

アリサが指を差した先には、アリサと同じように

背中から黒い翼を生やし浮いている男性が居た

「これはこれは、姫様ではございませんか」

「悪魔神官ザルバ!何故貴方が!」

男性は黒い長髪とスーツを着ており見た目は人間だが

真っ赤な目と口から覗く異様に長い舌は

とてつもなく不気味だった

「そこの人間からはとても大きな力を感じましてね。是非とも私の復讐の糧になってもらいたくて」

「貴方はお父様に忠誠を誓ったはず!何故このような愚かな真似を!」

「知れた事、サーゼクスの甘っちょろいやり方に嫌気が差したのですよ!」

はぐれ悪魔、ザルバは

二人に向かって先程と同じように光の剣を投げつける

「お父様に何の不満があると言うの!」

「決まっている。あの男の平和条約に物申す輩も居るということ!先の戦争で名を馳せた者や肉親を失った者がね!」

「今更そんな事を!」

「今更だと!フザけるな!それはこちらの台詞だ!今更天使との結託などあってたまるか!」


「・・・」

あの・・・

話がでかすぎて若干アウェーになってるんですが

・・・えっ今回こんな感じで終わるの?

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