ニートとフリーター
一週間後・・・
アリサが住みついてからそれだけの時間が過ぎた
ようやく予定があった俺は
とある人間との会合を果たす
牛丼屋「野吉家」
「おっやっと来ましたな」
「おう、久しぶりだなデブ」
「出会い頭に人のウィークポイント兼チャームポイントを罵倒しないでくれますかな!?」
このだらしなく伸ばした長髪にキモい顔、眼鏡が特徴の屑は
俺の唯一の親友、新田宗一之助である
「だってお前の名前長いもん」
「相変わらず名前を覚えるのが苦手な人ですしおすし」
「まあいいや、あっ俺大盛り一丁」
丁度飯時なので牛丼を頼んで新田と早速例の件について話し合う
「・・・で?噂の天使は?」
「あぁ、どっかそこら辺で犬と睨み合ってた」
「放ってきたん?」
「呼んでも返事しねぇし、まあ近くに居るから」
「砕牙ぁ!私勝ったよ!あの犬っころ、私にビビって逃げ出したわ!」
「そっか、よくやったな、店の中だからあんまり叫ぶなチンチクリン」
少しして、何故か額に汗を垂らしながら入ってきた
桃色ツインテールの悪魔様が隣に座ってきた
「ちょ、なにしてんだ、知り合いだと思われんじゃねぇか」
「あんた、そろそろ殺さないといけないかしら?」
「ほほう、これが噂の天使様ですか」
新田は俺とアリサの剣幕など気にもせず
アリサの体を文字通りいやらしく
変態の如く舐め回すように見まくった
「その説明文何気に酷くね?」
「おっ来た来た」
「人を無視して丼かっこむなよJK」
砕牙が牛丼を食べていると、アリサがそれに食ってかかる
「ちょっと砕牙!何私を無視して美味しそうな物食べてんのよ!」
「お前も頼んでいいぞ、おばちゃん、こいついっちょ前にダイエット中だからサラダ、一番安い奴」
「頼んでいいって言ってるのに勝手に頼むな!そこの麗しいレディ、この男より量の多い奴頂戴!」
「あらおせじ言っちゃって、特盛一丁ね」
「おいババァ!何俺でも手が伸びないモン食わせようとしてんだ!せめて並だろうが!」
「くっそぅ・・・体ちいせぇ癖して俺より食い意地張りやがる」
「ごっちそうさま♪」
「ところで、砕牙殿?」
「あぁ、おいアリサ、新しいパートナーだ。よかったな」
砕牙は新田を指差しアリサにそう教えた
「・・・豚?」
「違う、人類のゴミ、廃棄物だ。豚に謝れ」
「豚ぁ!マジごめん!」
「コントですかな?これはつっこまないといけないのですかな?」
それぞれ昼食を戴いた後
砕牙は話を進める
「いやさ、お前パートナー探してるって言ったじゃん。こいつはお前を引き取ってもいいと言っている。嫌々俺の所にいるより何倍も良い扱いを受けられるぞ」
「でも前にニートって」
「同人作家ですぞ!」
「まあ、要するに屑の唯一の生きがいで屑同士金を回しあっているんだ」
「・・・砕牙殿、その言い方は色々と辛辣ではなかろうか」
「イヤよ!なんでこんな豚なんか!」
「因みにこいつ、真性のドMだからその手もいける口」
「はあはあ、幼女に罵られるというのは中々」
「キモい!!!」
「何故俺!!!」
新田の余りのキモさに耐えられなくなったアリサは
渾身の拳を砕牙の顔面に解き放った